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April 11, 2013

Sバーンの進行方向

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今日は「ウィーンのSバーン」にまつわるお話です。

以前、このブログでSバーンの話題をご紹介した際、コメント欄で「最近、進行方向が変わったみたいですが‥」という情報をいただきました。

Feriが最も良く利用するS45(Wien Hütteldorf – Wien Handelskai 間)は、以前から右側通行だったのですが、その他の路線は左側通行だったものが、右側通行に統一されたらしい‥というものです。

先日、所用があってS7に乗る機会があったので、その際に確かめてきました。確かにご指摘のようにS7をはじめ、一部、同じ路線を走るS1、S2、S3、S5なども右側通行になっていました。

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残念ながら進行方向が変わった理由はよくわかりませんが、いとも簡単に進行方向を変えることができるのは、それなりの仕掛けがあるからです。

まず、日本と異なり、こちらでは、いわゆる複線でも進行方向が固定化されている路線は、ほとんどありません。実際には単線が並列で並んでいるのです。そのため、列車の運転を制御する信号機が両方に付いています。写真はU6の例ですが、ご覧のように左右に信号機が取り付けられています(手前の線路に奥から電車が来ます)。

また、最近では駅に列車案内表示が設けられるようになってきましたが、これらはいずれもデジタル表示ですから、ソフトの書き換えて簡単に表示を変えることができます。

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唯一、面倒くさそうなのは駅にあるプラットホームへの案内表示くらいでしょうか(いわゆる「○○方面1番線」というもの)。

一方、電車の方ですが、日本では普通、運転台が片側に寄っているケースが多いですが、オーストリアでは中央が多いのですよね。ですから、右を走っても、左を走っても対応可能となっています。

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なぜ、設備や保守で負担がかかる単線を並列で敷く方式を採用しているかというと、こちらでは工事などの際、片方の線路を閉鎖するためです。当然、渡り線が各所に設けられており、右から左へ、そして、また右へ‥といった芸当も可能です。これはÖBBの本線でも同じで、その昔、本線上でFeriが乗った旅客列車が貨物列車を追い抜いたという経験をしたこともあります。

このように便利な単線並列方式なのですが、一歩間違うと正面衝突が発生します。日本では列車が逆走するというのは、まず考えられませんが、こちらでは日常的に反対側の線路を走ることがあるため、運転士さんもすぐには気づかない‥こともあるようです。


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