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January 19, 2013

給食軌道走っていた老人ホームは今‥

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今日は、このブログでも、過去に3回(2007年12月、2008年2月、2011年12月)取り上げたウィーン市内の特別養護老人ホームにあった「給食軌道」の「その後」をお伝えしましょう。

この特別養護老人ホームAlters-und Pflegeheim der Stadt Wienは、規模の大きな施設で、路面電車62系統の停留所も3ヵ所、設置されています。

しかし、施設の老朽化が進んだため、2011年12月で閉鎖されることになり、入居者の施設であるパビリオンに給食センターからお食事を搬送していた給食軌道も2011年12月には運転を休止しています。

昨年末、たまたま所用で近くに行ったので、その後の状況が気になったので、Alters-und Pflegeheim der Stadt Wienに寄ってみることにしました。

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日本だと公共施設の場合、計画が決定している場合、閉鎖後、速やかに解体され、新しい施設の建設が始まることが多いので、てっきり、パビリオンをはじめとする施設は解体されていると思っていました。

が、現地に行ってビックリ仰天。何と、施設は1年前とまったく同じだったのです。正門前の花壇に展示されているアルゲマイネ製の古典バッテリー機関車も、以前のままです。唯一、異なっていたのは、広い構内が有料の公共駐車場として利用されていたこと位でしょうか。

公共駐車場になっているため、普通の人の出入りも自由にできます。という訳で、工事中ならば表から見て終わりにしようと考えていたのですが、このような状況なので構内に入ってみました。

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2008年2月に訪問した時は、給食軌道は健在でしたが、その軌道は、今もそのまま。ただ、レールを見ると錆びているので、使っていないことは明白です。また、2011年12月は運用廃止直後だったため、給食のコンテナを搭載するトロッコやコンテナが構内に放置されていましたが、それらは、全てきれいに片付けられていました。

気になって、機関車の車庫まで行ってみましたが、右側の写真のように車庫の入り口にはゴミ箱が置かれており、「もう走りませんよ」という無言のメッセージ。

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すでに給食軌道の運行事務所も閉鎖されており、車庫にも人影はありませんでしたが、窓から中をのぞくと、以前、元気に構内を走り回っていたバッテリー機関車が格納されていました。さすがに、もう出番はないでしょうが、一応、保管されているようですね。

さらに、驚いたのは、2012年12月には入居者が全員、他の施設へ移動するという話だったのですが、一部のパビリオンは現在も使われており、慰問に訪れるご家族の姿もみられました。

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当然、数は少ないものの構内には看護師さんの姿も‥ どうやら比較的症状の軽い入居者は、何らかの理由で、そのまま住まい続けているようでした。もしかすると、構内に医療施設があるため、その関係かもしれません。

ただ、入居者の数が大幅に減少しているためか、管理棟の裏にあった給食センターは稼働していません。ということは、各パビリオンでお食事を作っているのか、外部からのケータリングを利用しているということになりますね。

ちなみに最後の写真はパビリオンの給食列車のプラットホーム。運用時は、ここにお食事を入れたコンテナを搭載したトロッコが入っていました。

2011年12月から、時間が止まってしまっているような特別養護老人ホーム。ウィーンらしい、不思議なスポットになっていました。


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