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March 22, 2013

今シーズンの「チャールダーシュの女王」は‥

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2月から再演開始となったフォルクスオーパーの「チャールダーシュの女王」。やっと観るチャンスがやって来ました。という訳で、久しぶりに正統派「オペレッタの話題」をお届けしましょう。

ただ、オペラやオペレッタの鑑賞記になると、なぜかアクセスが下がるという悲しい結果が‥ まぁ、アクセスを上げるためにブログをやっている訳ではないので、ご興味のない方は、他の話題をお待ちください。

現在のバージョンは、バレエシーンを増やすなど若干演出に手を加えていますが、基本はRobertHerzlさんの演出を踏襲しています。いわゆる正統派ですね。

さて、当日の指揮は巨匠Rudolf Biblさん。主なキャストは以下の通りです。

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レオポルト・マリア伯爵:Wolfgang Hübschさん
レオポルト夫人アンヒルデ:Regula Rosinさん
エドウィン:Thomas Sigwaldさん
アナスタシア:Elisabeth Schwarzさん
オイゲン男爵:Markus Koflerさん
ボニ:Roman Martinさん
フェリ・バチ:Wolfgang Gratschmaierさん
シルヴァ:Annely Peeboさん
シギ:Nicolaus Haggさん

レオポルト・マリアとフェリ・バチ昨年4月に行われたSándor Némethさんの記念公演とフェリ・バチ以外はほぼ同じメンバーですね。

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演奏はRudolf Biblさんの指揮なので、申し分ありません。よくオーケストラの実力を引き出していましたね。舞台とのコンビネーションもまずまずでした。

あまりこういった話題は紹介しない方が良いのかもしれませんが、1幕3場・楽屋でフェリ・バチ、シルヴァ、ボニ、エドウィンがシャンペンを飲みながら重唱をする場面がありますよね。ここでシルヴァが投げたシャンペンのボトルをエドウィンが受け取るのですが、今回はキャッチに失敗。舞台の上にボトルが落下。幸い割れませんでしたが、Thomas Sigwaldさんがすかさず拾いあげて、何事もなく舞台を進めていました。

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次は、前半のハイライト。公証人の前でエドウィンとシルヴァが結婚の約束を書面にしたためる場面。公証人の前で書類にサインをしたシルヴァがオルフェウムの仲間のところへ戻るのですが、誰かがシルヴァのドレスの裾を踏んでしまって、危うく転倒するところでした。

幸い、すぐに足が離れたので事なきを得ましたが‥ここでドレスが破れたりしたら、大爆笑シーンになってしまうところでした。

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さて、出演者の出来ですが、ボニのRoman Martinさんが歌って踊って大活躍。カーテンコールでは一番拍手が多かったですね。最初は何となく目立たないのですが、歌って踊るシーンからは魅力全開‥と言った感じです。

シルヴァのAnnely Peeboさんは、声量もあり、歌はそこそこの仕上がりなのですが、歌姫という感じの華が弱いのがねぇ‥これは贅沢というものでしょう。

レオポルト・マリア伯爵のWolfgang Hübschさんは、Feriはお初だと思いますが、雰囲気はそこそこ出ていましたね。

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エドウィンはThomas Sigwaldさんだったので、歌、お芝居とも安心して観ることができました。ただ、両親に頭が上がらない優柔不断なボンボンという雰囲気はありませんが‥

アナスタシアのElisabeth Schwarzさんは、かわいらしい雰囲気なので、それだけでOK。歌もそこそこの出来でした。

「チャールダーシュの女王」と言えばフェリ・バチ。Wolfgang Gratschmaierさんは、歌も上手ですし、額に汗して一生懸命に演じていました。が、私がイメージする「粋さ」が感じられないのですよ。例えば前半の最後、誰もいなくなったオルフェウムで一人シャンパンを飲むのですが、すぐにグラスを床にたたきつける場面。単にグラスを投げるだけですが、Sándor Némethさんだと、なぜか哀愁が漂うのですよね。これはフィナーレの「一人ダンス」の場面でも強く感じましたね。

また、後半、グランドホテルのロビーでレオポルト夫人アンヒルデと偶然、再会した時のリアクションが大きすぎ。昔の恋を懐かしむ、大人のリアクションではありません。正直、あんなオヤジだったら私は憧れませんね。

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ところで、現在のバージョンでは、3幕のグランドホテル冒頭にソロダンサーによるバレエが入っているため、時間が押してしまっています。そのため、「チャールダーシュの女王」で最も盛り上がる「ヤイ、ママン」のリフレインが1回に短縮されていますので、正直、欲求不満が募ります。1幕の結婚式の場面で「ハンガリー万歳」が入っているのは、必然性があるのですが、3幕のバレエは完全にオマケ。お客さまは、これより「ヤイ、ママン」のリフレインを期待しているハズです。

とは言っても、カールマンの変化に富んだ美しいメロディー、お互いの本心を明かせない(立て前から抜け出せない)男女の葛藤などは魅力的です。細かい点では気になるところもありますが、やはり魅力的なオペレッタには違いありません。オペレッタに飢えていたFeriも溜飲が下がりました。


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