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December 14, 2012

今シーズンも楽しいフォルクスオーパー「メリーウィドウ」

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今日は「オペレッタの話題」をお伝えしましょう。

12月のフォルクスオーパーですが、上旬に「こうもり」と「メリーウィドウ」が上演された後、月末26日の「ウィーン気質」までしばらくオペレッタの上演がありません。

今年の来日公演でも人気を集めて「メリーウィドウ」ですが、年内最後になるので、見てきました。「こうもり」がどちらかと言うと、複雑な人間関係なのに対して、「メリーウィドウ」は実質的には二組のカップルのお話ですから、親しみやすいかもしれません。また、甘く、切ないメロディーは何度聞いても、心に残ります。

なお、定番の「こうもり」は色々な歌手が起用されるのに対して、「メリーウィドウ」はシーズン中、比較的、歌手が固定されているように感じます。これは上演回数が少ないことも影響しているのかもしれません(ちなみに新演出後の総上演回数は31回ほどですから‥)。

当日の指揮はFeriが好きなMichael Tomaschekさん。以下、主なキャストは以下のとおりです。

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ツェータ男爵:Andreas Daumさん
ヴェランシェンヌ:Martina Dorakさん
ハンナ:Caroline Melzerさん
ダニロ:Marco Di Sapiaさん
カミーユ・ド・ロション:Vincent Schirrmacherさん
カスカーダ子爵:Michael Havlicekさん
ラウル・ド・サン・ブリオシュ:Roman Martinさん
ボグダノヴィッチ:Joachim Moserさん
シルヴィアーヌ:Lidia Peskiさん
クロモア:Georg Wacksさん
オルガ:Heike Dörflerさん
プリチッチ: Franz Suhradaさん
プラスコヴィア:Regula Rosinさん
ニグシュ:Robert Meyerさん
タンツソリスト:Ekaterina FitzkaさんとOleksandr Maslyannikovさん

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演出は、皆さまおなじみの日本公演と、ほぼ同じです。現在の演出になってからはお芝居の展開がテンポ良くなっているので、中だるみすることが無くなったような気がします。お話がさほど、複雑ではありませんから、見どころを押さえて、スピーディーに展開した方が今風かもしれませんね。

前にも書きましたが、現演出では、全体の上演時間が短縮されているにもかかわらず、3幕のダンスが長めになっています。まぁ、これは見て楽しめる場面なので、シュタットバレエへの配慮というより、お客さまへのサービスと考えた方が良いでしょう。実際、マキシムの舞台を再現した‥という想定ですから。

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さて、歌手の皆さんですが、今回のハンナはCaroline Melzerさん。プルミエに起用され日本でもハンナを演じたAlexandra Reinprechtとは、ちょっと雰囲気が違います。

Caroline Melzerさんは、前の演出でもハンナに起用されているので、役を自分のものにしており、歌、お芝居ともに素晴らしい仕上がりでした(Feriは前演出では2010年4月に観ています)。後は「好みの問題」というところでしょうかね。

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余談になりますが、Caroline Melzerさんは、背が高いのですよ。並んでみるとツェータ男爵のParisAndreas Daumさんと、ほぼ同じ。ダニロのMarco Di Sapiaさんよりは背が高いようです。

そのため、小柄なMartina Dorakさんと並ぶと、大人と子供のような雰囲気になります。Caroline Melzerさんは背が高くてスレンダーなので、男性陣の中に入っても存在感を示していました。

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日本公演でもヴェランシェンヌを演じたMartina Dorakさんは、Feriが好きな歌役者さんの1人です。安心して観ることができましたが、お相手のカミーユ・ド・ロションが声量のあるVincent Schirrmacherさんだったためか、最初からワイヤレスマイクを付けていましたね。そろそろ世代交代を感じさせる瞬間でもありました。

ダニロのMarco Di Sapiaさんは、日本公演では起用されませんでしたが、こちらでは多く出演しています。歌もうまく、体を張ったお芝居も魅せるものがあるのですが、「ハンナが惚れるいい男」というイメージが弱い気がしてなりません。なお、ダニロの性格付けは、やはりプルミエの時から、若干、変えているようです(母性本能をくすぐるタイプから、意地っ張りの男に戻している感じです。これは出演者に合わせていると思います)。

ツェータ男爵のAndreas Daumさんも、安定感のある名脇役です。ただ、個人的な好みとしては、Kurt Schreibmayerさんの方がいいのですがね‥(今、彼は「キスミー、ケイト」に出ています)。

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カミーユ・ド・ロションのVincent Schirrmacherさんですが、以前は声量が大きいだけの歌手という印象が強かったのですが、最近はコミカルな演技も板についてきました。当然、声量がある分、存在感を示していましたね。しかし、お名前からは想像がつかないアジア系の風貌。このギャップが、ある意味、オペレッタ向きかもしれません。

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しかし、今の「メリーウィドウ」は何と言っても、ニグシュのRobert Meyerさんの怪演で、お芝居を盛り上げています。ただ、ここまで「属人化した芸」で引っ張ってしまうと、カバーになった際、魅力が極端に落ちてしまうようで心配ですね。

実際、Feriも含めて、お客さまの多くはRobert Meyerさんの怪演に期待している面もありますので‥

今シーズンの「メリーウィドウ」は12月でいったんおしまい。次は2013年3月から6月にかけて10公演予定されています。ぜひ、春のウィーンで、楽しい「メリーウィドウ」をお楽しみください。

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