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December 07, 2012

Morten Frank Larsenさんのアイゼンシュタイン

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しばらくご無沙汰の「オペレッタの話題」ですが、12月に入ってMorten Frank Larsenさんが出演する「こうもり」がフォルクスオーパーで上演されました。

今日は、その模様をお伝えしましょう。Morten Frank Larsenさんは、人気のある歌手で、「メリーウィドウ」のダニロなどは、なかなか良い感じですよね。

さて、当日の指揮は、巨匠Alfred Eschwéさん。主なキャストは以下のとおりです。

アイゼンシュタイン:Morten Frank Larsenさん
ロザリンデ:Melba Ramosさん
アデーレ:Elisabeth Schwarzさん
イーダ:Klaudia Nagyさん
ファルケ博士:Günter Haumerさん
プリンツ・オルロフスキー:Martina Mikelićさん
アルフレード:Thomas Paulさん
イワン:Heinz Fitzkaさん
フランク:Josef Luftensteinerさん
フロッシュ:Franz Suhradaさん
弁護士ブリント:Gernot Krannerさん

という面々です。

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Morten Frank LarsenさんとMelba Ramosさんの共演というのが、見物。ただ、Melba Ramosさんは、正直、ロザリンデ向きではないのですがね‥

演奏はAlfred Eschwéさんなので、安定しており、オーケストラも良い音を出していましたね。ウィーンで「こうもり」を観るのは3月以来なのですが、演出は、日本公演のスタイルを採用しているようで、2幕の夜会ではロザリンデ、アデーレともにマスクを付けて登場していました。他の参加者もマスクをつけている人がいて、「秘密の夜会」らしい雰囲気が出ていました。

さて、注目のMorten Frank Larsenさんですが、いつものようにかっ飛ばすかと思いきや、意外に普通に演じていました。もともと声量のある歌手なので、普通に歌っていても存在感があるのですが、他の公演だと、張り切りすぎてかっ飛ばす傾向が強い人。

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そのため、1幕の弁護士ブリントとのバトル、2幕のオルロフスキーとのウォッカを使ったやり取り、3幕のロザリンデとのバトルなど、もっと派手になるかと思っていたのですが、予想よりもおとなし目でした。それでも体格が良いこともあり、存在感は抜群です。

ただ、アイゼンシュタインという役に向いているかと言えば、微妙な感じですね。もともと女性が惚れる「いい男」という雰囲気が強いので、成金のスケベおやじに見えないのですよ‥

それから3幕でブリントに化けた場面。フロシュに手を引かれて事務所に入ってくる場面、とてもLarsenさんとは思えません。これは笑えましたね。

最後の場面で、ロザリンデにひざまずいて許しを請う場面がありますが、ちょっと気の毒な感じが‥

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ロザリンデのMelba Ramosさんは、今日は相手がMorten Frank Larsenさんだったこともあり、結構、良い味を出していました。少なくとも2011年9月に観た時よりも役がこなれている感じがしました。根がまじめな方らしいので、あまりコミカルな役は向かないのかもしれませんが、相手がMorten Frank Larsenさんということもあり、良い意味で張り合っていた感じがします。

プリンツ・オルロフスキーのMartina Mikelićさんは、Feriはお初ですが、ロシアマフィアを思わせる切れ味の良さで、楽しませてもらいました。最近はAlexandra Klooseさんが多かったのですが、彼女もまた良さそうです。

アデーレのElisabeth Schwarzさんは、お茶目な感じが少なくて、ちょっとFeriの好みではなかったのですが、歌、お芝居ともまずまずの仕上がりだった。ちょっとキャンキャンする感じがねぇ‥

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しかし、現在のフォルクスオーパー版ではKlaudia Nagyさん扮するイーダ抜きには語れないでしょう。脇役だが、存在感は抜群。今回も2幕でアデーレに上流階級の挨拶を指導する場面など、本編とはあまり関係のない芝居で良い味を出していました。例によって偽バレリーナ役は、最高の演技。こういった属人化した技があると、カバーの選定が難しいでしょうね。

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3幕の影の主役フロッシュはFranz Suhradaさんでした。最近はGerhard Ernstさんが多かっただけに、新鮮な感じ。ここはフロッシュは「アドリブの宝庫」なので、お芝居だけで十分に楽しめます。そう言えば、今回は、邪魔になった夜会服を、窓から外に投げ出していましたね。

「こうもり」は、定番オペレッタなので、結構、出演者が入れ替わります。それだけに同じオペレッタでも、出演者の組み合わせによって全く異なる雰囲気になります。それが、「はまる」原因なのですがね‥

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