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December 20, 2012

フォルクスオーパー「フィガロの結婚」

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今日はフォルクスオーパーで、今シーズンにプルミエを迎えたオペラ「フィガロの結婚」の様子をお伝えしましょう。

比較的モーツァルトのオペラを上演する機会が少ないフォルクスオーパー。日本でもおなじみの「フィガロの結婚」は11月25日にプルミエを迎えました。

フィガロに、ダブルキャストですが、日本人アンサンブルの平野さんがキャスティングされていたので、Feriも注目していました。ただ、Feriが観た日は、残念ながら平野さんの出番はなし。今回のプロダクションはMarco Arturo Marelliさんの演出によるものです。

当日の指揮は「トスカ」と同じGerrit Prießnitzさん。以下、主なキャストは、以下のとおりです。

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アルマヴィーヴァ伯爵:Daniel Ochoaさん
伯爵夫人:Elisabeth Flechlさん
スザンナ :Mara Mastalirさん
フィガロ :Sébastien Soulèsさん
ケルビーノ:Eva Maria Riedlさん
マルチェリーナ:Alexandra Klooseさん
バジリオ:Paul Schweinesterさん
ドン・クルツィオ:Christian Drescherさん
バルトロ:Noé Colinさん
アントニオ:Petar Naydenovさん
バルバリーナ:Elisabeth Schwarzさん

休憩一回で、終演が22時30分という、フォルクスオーパーにしては長いオペラです。

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今日は、全体的にオーケストラピットが上がっていた。これも歌手とのバランスでしょう。フォルクスオーパーは、比較的モーツァルトものを演奏する機会が少ないのですが、独特の小節も含めて無難にまとめていました。

演出は、時代設定も含めて比較的オーソドックスでした。舞台装置は簡素化されていますが、フォルクスオーパーにしては珍しく、壁を左右にスライドさせて場面転換を図る方式がとられていました。

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壁には宗教画風の絵が描かれているのが印象的。最近は回り舞台か、吊しものが多いだけに、壁を使った場面転換は新鮮ですね。

また、部屋の中では、窓から差し込む日差しを上手に使って変化を付けていました。この手法は国立歌劇場がよく使いますが、フォルクスオーパーでは珍しいですね。衣装に関しては、現代風ではなく、それなりのスタイルだったので、違和感はありません。

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この演出はフィナーレが凝っていて、庭での騒動が終わり、ハッピーエンドを迎えるところで、手前の壁が閉まり、全員が壁の前でポーズをとって歌います。まるでミュージカルのフィナーレみたいな感じです。

で、歌い終わった瞬間に壁が開くと、庭の中央にガーデンパーティの準備できています。で、出演者がお祝いのためガーデンパーティ会場に集まり、ここで乾杯。

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カーテンコールでは、ガーデンパーティの会場から抜け出して、前へ出てくる‥という変わったパターンでした。結構、新鮮な感じで良かったですね。

歌手の皆さんですが、アルマヴィーヴァ伯爵のDaniel Ochoaさんは、歌、お芝居ともに良い味を出していたが、雰囲気が伯爵らしくないのが、ちょっと残念。

伯爵夫人のElisabeth Flechlさんは、申し分なし。オペレッタで鍛えた歌役者さんだけあって、見事な舞台でした。

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スザンナのMara Mastalirさんは、役のイメージにピッタリ。歌も聴かせるものがありました。タイトルロールとなるフィガロのSébastien Soulèsさんは、張り切った演技と歌で、魅せてくれました。

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ケルビーノのEva Maria Riedlさんは、かわいらしい感じなので、これまた役にピッタリ。歌、お芝居ともに良かった。

マルチェリーナは「こうもり」のオルロフスキー公爵になることが多いAlexandra Klooseさん。オルロフスキーとは打って変わったコミカルなお芝居が新鮮。体格が良いので、存在感があります。バルトロのNoé Colinさんとのコンビもピッタリでした。

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今回のプロダクションは、全体的に歌手の水準が揃っており、安心して観ることができる舞台に仕上がっていました。

ただ、Feri個人としては、ドイツ語のレチタティーボは、どうも間延びした印象があって、苦手。まぁ、個人の好みの問題なので、ご容赦ください。

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ところでプルミエに合わせてホワイエに「フォガロの結婚」の上演歴が掲示されていました。これによるとフォルクスオーパーでの「フィガロの結婚」初演は1905年11月。

その後、1939年12月、1945年5月、1974年3月、1989年12月に、それぞれ新演出版が上演されています。直近の1989年版は2009年3月まで、合計140回上演されています。

なお、フォルクスオーパーの「フィガロの結婚」は、今シーズン12月28日が最終公演となっています。

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