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December 31, 2012

2012年のオペレッタを振り返って

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今年も1年間、多くの皆さまにご愛読頂き、本当にありがとうございました。また、色々な情報をご提供いただき、この場を借りて、御礼申し上げます。

ウィーンのシルベスターは、旧市街を中心に14時からパーティ状態になりますが、混雑が激しいので、Feriはお休みです。

さて、今日は、恒例の「2012年のオペレッタ鑑賞を振り返って」をお届けします。

Feriは、2012年、フォルクスオーパーは来日公演をのぞいて27回、オーストリアでオペレッタ観ています。フォルクスオーパーでは「こうもり」(4回)、「チャールダーシュの女王」(1回)、「マダムポンパドール」(2回)、「ワルツの夢」(2回)、「メリーウィドウ」(2回)の5演目です。

この他、メルビッシュで「こうもり」(2回)、バーデン市劇場で「ヴィクトリアと軽騎兵」(1回)、「千夜一夜物語」(1回)を観ています。全体的に低調な感じですね。

当初、フォルクスオーパーで「微笑みの国」を観る予定を立てていたのですが、緊急な事案が発生し、急きょ日本へ向かったため、観ることは果たせませんでした。

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2013年の3公演がすっ飛んでしまったため、もしかすると、しばらく「微笑みの国」とはお別れかもしれません。

さて、この中で、ベスト・ワン公演を上げるとすれば、これは間違いなく4月21日にフォルクスオーパーで行われたSándor Némethさんの70歳およびフォルクスオーパーデビュー30周年を記念した「チャールダーシュの女王」(Festvorstellung zum 70. Geburtstag und 30jhärigen Volksopernjubiläum von Sándor Németh)です(左の写真は、当日の公演ポスターのアップです)。

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名フェリ・バチとして一世を風靡したSándor Némethさん。恐らくご自身がフェリ・バチを演じるのは最後でしょう。衰えたとは言え、全盛期を彷彿されるタップダンスや素晴らしいお芝居。魅了されました。

とにかく私のハンドルネームは、かつてフォルクスオーパーで観た「チャールダーシュの女王」で、粋なおやじフェリ・バチを演じたSándor Némethさんに憧れたところから、いただいたものだけに万感の思いがありますね。本来でしたらKSの称号が贈られても良いくらい歌役者さんですが、無冠なのが残念です。

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なお、Sándor Némethは今シーズンは、フォルクスオーパーのミュージカル「キス/ミー、ケイト」でハリーを演じています。これが、味のある演技で、また良いのですよ。この模様は、明日、2013年最初の記事でお届けする予定です。今日は、お元気でご活躍中の写真をお目にかけましょう。

さらに、同公演をご覧になった日本のファンの方とウィーンでオフ会が実現したのも、Feriにとって思いで深い出来事でした。

実は、今年はメルビッシュもHarald Serafinさん引退記念公演だったため、豪華なキャストで見事だったのですが、こちらは屋外である上に、上演回数が多かったので、メルビッシュの「こうもり」は次点と言うことで…でも、公演そのものは、素晴らしかったですね。

写真は、もうこれからは見ることができないHarald Serafinさんの口上です。この口上でお客さまを引きつけるところが、Harald Serafinさんのすごいところですよね。

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日本公演については、定番の「こうもり」と「メリーウィドウ」でしたが、新演出の「メリーウィドウ」を日本のお客さまは、どのように捉えたのでしょうか。来日公演がきっかけに、「ウィーンでオペレッタを観たい」というファンが1人でも増えてくれることを祈っています。

また、最近では小規模な舞台ながら特徴を生かした公演が魅力的なバーデン市劇場も忘れてはなりません。今回の「ヴィクトリアと軽騎兵」「千夜一夜物語」などは、恐らくバーデンで上演がなければ、観る機会がなかったと思います。ただ、バーデンの場合、一定期間に集中して上演するパターンなので、ちょっと油断すると、観ることができない‥という点が残念ですが‥

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そして、フォルクステアターの「白馬亭にて」も、面白い作品でした。厳密にはオペレッタではありませんが、楽しい舞台構成はオペレッタ精神が受け継がれています。今後も定期的にチェックしたいと思っています。

年々、オペレッタの上演回数が減っている今日、素晴らしい公演に出会うのは、なかなか難しくなってきました。毎年、書いているような気がするのですが、いわゆる歌役者さんが激減しているのが、オペレッタが低迷している要因だと思います。

フォルクスオーパーでも、今では出演予定の歌手に合わせて演出を考えなければならない時代に入っているようです。かと言って、歌だけうまい歌手を起用しても、オペレッタの場合、お芝居が下手だと話になりません。

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フォルクスオーパーの場合、ダイレクターのマイヤーさんがお芝居重視の方針を打ち出しているため、全体のレベルは上がっているとは思うのですが、歌が今一歩というケースがあります。そのため、プルミエの新聞評でも「歌が良くない」と評されることが増えていますね。

2012/13シーズン後半には、フォルクスオーパーでベルリンオペレッタの「ルナ夫人」がプルミエを迎えます。前半は、これが注目作品でしょうね。

なお、オペレッタではありませんが、オペラのベスト1は6月に国立歌劇場で行われたグルベローヴァさん出演による「ロベルト・デビュリュー」で決まり。とくに千秋楽はノッティンガム公で出演した甲斐 栄次郎さんも素晴らしい仕上がりで、最高に満足できる舞台でした。Feriにとっては、この公演に尽きます。

それでは、皆さま、良いお年をお迎えください。

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