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February 08, 2013

フォルクスオーパーの「マイ・フェア・レディ」再見

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現在、オーストリアでアルペンのワールドカップが開催されていますが、地元オーストリア勢は、未だにメダルが取れず、イライラが募っています。ノルディックのジャンプは好調なのですがねぇ‥

さて、今日はフォルクスオーパーのミュージカル「マイ・フェア・レディ」の話題をお届けしましょう。

ご存じのように、このところ毎シーズン、必ず上演されているミュージカルが「マイ・フェア・レディ」です。上演回数も190回を超えています。

いわゆるクラシック・ミュージカルの代表的な作品ですが、美しいメロディと楽しいお芝居で、子供さんからお年寄りまで、誰でも楽しめる作品の一つと言えるでしょう。しかも、フォルクスオーパーでは完全ドイツ語版で上演されますから、地元の皆さまにとってはご機嫌。

Feriは2007/08シーズン(2008年5月)と2008/09シーズン(2009年1月)の2回観ていますが、その後は上演されていたものの、何となくご縁がなくてご無沙汰していました。美しいメロディはFeriも大好きなので、本当は観たかったのですが、ご縁がなかったのですよ。

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という訳で、久しぶりに観てきました。当日の指揮はFeriが好きな指揮者の一人、Michael Tomaschekさん。主な出演者は以下のとおりです。

イライザ:Katharina Straßerさん(2008年と同じ)
ヒギンス教授:Herbert Föttingerさん(2008年と同じ)
ピッカリング:Josef Luftensteinerさん
イライザの父:Gerhard Ernstさん
Mrs. Higginsヒギンス教授の母:Lotte Ledlさん
フレディ:Alexander Pinderakさん
フレディの母:Regula Rosinさん

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主役のカップルを固定しているところが、すごいですね。個人的にはピッカリングがPeter MatićさんからJosef Luftensteinerさんに変わってしまったのが残念(Josef Luftensteinerさんは好きな歌役者の一人なのですが、この役はPeter Matićさんのイメージが強いので‥)。

また、イライザの父親も2009/10シーズンからRobert Meyerさんではなく、Gerhard Ernstさんになっています。現在もプログラムは2007/08シーズンのものが使われているので、プログラム上ではRobert Meyerさんが大活躍。まぁ、これは致し方ないでしょうね。

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Robert Herzlさんの演出は奇をてらったところがなく、ミュージカルの「王道」という感じがします。回り舞台と吊しものを上手に活用し、テンポの良い場面転換は、このミュージカルを魅力的な作品にしていると思います。良い演出なので、このまま継続上演してくれると良いのですが‥

さて、キャストの仕上がりですが、主役のイライザKatharina Straßerさんは、演技がこなれてきて、安定感が出てきました。反面、出演当時の初々しさが弱くなってしまったのが、ちょっと残念。お相手がHerbert Föttingerさんに固定されていることもあり、ややマンネリ気味かもしれませんね。

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以前も、このブログで書きましたがKatharina Straßerさんは、もともと「声が太いタイプ」なので、歌う場面になると、途中から「裏声」を使わざるを得ないようです。ちょっと、この点が不自然な気がするのですが、継続して起用されているところをみると、ヒギンス教授のHerbert Föttingerさんとのコンビネーションが良いのでしょうね。

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ヒギンス教授のHerbert Föttingerさんも、以前と同じ。今回はピッカリングがJosef Luftensteinerさんだったので、二人のやり取りは新鮮でした。

なお、ピッカリングのJosef Luftensteinerさんは体が大きい上に、Peter Matićさんとはキャラクターが異なるため、若干、細かい演出に手を加えているようです。

イライザの父Gerhard Ernstさんは、体が大きいので、ダンスなどの場面では見栄えがしますね。また、太っているにもかかわらず芸達者。この手のミュージカルでは、演技が全般的にユーモラスに見える点がプラスになっています。後半、ロンドンから立ち去る場面で、住民が彼をリフトする場面がありますが、これは大変でしょうね。

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このほかヒギンス教授の母Lotte Ledlさんは、今シーズンの「マイ・フェア・レディ」で初めて起用された方。こちらでは有名な俳優さんで、さすがにお芝居は上手。身のこなしもエレガントで、ヒンギス教授のお母様にピッタリという感じでした。カーテンコールでも人気を集めていました。

「マイ・フェア・レディ」は、オーケストラ演奏の魅力を十分に生かしたクラシック・ミュージカルなので、フォルクスオーパー向きの演目であることを改めて実感しました。Michael Tomaschekさんの指揮もこなれており、オケの実力を十分に引き出していたと思います。

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余談ですが、この日はオーケストラピットが最も下がっていました(つまり一番深い位置ということです)。これは歌手がマイクを使う分、オーケストラの音と響を高めるためだと思われます。オペレッタに比べると20センチ以上深い感じがしましたね。

しかし、このミュージカル、最初はイライザに厳しい指導をしていたヒギンス教授が「実はマザコンだった」というオチが爆笑を誘うところなのかもしませんね。

ウイーンのミュージカル専用劇場は、演奏は小編成のアンサンブルなので、こういったオーケストラの魅力を味わえるのはフォルクスオーパーだけかもしれません。

終演後、お客さまが楽しそうな表情で三々五々、ご自宅へ向かっている姿が印象的でした。


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