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June 26, 2012

フォルクスオーパー「後宮からの誘拐」

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今週で2011/12シーズンも終了ですね。今日はフォルクスオーパーの「オペラの話題」です。最近では、演目数、公演数ともオペレッタよりオペラが多くなったフォルクスオーパー。オペレッタファンのFeriには、ちょっと残念です。

フォルクスオーパーのオペラですが、「ウィンザーの陽気な女房たち」や「フラ・デァボロ」など「国立歌劇場で上演しない演目がリリースされることもありますが、いわゆる「定番オペラ」も結構上演されます。

「定番オペラ」の場合、国立歌劇場と演目が重なる場合が多いため、演出でどのように差をつけるかが勝負になります。また、フォルクスオーパーでは、国立歌劇場と異なり、著名な歌手をゲストとして招へいすることが難しいため、歌手の知名度で呼ぶこともできません。唯一のアドバンテージは、お値段でしょうかね。

そんな定番オペラの一つにモーツァルトの「後宮からの誘拐」があります。フォルクスオーパーでは、今までモーツァルトの作品は「魔笛」が中心で、他の作品は、あまり取り上げられることはありませんでしたが、この「後宮からの誘拐」は2009/10シーズンで再登場した作品です。

Feriは、今まで観るチャンスがなかったのですが、今回、時間がとれたので、観てきました。当日の指揮はGerrit Prießnitzさん。主なキャストは、以下の通りです。

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太守セリム:August Zirnerさん
コンスタンツェ:Cornelia Horakさん
ブロンデ:Elisabeth Schwarzさん
ベルモンテ:Alexander Pinderakさん
ペドリッロ:Paul Schweinesterさん
オスミン:Gregory Frankさん

舞台装置は最近のフォルクスオーパーのオペラらしくシンプルです。基本的に一幕から三幕まで同じ舞台装置で、三幕以外、小道具を使うことで変化をつけていました。なお、三幕だけは、後宮の壁が全て破られていましたね。なお、衣装も今風のシンプルなものでした。

開演前、劇場に入ってビックリ。というのは、通常は舞台中央にあるプロンプターボックスが向かって客席から見て左側へ移動していました。また、オーケストラピットの左1/4が空いていたにもかかわらず、右側は結構詰まっているという印象です。当然、楽器の配列も異なりますが、これは作品の特性によるものでしょうね(すみません、詳しくなくて‥)。

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舞台装置がちょっと変わっていましたが、演出は比較的オーソドックス。出演者も少ない上に、比較的狭い空間で演じられるため、フォルクスオーパー向けかもしれませんね。

指揮のGerrit Prießnitzさんは若い方。まじめな指揮ぶりは好印象ですが、全体的にモーツァルトとしては堅い感じがしましたね。フォルクスオーパーでモーツァルトを聴くことは少ないのですが、やはり独特の小節が難しいですね。

コンスタンツェのCornelia Horakさん。声は十分出ており、アリアなどでは聴かせるものがありました。ただ、高音がちょっとうるさいような印象。コロラツゥーラは、今ひとつといったところでしょうか。

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ブロンデのElisabeth Schwarzさん。かわいらしい感じで役にピッタリ。歌はなかなか良かったのですが、お芝居をしながら歌う場面になると、急に声量が落ちる傾向がありましたね。結構、コミカルなお芝居があるので、そういう意味では大変な役かもしれません。

ベルモンテのAlexander Pinderakさん。なかなか存在感のある歌手ですね。歌も聴かせるものがあり、お芝居のできも良かったですね。なお、2009/10もシーズンはセカンドクルーだったようです。

ペドリッロのPaul Schweinesterさん。いかにもブロンデの使徒らしい好青年です。ただ、声量が不十分な点が惜しまれます。お芝居はまずまずなだけに、ちょっと残念でしたね。

オスミンのGregory Frankさん。悪役ですが、声量の大きさが光ります。また、見かけによらないコミカルな演技も印象的でした。ただ、彼も演技をしながら歌う場面だと、急に声量が落ちるのが気になりました。

太守セリムのAugust Zirnerさんは、プルミエから出ている方らしくお芝居は見事で、舞台を締めていました。さすがです。

なお、フィナーレではオーケストラピットの左側に合唱団が入ります。これがピットの左1/4が空いていた理由らしいですね。ただ、プロンプターボックスがオフセットしている理由は、最後までわかりませんでした。

一幕と二幕の後に休憩が入って3時間。実質的な上演時間は2時間20分ほどなので、手頃な作品と言えるかもしれません。

2012/13シーズンもレパートリー演目に入っていますので、皆さまも機会があったら、いかがでしょうか。


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