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January 17, 2013

特殊ゴミは回収ツアーをご利用ください

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今日は「特殊ゴミの回収」にまつわるお話です。

日本でも乾電池、充電式電池、充電池内蔵家電製品、蛍光灯、スプレー缶を含む各種ガスボンベ、CD・DVDなどの特殊ゴミ有害廃棄物は、地方自治体によって回収方法が決められていると思います。また、一部については家電販売店などが回収しているケースもありますね。

先日、SバーンのHernals駅前の広場で、写真のような看板を見かけました。興味があったので、調べてみると「特殊ゴミ回収ツアーの案内」でした。

ちなみにウィーンでは、通常のゴミと異なる特殊ゴミ(一部は有害廃棄物)には、以下のようなものが指定されています。

・電池(乾電池、ボタン電池、充電池)
・自動車用バッテリー
・一般家庭から出る注射器・注射針
・箱に入っていない古い薬
・各種のオイル(エンジンオイルなど)
・写真用薬品(現像液、定着液など)
・洗剤・スプレー缶
・スポット清掃や洗剤、スプレー缶
・塗料類(塗料、ワニス、シンナー、洗浄剤、木材防腐剤、接着剤、エナメル塗料)
・肥料類(肥料、除草剤)
・水銀(水銀体温計などを含む)
・レントゲン写真
・トナーとインク
・CDやDVD
・調理用油
・蛍光灯類
・小型の電気器具(最大50cmの辺の長さ、ヘアドライヤー、ブレンダー、アイロン、電卓、携帯電話など)
・スクリーン(最大50 cmの辺の長さまで)

Problemstoffsammlung

日本人から見ると、意外なアイテムが多いのですが、これらの多くは回収後、リサイクルされる仕組みになっています。

ちなみに清掃局が提供している資料では、バッテリーからは酸が再生成されるほか、金属もリサイクルされるそうです。蛍光灯では、水銀と蛍光材が分離されれ、リサイクルされます。さらに、CDやDVDはプラスチックペレットに加工されます。すごいのはX線写真(レントゲン写真)からは銀を回収するそうです。

揚げ物などに使う食用油は、回収後、バイオディーゼル燃料に加工されて、自動車などに使用されます。オーストリアはアバウトな国のようですが、意外と徹底していて、頭が下がります。

そうなると一般家庭からの収集がキーポイントになります。逆に「燃えるゴミ」のコンテナに混入されてしまえば、資源にはなりません。しかし、通常のミストプラッツでは、こういった特殊ゴミ・有害ゴミの回収は行っていません。

実はProblemstoffsammelstelleと呼ばれる特殊なステーションで常時、回収していますが、数が少ないため、つい一般のゴミと一緒に処分したくなるのが人情。そこで、清掃局が実施しているのが、専用の回収自動車を使ったステーション巡回作戦(ツアー)です。原則として、毎月、日にち限定で、回収車(看板に描かれているライトバン)が特定のステーションに2時間滞在し、こういったゴミを回収するシステムです(DIE PROBLEMSTOFFSAMMLUNG IST MOBIL)。

この車両が巡回する日程は、有害ゴミ回収ステーションの看板に掲示されるほか、ウィーン市のホームページでも場所と日付をチェックすることができます(2枚目の写真が、Webサイトに掲載されている回収ポイントを示す地図です)。

そう言えば、以前、ミストフェストに参加したとき、来場者に食用油回収用バケツを無料で配っていたのですが、それは、この特殊ゴミ回収の際に持参するバケツだったのですね。納得。

これらの特殊ゴミを回収し、再資源化することで、二酸化炭素の排出量の削減にも寄与しているそうです。もちろん、そのためには、住民の皆さんの協力が不可欠なのは言うまでもありません。さぁ、Feriも気をつけましょう。

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街角の話題 |

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Comments

ウィーンの住民ですが、いつもいろいろな話題をありがとうございます。ごみ収集の件はウィーンから学べることがたくさんありますね。

ところで、レントゲン写真の処分ですが、日本では通常撮影した医療機関が保管するので、個人には関係がないと思われる方もあると思います。ですがオーストリアでは、レントゲンやMRT、CTなどの画像と所見は患者が直接もらって保管します。ですから家にはレントゲンなどのかさばる画像がたまってきて、古いものは廃棄が必要になるわけです。

ちなみに、レントゲン等の写真は必要に応じて担当医や病院へ自分で持参していきます。ですから別の医療機関にかかるたびに新たに写真を撮られて余計な放射線を浴びたり、二重の医療費がかかることもありません。これも良いシステムだと感心しました。

Posted by: ThinkPad | January 17, 2013 18:03

ThinkPad様、補足のご説明、ありがとうございます。

個人が医療情報を保管するシステムは、日本では観られませんね。緊急時には、前の医療機関で撮影したレントゲン写真を借りて、新しい医療機関のドクターに提出することがありますが、必ず撮影元の医療機関に返しますね。

Posted by: Feri | January 18, 2013 07:48

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