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August 30, 2012

シュヴェヒャート空港新ターミナルの問題点は?

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今日は「シュヴェヒャート空港新ターミナルの問題点」をご紹介しましょう。

新しいだけあって機能的に設計されているのですが、やはり実際に利用してみると、残念ながら問題点も見られます。特に非シンゲンエリア向けのエリア(ゲートG)に問題点が多いようです。

1.実は狭いゲートラウンジ
シンゲンエリアを結ぶ便は、日本以上に中型機以下の機材を使用しているケースが多いものです。おおむね180席以下の機材が中心ですね(B737シリーズ、A320シリーズなど)。そのため、ゲートラウンジの椅子数なども、其れを想定して設置されています。

また、シンゲンエリアに関しては、原則としてゲートラウンジに入る際にパスポートコントロールもないので、隣や向かいのゲートラウンジが空いている場合は、そちらを利用することも可能です。つまり融通が利くわけですね。まぁ、EUになってからは、シンゲンエリアは事実上、国内線ですからねぇ。

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一方、非シンゲン国向けの便についても、ヨーロッパ内は中型機を使用しているので、さほど問題はないのですが、長距離路線の場合、問題があります。というのは、長距離路線向けのゲートラウンジも「同じサイズ」なのです。しかも、ゲートラウンジに入る際、パスポート確認をするため、どうしても早めに入る人が多く、すぐに満室になってしまいます。

オーストリア航空の日本便などが満席で運行される場合、明らかに椅子不足(2枚目の写真は51便の出発直前のゲートラウンジです)。多くのお客さまが床に座り、待っていました。しかし、これでは空港のイメージが悪くなりますね。

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2.化粧室もちょっと少なめ‥
従来のターミナルでは、ゲートラウンジ前にセキュリティチェックがあった関係で、ゲートラウンジ内に化粧室が設けられていました。ところが、今回は一括セキュリティ方式に変わったため、全体的に化粧室の数が減っているように感じます。とくに非シンゲン用のエリアでは、ゲートラウンジから出ないと化粧室を利用できません。また、ゲートラウンジから遠いところに化粧室が設置されているというケースもあるようです。

これらは、いずれもシンゲンエリアと非シンゲンエリアを、ほぼ同じレイアウトにした結果出てきた問題点だと思われます。

また、元々、シュヴェヒャート空港はB777やA340といった大型機の発着が少ないため、ターミナルもゲート数優先で、余裕を少なくしてしまったことも敗因かもしれません。

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3.出発旅客に不便な構造
タクシーなどを利用して出発する場合は、出発階に車を横付けすることができるので、あまり不便ではないのですが、バスや鉄道などの公共交通機関を使って空港に到着した場合、出発階まで、かなり距離があります。

バスは原則として1階の到着エリアに着くため、ここからエスカレーターやエレベーターを使って、2階の出発階に向かう必要があります。が、このエスカレーターやエレベーターが、ターミナルの両側にしかありせん。

最初は、どこから上に上がるのかわからないという人もいるようです。鉄道の場合、新ターミナルを想定して駅が設けられていることもあり、従来よりはアクセスが改善されていますが、やはり出発階に上がるエレベーターやエスカレーターが少ないような気がします。

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4.チェックインカウンターのエリアに無駄が多い
これは以前もご紹介しましたが、人員削減のためなのか自動チェックイン機が多く、反面、開いていない有人カウンターが異様に多いのです。仮に最初から自動チェックイン機使用を前提にしていたら、スペースを有効に使うことができたと思います。

このような問題点は、ターミナルの計画から完成までに時間がかかったことで、その間、オーストリア航空を取り巻く環境が激変してしまったことも要因になっていると思います。

今の時代、何があるかわからないので、先を見越したプランニングを行うことは、本当に難しいですね。

ところで、先日、「バゲイジクレイムに掲げられているメリーウィドウのスコア」の話題をお伝えしましたが、8月上旬、日本からウィーンに戻ってきた友人の声楽家に、このスコアに気がついたかどうか、きいたところ、全く記憶にない…とか。やはり、皆さん、ターンテーブルへ直行のようです。トホホ‥

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街角の話題 |

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Comments

こんにちは。今年の7月にウィーンに行ってきましたが、出発便のゲートラウンジは、おっしゃるように座れない人がたくさんいました。なんとかしてほしいですね。

バゲイジクレイムに掲げられているメリーウィドウのスコア、私は気がつきましたよ♪ わー、さすが音楽の都、ウィーン!と感動して写真を撮ってきました。

Posted by: びっけ | August 30, 2012 11:03

びっけ様、お疲れさまでした。

実は、ゲートラウンジですが、直前まで入らない方がよさそうですね。実際、化粧室がゲートラウンジの外側にあるので、いったん入った後、外へ出て行くお客さまもいらっしゃいました。

Posted by: Feri | August 31, 2012 00:22

一昨日ウィーンにOS52便で着きました。37番ゲートという端っこから二番目のゲートに着きましたが出口遠いですね。フランクフルト空港のターミナル1Cとかに比べるとまだ近いのでしょうが、以前の空港がコンパクトで便利だったので少し面食らいました。
メリーウィドウの楽譜はこのブログを読んで知っていましたので気がつきました。
今は仕事ですぐ隣の国にいますが明日からウィーンで楽しい日々を過ごす予定です。

Posted by: Hunger | August 31, 2012 21:55

Hunger様、コメント、ありがとうございます。

結局、バゲイジクレイムを一箇所(新ターミナル側)にまとめたため、ゲートから遠くなってしまったようです。まぁ、増築の宿命でしょうかね。

Posted by: Feri | September 01, 2012 09:22

詳しい情報、有難うございます。
今月中旬出掛けるので、とても参考になります。
《メリーウィドウの楽譜》しっかり見てきます!

Posted by: necchi | September 01, 2012 11:55

今日成田に帰ってきました。

昨日ウィーンでOS51へ搭乗したときは、ゲートラウンジの入り口の柵?は撤去されており、2階の搭乗橋へ降りるエスカレータの前で搭乗券とパスポートチェックをしていました。
というわけで混雑は緩和されておりました。やはりクレームがおおかったのでしょう

あと新ターミナルは出国前後も旧ターミナルにあったブランド店などはなく、スーパー方式の免税店と飲食店だけになってしまいましたね。
またシェンゲン外のビジネスクラスラウンジは3階にあるので、4階の免税店で買い物したまた戻らないといけないの不便ですね、ゲートからも遠いですね。


Posted by: Hunger | September 06, 2012 18:42

Hunger様、コメント、ありがとうございます。

すでに色々とクレームやご意見があるようで、設備改修をはじめるという話があります。いかにもオーストリアらしいですね。

Posted by: Feri | September 07, 2012 17:28

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