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March 03, 2013

オーストリアの「忍術道場」(動画付き)

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2日にイタリア・バルディフィエメで行われたノルディックスキーの世界選手権ジャンプ男子団体は、Loitzl, Fettner, Morgenstern, Schlierenzauerの4選手を起用したオーストリアが見事、金メダルを獲得しました。2位はドイツ、3位はポーランド、4位はノルウェイ、日本は5位でした。上位は混戦だったので、オーストリア、がんばりましたね。

さて、今日は「道場のお話」です。こちらでも柔道や空手をはじめとする東洋の格闘技が盛んです。当然、市内各所には格闘技の練習場、つまり日本流に言えば道場があります。

先日、所用があって14区まで行った際、路面電車の停留所向かいで見つけたのが写真の道場です。最初は、道路に面したガラスに兜のイラストが描かれていたので、東洋の古美術品でも扱うお店かと思ったのですが、「Bujinkan Budo Taijutsu」と書かれていたところから武道場だとわかった次第です。

この道場の「武神」という漢字のロゴが、こちらで多い変わった形をしておらず、しっかりとした文字になっているところから、本格的な修行を積んだ方が指導者を務めるちゃんとした道場ではないかと思いました。

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で、どんな武術を教えているのか興味があったので、案内で確認してみました。それによるとMuay Thai、MMA(Mixed Martial Arts)、Ninjutsu、Self Defense、Einzelcoachingなど、一般的な柔道や空手、テコンドーなどは教えていないようです。

この中で、一番目を引いたのがNinjutsu=忍術です。どんなことをやっているのか興味がありますね。

今は多くの組織が情報をインターネットに公開しているので、こういうときは助かります。さっそく道場のWebサイトを見たところ、Ninjutsuの内容がしっかり紹介されていました。

Ninjutsuの内容ですが、Togakure Ryu Ninpo Taijutsu、Shinden Fudo Ryu Dakentaijutsu、Gyokko Ryu Koshijutsu、Gyokushin Ryu Ninpo、Kukishinden Ryu Happo Hikenjutsu、Koto Ryu Koppojutsu、Takagi Yoshin Ryu Jutaijutsu、Gikan Ryu Koppojutsu、Kumogakure Ryu Ninpoなどなど、本格的に流派が紹介されています。

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Feriは、残念ながら武術や忍術に詳しくないのですが調べたところ、これは日本で生まれた武神館という、日本の古武術を教える道場であることがわかりました。

お恥ずかしい話、Feriは現代の日本で本格的に忍術を教えている道場が複数存在することを、この記事をまとめるまで知りませんでした。

この武神館の創設者は初見良昭氏で、同氏は“蒙古の虎”と呼ばれた最後の実戦忍者・高松寿嗣に師事し、15年間の修行を経て1958年に九流派を受け継いだそうです。

1970年代、千葉県野田市で武神館を起こしたそうですが、今では世界50か国に道場が存在し、10万人以上の門下生が、日々研鑽をつんでいるそうです。武神館の武術は実戦的な内容が特徴であるため、門人には世界各国の軍人や警察関係者も多いようです。日本よりも海外で認知度が高い道場のようで、日本国内でも外国人が指導者を務めている道場もあるようです。

Bujinkan_austria

さて、武神館で教えている忍術は、先ほどローマ字で書きましたが、正式には戸隠流忍法体術、玉虎流骨指術、九鬼神伝流八法秘剣術、虎倒流骨法術、神伝不動流打拳体術、高木揚心流柔体術、義鑑流骨法術、玉心流忍法、雲隠流忍法の九つのエッセンスを統合した武道です(しかし我々日本人でも、何と読んでよいのかわからない難しい単語が並んでいますね)。

日本の本部道場のWebサイトに紹介されていた「世界50か国」という内容が気になり、どの国に武神館があるのか調べてみたところアメリカが圧倒的に多いのですが、何と我がオーストリアにも「Buninkan Austiria」という国内組織がありました。この組織の下、ザルツブルク、インスブルック、グラーツなどオーストリア各地に支部や道場があります。

今回、Feriが見つけた武神館道場は正式にはBujinkan Tengu Dojo Wienという名称で、本部のWebサイトからリンクが張られていますので、恐らくお弟子さん(師範かな)が立ち上げた初心者向けの道場なのでしょう(Webサイトのアドレスはwww.tengudojo.atになっています)。

日本では忍術というと、時代劇の中のお話、フィクションというイメージが強いですが、複数の古武術を統合して実践的な武道に仕上げているという観点から、海外ではエキゾチックな武道として人気があるのかもしれません。

なお、この道場ではシニアクラスに加えて、ジュニアクラスも開設しているようです。しかし、ウィーンに忍者がいるとは思いませんでした。

最後にBujinkan Tengu Dojo WienがYouTubeに忍術の内容を紹介したビデオをアップロードしていたので、それをお目にかけましょう。ビデオの作りも本格的で、挑戦したくなる若者が出てくるのもわかる気がします。

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