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October 18, 2012

Sバーンの駅を訪ねて

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今日はウィーンの「Sバーンの駅」の話題です。

2012年7月23日・24日の2回にわたって、このブログで由緒あるSバーンのSTATION HERNALSをご紹介しましたが、実はそれ以外にもSバーンには味わい深い駅が沢山あります。今日は、そんな「Sバーンの駅」をご紹介しましょう。

まず、Sバーンは新しく建設された地下鉄U1~U4と異なり、昔の鉄道路線を転用しています(厳密にはU4は一部区間、Stadtbahnの路線を活用していますが‥)。そういう意味ではStadtbahn のインフラを活用している「U6の親戚」とも言えるかもしれません。

2枚目の写真は、前回ご紹介したHERNALSのホームですが、実用的な蛍光灯照明が付いているにもかかわらず、屋根から昔ながらの照明器具が下がっています。こういうところの「こだわり」はさすがですね。

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トップの写真は同じくS45系統のOberdöblingという駅です。高架区間が多いSバーンですが、実は一部区間は堀割になっています。このOberdöblingは堀割区間にある駅で、Grinzingへ向かう路面電車38系統と接続しています。Sバーンの線路と道路が、ほぼ直角にクロスしており、S38系統はSバーンの上を走っています。

堀割にあるのですが、写真のように線路上部を全面的に覆う屋根がかけられているのが特徴です。そのため、雨の日でも濡れることはありません。

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ただ、全面的に屋根で覆ってしまうと暗くなるため、ホーム上部だけは半透明の樹脂製になっており、一応、採光にも考慮されています。このアーチ状の屋根はFeriのお気に入りです。

ヨーロッパの中央駅の中には、このようなアーチ状の屋根を採用しているところが沢山ありますが、こういったこぢんまりとした駅に使われているのがいいですね。

この駅も1898年5月開業と歴史があるため、壁や床は昔の面影を残しています。写真をご覧になるとおわかりのように、ベンチなども木製のものが使われています。気になる地上の駅舎ですが、こちらは写真のように、以外とあっさりしたデザインです。入り口の下側が大きく弯曲しているのがデザイン上の特徴です。後で気がついたのですが、左側の駅名表示、Rも文字がどこかへ飛んで行ってしまっていますね

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ところで、この手の歴史ある駅の場合、建設当時はバリアフリーが全く考慮されていなかったため、その対応が大変です。日本では、階段に隣接してエスカレーターを取り付けるのが一般的ですが、こちらではエスカレーターはベビーカーや車いすに対応できないため、リフト(エレベーター)を設置するケースが多いようです。また、古い建物の場合、エスカレーターよりもリフトの方が設置しやすいようです。

ただ、Oberdöblingに関しては、地上の駅舎がホームの端に寄っている上に、道路に面していることもあり、リフトの設置スペースを確保するのが難しいようです。

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そのため、現時点ではリフトやエスカレーターなどは設置されていません。そういう訳で、階段には写真のような板が設置されています。幸い、この階段は古い使用なので傾斜が緩やかなので、とりあえず急場をしのぐことはできそうです。

地上への階段がホーム幅一杯に広がっているため、もしリフトを設置するとなると、階段の一部を閉鎖するか、かなり手前にリフトを作って渡り廊下でつなぐような工事が必要になることでしょう。そのためか、今のところバリアフリー化工事が手つかず‥という感じですね。

しかし、U6もそうですが、趣のある駅に新型電車というアンバランスが気になりますが、これがウィーンらしいところでしょうか。Sバーンの場合、運転間隔が日中は15分程度なので、興味深い駅に降りて観察するのには時間がかかります。まだまだ魅力的な駅もあるので、またご紹介したいと思います。

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鉄道のお話 |

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Comments

あれ、U4は全線元シュタットバーンではないでしょうか。どこか新しく造った部分ありますかね?

Posted by: NN | October 19, 2012 21:28

NN様

U4ですが、ハイリゲンシュタットに近い区間は新しく建設していると思います。

ところで、Oberdöblingですが、最近、リフトの増設工事が始まりました。本文でも紹介しているようにスペースがないため、かなりの大工事になっており、騒音や振動で周辺の住民には迷惑だとか‥

Posted by: Feri | October 23, 2012 11:00

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