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March 27, 2013

ついにニグシュが交代 フォルクスオーパーの「メリーウィドウ」

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今日はフォルクスオーパーの「メリーウィドウの話題」です。

2010/11シーズンのプルミエ以来、ニグッシュはフォルクスオーパーのダイレクターであるロベルト・マイヤーさんが務めてきました。日本公演で、彼の怪演をご覧になった方も多いと思います。

非常に個性的な俳優さんだけに公演によってキャラが変わることがなく、良きにつけ、悪しきにつけ彼が出演すると「マイヤー一座」になってしまうのは、致し方ないところ‥また、地元のお客さまも、それがわかっていて来場するだけに、彼の存在は非常に大きいと思います。

ただ、他の公演でも、プルミエの時はマイヤーさんが出演していても、その後、別の歌手(または俳優)にバトンタッチするのが普通です。ニグシュもいずれ交代する時が来るだろうと思っていましたが、ついに「その日」がやって来ました。2013年3月26日の公演(通算32回目)です。

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当日の指揮は、派手な息づかいがちょっと気になるMichael Tomaschekさん。主なキャストは以下の通りです。

ツェータ男爵:Kurt Schreibmayerさん
ヴェランシェンヌ:Mara Mastalirさん
ハンナ:Ursula Pfitznerさん
ダニロ:Kay Stiefermannさん
カミーユ・ド・ロション:Eric Laporteさん
カスカーダ子爵:Michael Havlicekさん
ラウル・ド・サン・ブリオシュ:David Sitkaさん
ボグダノヴィッチ:KonsulGernot Krannerさん
シルヴィアーヌ:Elisabeth Wolfbauerさん
クロモア:Georg Wacksさん
オルガ:Heike Dörflerさん
プリチッチ:Franz Suhradaさん
プラスコヴィア:Regula Rosinさん
ニグシュ:Boris Ederさん
タンツソリスト:Una ZubovićさんとGleb Shilovさん

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さて、気になるニグシュですが、結論から申し上げれば「コピーはオリジナルより良くならない」というところです。

Boris Ederさんはロベルト・マイヤーさんの演技をかなり研究したようで、メイクは当然のこと、細かい仕草までそっくりです。現在の演出では、1幕で「マキシムへ行こう」をうたう場面がありますが、さすがに歌手だけあって、これは見事。ただ、台詞回しになると、如何せん、地声が大きい上に、独特に声質を持つロベルト・マイヤーさんには、全くかないません(当たり前ですが‥)。

もちろん、はじめからBoris Ederさんのニグシュを観ていれば、別に違和感はないと思います。ただ、Feriの場合、現在の演出ではプルミエから続けてマイヤーさんだったので、どうしても比べてしまうのですよ‥ 

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本来ならば、Boris Ederさんのキャラを前面に出した方が良いとは思いますが、今シーズンは難しいかもしれません。なお、現在の予定では、今シーズンの残りは4月5日をのぞいて全てBoris Ederさんがニグシュを担当する模様です(あくまでも予定ですが‥4月5日はマイヤーさんが出演予定です。また、翌日の6日には珍しく「こうもり」のフロシュにも出演予定です。)。

その他の出演者ですが、ハンナのUrsula PfitznerさんとダニロのKay Stiefermannさんは、2009年12月にFeriは「前の演出」で観ています。不思議なことですが、Kay Stiefermannさんに関しては、当時と全く同じ感想を持ちました。体格が良くて、声も太く、良く声が出ているのですが、オペレッタの主役に必須の「華」がないのですよね‥

Ursula Pfitznerさんに関しては、雰囲気とお芝居は良いのですが、歌の出だしが弱いのが残念。歌い出してから、中盤以降は声が通るのですがねぇ‥

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今回、ニグシュのBoris EderさんとともにRollendebütだったのがカミーユ・ド・ロションのEric Laporteさん。この人は、とにかく体格が良く(要するにデブ)、声はよく出るのですが、パリの伊達男らしい色気が弱いのですよ。

どう考えてもヴェランシェンヌが惚れるような男には見えません(ごめんなさい‥)。明らかにキャスティングの失敗ですね。

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なお、今回、後半のスタートに女性陣が歌う「男、男、男のマーチ」が揃っていませんでした。また、ニグシュがシャンペングラスをお盆に載せて渡す場面がありますが、歌手と接触して倒してしまいましたね。

それから、3幕のハイライトであるハンナとダニロの「唇は語らずとも‥」の途中で、舞台上からバーンという異音が‥何かが倒れたような音でした。何やら「ニグシュの呪い」みたいな感じでしたね。

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ところで、今までカーテンコールでニグシュがオーケストラピットに潜り込み、指揮者と交代して振る場面がありますが、Boris Ederさんに交代しても、この演出は健在でした。でも、ダイレクターがやるから様になる‥というのはありますよね。

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ところで、ロベルト・マイヤーさんはオペレッタの舞台などを観ていると、アドリブ連発のように感じるのですが、実はドイツ人らしく「完璧に計算され尽くした台本」に則って演じているそうです。つまり計算され尽くした笑い‥という訳ですね。

しかし、良きにつけ悪しきにつけ、ロベルト・マイヤーさんは個性的な方であることが、改めて実感できました。

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オペレッタ |

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Comments


Feri様
はじめまして。2月の終わりからウィーンで留学生活を始めた大学生です。
オペラやオペレッタがすきなので,こちらのブログを観劇の情報収集の際に拝見して以来 いつも密かにお世話になっております。
私も昨日のDie lustige Witweを観に行っていたので,楽しく読ませていただきました。メリーウィドウは初めて観たので残念ながらロベルトマイヤーさんのニグシュは観たことがありませんでしたがとても華やかで楽しい舞台だったと思いました。下見を兼ねて昨日はLogeの最上階からの観劇だったので次はぜひ正面から観たいと思いました。

そこでフォルクスオーパーの座席についてFeriさんに質問なのですが、フォルクスオーパ−の立ち見は当日開演の何分(何時間)前に劇場に到着していれば見やすい場所を確保できるでしょうか。
シュタッツオーパ−では売り出しが当日だけなのもあって 並んでからそのまま席の確保に迎えますが,フォルクスでは事前に購入できるため すでにチケットをもっていた場合どのくらいから会場にいればいいか分からずお伺いした次第です。
ぜひFeriさんの体験談を交えてお教えいただけたらと思います。
長文失礼致しました。
pfirsich


Posted by: pfirsich | March 27, 2013 at 09:50 PM

pfirsich様、ようこそWienへ。劇場でお目にかかったかもしれませんね。

私は音楽家ではない「単なるファン」(聴く側)ですが、おかげさまで音楽家の知り合いも少しずつ増えてきました。

さて、フォルクスオーパーの立ち見ですが、ご指摘に用に国立と違い、インターネットでチケットが購入できます。当然、立ち見の席数以上は販売されないので、チケットさえ持っていれば、必ず見ることができます。

やはり人気があるのはParterreですが、チケットを事前に確保していれば、開演の40分位前に行けば大丈夫だと思います。また、国立歌劇場のように入り口が別になっていません(入場時間も一緒です)。なお、フォルクスオーパーの場合、立ち見は基本一列です。

ロベルト・マイヤーさんは4月5日にニグシュで出演予定なので、お時間があればぜひどうぞ。

劇場でそれらしい人物を見かけたら、声をかけてください。まずFeriだと思います。

Posted by: Feri | March 28, 2013 at 04:16 PM

Feri様

ご返答ありがとうございます!!
早速立ち観も挑戦したいと思います。
お見かけしましたらぜひお声掛けさせていただきます。
ありがとうございました。

pfirsich

Posted by: pfirsich | March 28, 2013 at 06:14 PM

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