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March 21, 2013

今シーズンの千秋楽 フォルクスオーパーの「リゴレット」

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今日は久しぶりに「フォルクスオーパーの話題」をお届けしましょう。まず、最初にフォルクスオーパーに入場方式が変わったことをお伝えしましょう。従来は座席への案内係がチケットの半券をもぎっていましたが、最近になってバーコードリーダーでチケットを読み取るように変更となりました

バーコードリーダーを持った係員はホワイエから客席に入るところ(左右の階段下と正面左右の入り口)に待機しており、ここでチケットの右側に印刷されているバーコードをスキャンします。これで確認終了。半券のもぎりはありません。

これはインターネットでチケットを予約した場合、自宅でチケットを印刷する選択肢ができたための対応のようです。今後は自宅でチケットを印刷して来場する人が増えるのでしょうね。

さて、2009/10シーズンにプルミエが行われた映画会社のスタジオを舞台にした斬新な(というか奇抜な)演出が特徴のフォルクスオーパーの「リゴレット」。3月20日に2012/13シーズンの最終公演が行われました。

来シーズン、継続上演されるかどうか、現時点では不明。今までも何回か観ていますが、来シーズンの動向がわからないので、顔を出してきました。

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当日の指揮はEnrico Dovicoさん、主なキャストは以下の通りです。
Der Duca(マントヴァ公爵):Oliver Kookさん
リゴレット:Olafur Sigurdarsonさん
ジルダ: Jennifer O´Loughlinさん
殺し屋スパラフチーレ:Petar Naydenovさん
マッダレーナ:Eva Maria Riedlさん
ジョヴァンナ:Sulie Girardiさん
モンテローネ伯爵:Peter Wimbergerさん
マルッロ:Josef Luftensteinerさん
ボルサ:David Sitkaさん
チェプラーノ伯爵:Heinz Fitzkaさん
チェプラーノ伯爵夫人:Mara Mastalirさん

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通常はイタリア語上演ですが、フォルクスオーパーでは、おなじみのドイツ語・ドイツ語字幕による上演です。なぜ、ドイツ語上演なのに字幕がつくのか‥これは、歌詞が聴き取れないためのようです。また、今回、改めてチェックしたところ有名な「女心の歌」だけはイタリア語で歌っていました。やはり無理なのでしょうね。

以前もご紹介しましたが「リゴレット」は16世紀のイタリア・マントヴァでのお話です。ところが、フォルクスオーパー板では、設定がイタリアの撮影所になっています。演出や設定はプルミエの時と同じ。マントヴァ公爵は…というと撮影所の看板スター。看板スターだから、周りにちやほやされてわがまま三昧。女性に目がない…というリアルな想定です。で序曲の場面は、映画「LA MALEDIZIONE」の最終カットのシーンです。

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その後、クランクアップしたので、撮影所のスタジオで打ち上げになりますが、マントヴァはすぐに撮影所の女性に手を出す始末。

リゴレットの自宅に身分を偽ったマントヴァがやってきて、家政婦を買収し、逢い引きをします。その後、撮影所のスタッフがピエロの扮装でやってきてジルダを拉致。

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休憩後の2幕は撮影所の試写室。そこへ撮影所の職員達がジルダを拉致したことを伝えて、マントヴァは勇んでジルダのところへ。リゴレットがジルダを探して撮影所に来ると、シャツだけをまとったジルダが奥から登場。このあたりは、完全に今風の演出です。リゴレットの説得にもかかわらず、ジルダはマントヴァに思いを寄せます。ところで、2幕ではモンテローネが拳銃自殺する場面があります。

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暗転で3幕へ入ります。3幕は撮影所近くのバー。リゴレットはバーでスパラフチーレの妹とマントヴァが、イチャイチャしているところをジルダに見せて、マントヴァへの思いを断ち切らせようとする訳ですが、結局は、自分がマントヴァの身代わりになってスパラフチーレに殺されます。

さて、まず、演奏は千秋楽にふさわしく見事でした。オーケストラピットも最も下がっており、よい響をだしていましたね。

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歌手ではリゴレットのOlafur Sigurdarsonさんが素晴らしい。歌、演技とも申し分なし。抜群に仕上がりでした。ジルダの父という雰囲気をよく出していました。

ジルダのJennifer O´Loughlinさんは前回も同じ役で観ていますが、役もこなれてきて、こちらも申し分ありませんでした。そう言えばジルダはちょっと太めの方が起用されるケースが多いですね。まぁ、声量が要求される歌が多いためかもしれません。しかし二の腕を見ると圧倒されてしまいます。

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Der Duca(マントヴァ)のOliver Kookさんは、いつもながら張り切って歌っていました。張り上げるだけではなく、もう少し情感を込めて歌えるようになるとよいのですがね‥

今回は今シーズンの千秋楽にふさわしく各歌手のコンビネーションも良く、以前観た時よりも格段に良い仕上がりになっていました。

ところで3幕で出てくる「LA MALEDIZIONE」の看板ですが、出演者名はブランクになっていますが、原作がGiuseppe Verdi(ごていねいにコピーライト入り)になっていました。ほとんど見えないところにもかかわらず、芸が細かいですね。

しかし、フォルクスオーパーに限らず毎回思うのですが、フィナーレで刺されて倒れている瀕死のジルダが、駆け寄ったリゴレットと二重唱を高らかに歌い上げてしまうのは、やはり変ですよね。

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