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August 14, 2012

「メリーウィドウ」こぼれ話 国立歌劇場編(上)

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歌劇場が夏休みになってしまったので、オペレッタの話題もご無沙汰ですが、今日は「ちょっと古いお話」をお届けしましょう。

2009年8月3日の記事で、一時、夏のオフシーズンに国立歌劇場で上演されていた「メリーウィドウ」の話題をお届けしましたが、今日は国立歌劇場のオンシーズンに上演されていた「メリーウィドウ」の話題です。

ウィーン国立歌劇場は、基本的に「オペラ」と「バレエ」上演が基本ですが、年末年始だけは例外的にオペレッタ「こうもり」を上演しています。その他のオペレッタは、最近は全く上演されません。

しかし、何を血迷ったのか、一時、「メリーウィドウ」を上演していた時期がありました。プルミエは1998/99シーズンの中盤、1999年2月3日に行われました。余談ですが、当日、「オペレッタのご本家」フォルクスオーパーでは、レパートリー公演のホイベルガー作曲のオペレッタ「オペラ舞踏会」を上演していました。大晦日以外にウィーンの二大歌劇場が揃ってオペレッタを上演するなど、最近ではちょっと考えられませんね。

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ところで、国立歌劇場の「メリーウィドウ」は、2000年の日本公演でも「シャモニーのリンダ」、「ナクソス島のアリアドネ」などとともに、準・メルクルさんの指揮で上演されましたね(このときは今と違って本当にチケットが取りにくかったですねぇ‥)。

Feriは、以前紹介した「夏の特別講演」以外では、プルミエシーズンの1999年2月、2000年1月、2001年1月の計3回、この国立歌劇場版「メリーウィドウ」を観ています。

記録を調べて見ると、1998/99シーズン、1999/00シーズン、2000/01シーズンという3シーズンの上演で、公演数は合計30回ほどだったようです。オペレッタにしては、比較的多い上演回数ですね。やはり定番だからだったでしょうか。

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なお、3シーズン中、演出の変更はありませんでした。当時、フォルクスオーパーで上演していた「メリーウィドウ」は、巨匠Robert Herzlさんの手による極めてオーソドックスな作品でした。今でもFeriは、舞台装置も含めて、Robert Herzlさんのバージョンが一番好きです。

一方、国立歌劇場の方も、基本的な流れはフォルクスオーパーとよく似ていましたが、演出と舞台装置は、一ひねりしてありました。ちなみに演出はNikolaus Wolczさんの手によるものです。

当時から国立歌劇場板は、休憩は一幕の後の一回だけで、二幕と三幕の間は暗転になっていました。時代を先取りしていた感じですね。

日本公演をご覧になった方は、ご存じのように舞台装置は、当時のフォルクスオーパー版と比べるとシンプルで、モダンな感じです。一幕の大使館内は、中央正面に大きな王様の肖像画が掲げられていましたが、写真のように赤い壁で、奥には窓があるというシンプルなもの。また、調度品関係もいたって簡単でした。

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二幕はバックに大きな教会(パリだからノートルダム大聖堂でしょうか?)のドームが見えている庭です。ただ、東屋も含めて、白を基調としたシンプルな舞台装置が印象的です。そうそう、なぜか二幕では上空を巨大な飛行船が飛んでいました(実際に右から左へ動くようになっていました)。

ご存じのように国立歌劇場の舞台はフォルクスオーパーよりも広いため、細密な舞台装置を作るとコストがかかるためか、最近はシンプルなものが中心ですね。この当時から、その傾向は見られました。

三幕はマキシムを模したハンナ邸ですが、天井にはマキシムのシンボルである風車が照明を兼ねて取り付けられていました。また、客席が階段状になっており、中央に大階段がありました。ただ、壁は意外とシンプルでしたね。

当時のフォルクスオーパー版は伝統的な舞台装置でしたから、初めて観たときはちょっと戸惑いました。今から考えると現在、フォルクスオーパーで上演されているバージョンの方が舞台装置はモダンで、かつ、きれいな感じがしますね。

例によって長くなってしまったので、続きは明日に‥notes

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