立派な庭園鉄道
線路の幅が45mmですが、縮尺1/22.5の軽便鉄道車両を中心に発売していました。日本では庭園鉄道は少ないようですが、こちらでは広い庭をもっている人も多いので、庭園鉄道を楽しんでいるファンも多いとか‥
さて、シュタイヤマルク州を走るムールタールバーンのMuru駅構内には、このLGBを使った立派な庭園鉄道があります。駅の構内にあるのですが、本社の裏側にある「民家風建物の庭」に設置されているので、ムールタールバーンが運営している訳ではなさそうなのです。
恐らくムールタールバーンの関係者(鉄道職員)が個人的に作っているのでしょう。当たり前ですが、基本的なシチュエーションはムールタールバーンになっていて、中央の駅は当然Murauです。また、地元のビアであるMurauerBierの工場もちゃんと建設されており、運び出すための引き込み線も設けられています。
ただ、自分の夢を実現できる模型なので、ザイルバーン(ロープウェイ)や歯車式の登山鉄道などもあります。
こちらでは、生活感のあるジオラマ(鉄道模型の場合はレイアウトと言うのですが…)が主流なので、当然、庭園鉄道ながら様々な人形が配置されており、なかなか見どころの多い鉄道です。
サイズが大きい鉄道模型なので、砂利などは本物が使われている点も特徴でしょうか。また、建物や鉄橋といった施設は、オーナーさんの手作りらしく、本来の縮尺よりも若干大きいのがご愛敬です。
通常、庭園鉄道は常時屋外に設置されているため、過酷な気象条件にさらされます。その点、LGBの線路などは庭園鉄道での使用を前提にしているため、かなり丈夫にできているという話を聞いたことがあります。
ただ、車両はさすがに出しっ放しにする訳には以下なので、運転するときだけ、線路の上に載せることになります。一般的な庭園鉄道では、オーナーさんが部屋の中から車両を持ち出してレールの上に載せるようですが、ここでは線路の一部が母屋の中につながっています(まるで猫の出入り口みたいですが)。
つまり、部屋の中で編成した列車が、庭園鉄道へ出発してくる‥という訳です。これは、楽しいですね。また、母屋への出入り口の上には「鉄道車両整備工場」のプレートが掲げられています。なるほど、お部屋の中で車両を整備する訳ですから、鉄道車両整備工場は的を射ていますね。
ただ、feriは、残念ながら、今まで、この庭園鉄道が実際に運転しているところを見たことがありません。さぞかし、楽しい、心躍る光景が目の前に広がることでしょう。
ところで、LGBはドイツ製ですが、実はオーストリア、しかもムールタールバーンと深い関係があるのです。というのは、LGBブランドで発売した最初の機関車が、このムールタールバーンで長らく使われていた「Stainz」というニックネームが付いた小型蒸気機関車だったのです。この蒸気機関車ですがLGBのロゴマークにもなっています。
この続きは、明日、お伝えしましょう。
※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります
Comments