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March 05, 2013

オーストリアで活躍する日本製品に思う‥

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今日は「オーストリアで活躍する日本製品のお話」です。

オーストリアの工業は、よい意味で割り切っているので、自国メーカーが存在しない工業製品も沢山あります(いわゆる国際分業に徹している訳ですね)。そして、得意な分野、差別化が可能な分野に集中しています。このあたり、考え方の違いが明確に出ていて興味深いですね。

例えば、工業製品では普通乗用車のメーカーはありません。全て外国資本の会社です。当然、その中には日本のTOYOTA、HONDA、MITUBISHI、MAZDA、NISSANなどもあります。オーストリアは山岳地帯が多いので、地方に行くとMITUBISHIのパジェロなどはよく見かけますね。

あと伝統的にヨーロッパはHONDAが強いのですが、最近ではハイブリッド車プリウスを武器にしたTOYOTAが延びているようです。実際、ウィーンでもプリウスを使っている人が増えています。環境問題に関心が高いので、こういったエコカーは人気があるのでしょう。それにしてもドイツやフランス、イタリアといった自動車製造の強豪が多い中、日本車はがんばっていますよね。

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ところで、こちらでは日本に普通自動車と軽自動車の区別がありませんので、日本の軽自動車は少ないのですが、写真のような特殊用途では結構、使われています。

写真の車はSUZUKIのジムニーを改造した除雪車。小回りがきくので狭い道などの除雪や融雪対策には最適(荷台に融雪剤を散布するシステムが付いています)。考えてみると、こういった用途に使える軽自動車は、日本にしかないかもしれませんね。

オートバイについても日本車が多いですね。バイクショップをのぞくと、KAWASAKI、HONDA、YAMAHAなどのブランドが飛び込んできます。

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工事用車両については、大型のものはヨーロッパのメーカーが圧倒的に強いのですが、小型のトラクターにはISEKIなどが多く見られます。実は、こちらのメーカーでは小型のものは余り力を入れていないようなのですね。ある意味、狭い国土で培った小型トラクターのノウハウが生きているということでしょうか。

それから自転車の変速機で有名なSHIMANOなども、存在感のあるメーカーさんですね(もっとも、こちらの人は日本のメーカーだとは知らないかもしれませんが‥)。

家電製品に関しては、残念ながら白物家電では日本製品を見ることはまずありません。ほとんどがPHILIPSをはじめとするヨーロッパのメーカーですね。これは使い方が異なるために、日本仕様では売れないからかもしれません。かと言って、ヨーロッパ仕様の製品を作っても白物家電は利益率が低そうですからね。

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テレビなどについては、以前は日本製品も検討していましたが、ご多分に漏れず、現在は韓国勢に押されぎみです。ただ、ヨーロッパでは根強い人気を誇るオーディオ関係の製品では日本製品も健闘しています。

コンピューター関係では、本体はSONYのVAIOが販売されている程度です。ただ、興味深いのはFUJITSUはドイツのSIEMENSと提携して、「FUJITSU/SIEMENS」ブランドで同社の製品を販売しています。ただ、数は少ないようです。逆にプリンターなどはCanonに代表される日本製が大活躍しています。現在、電子機器で最も日本製品が多いのはデジタルカメラでしょう。一眼レフからコンパクトまで、日本製品が圧倒的な存在感を示しています。

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日本ではトイレタリー製品に海外ブランドのものが結構入っていますが、オーストリアでは日本のトイレタリー製品はまず見かけません。洗剤などは香の好みが違うため、日本仕様では販売が難しいかもしれません。こちらでも日本でもおなじみのP&Gの商品が店頭に並んでいます。ただ、サイズは日本のものより大きいようです。

食料品に関しては、以前、このブログでもご紹介したように醤油やわさびといった調味料に関しては、日本製品が入っていますが、メインの食材ではまずみかけませんね。

嗜好品の部類に入る女性用の化粧品なども伝統的にこちらのメーカーが強いのですが、そんな中、日本を代表する化粧品メーカー資生堂さんは海外ブランドで、がんばっています。

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トップの写真はウィーンのショッピングエリアであるグラーベンにあるコスメティックハウスの店頭です。資生堂さんが大々的に紹介されており、日本人として誇りに思いますね。実用品ではなく、こういった嗜好品の世界で、こちらで受け入れられるというのは、実は大変な努力が必要だと思います。

東南アジアの場合、資生堂さんは日本を代表する高級ブランドなので、威力はあるのですが、ヨーロッパの場合、伝統的な化粧品メーカーが沢山存在しますからね。Feriは、日本では同社にお勤めの方と長年、お付き合いをいただいているので、こういった場面を見ると自分事のように嬉しく思ってしまいます。

このほかにも、色々なところで愛用されている日本製品。しばらく円高で輸出が苦戦していましたが、このところ、為替水準が以前の状態に戻りつつあります。オーストリアで円をユーロに換金するときは正直、困りますが、輸出にとっては追い風です。さて、今後、どんな製品がオーストリアで愛用されるか‥興味は尽きません。


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Comments

今日は。
工業関連ではオーストリアは産業機器と電子部品が伝統的に強い分野です。(この関連では世界No.1の企業が多くありますね。)
現在は変わってしまいましたが、自動車の場合、部品をある程度オーストリア製にすれば関税が安くなった(てか自国製品とみなしていた)のが、日本車が定着した要因だと思います。そのような車は安く購入出来るので、人気でしたよ。
EU加盟後は日本車は徐々に少なくなっているような気がします。

日本では産業機器と部品というとなかなか名前が表に出てこないのは仕方ありませんが、リーデルに代表されるクリスタル製品だけでもオーストリア製という認知が欲しいですね。

Posted by: Kino_San | March 05, 2013 at 01:39 PM

Kino_San様、こんにちは。

確かにオーストリアでは工業製品、とくに専門特化した分野で光るものがありますね。

スワロフスキーのクリスタルは大変人気がありますが、どこの国で生産されているのかは浸透していないのは残念です。

Posted by: Feri | March 07, 2013 at 09:07 AM

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