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April 21, 2013

久しぶりに国立劇場で「ウェルテル」を観ました

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Garančaファンの皆さま、お待たせしました。現在、国立歌劇場で上演中の「ウェルテル」にElina Garančaさんがシャルロットで登場しています。

先日、Feriも観てきました。ちなみに前回は2009年5月なので4年ぶり‥

この作品はAndrei Serbanさんの演出によるもので、指揮はFeriが2009年5月に観た時と同じBertrand de Billyさん。主なキャストは、以下のとおりです。

- ウェルテル:Roberto Alagnaさん
- アルベール:Tae-Joong Yangさん
- シャルロット:Elina Garančaさん
- ソフィー:Daniela Fallyさん
- 大法官:Andreas Hörlさん
- 大法官の友人シュミット:Thomas Ebensteinさん
- 大法官の友人ヨハン:Hans Peter Kammererさん

さすがにキャストは2008/09シーズンとはElina Garancaさん以外は変わっていますね(当たり前か‥)。

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上演時間は2時間45分で、途中休憩が2回入るという演出です(第一幕後、第二幕後、第三幕と四幕は暗転です)。
演出については2009年5月30日の記事でご紹介していますが、全く同じです。

本来、第1幕は「法官の家の庭」、第2幕は「中央広場」、第3幕は「アルベールの応接間」、第4幕は「ウェルテルの書斎」なのですが、基本は同じです。

中央に巨大な菩提樹が立っており、すべては「この木」の周りで話が進みます。1幕と2幕は、設定が屋外なので違和感はありません。が、休憩後の3幕と4幕は屋内なので、葉っぱはなくなっているものの、この巨大な木がどうもしっくりこないのですが‥しかし、最近の奇抜な舞台装置に比べると、結構、細かいところまで行き届いていますね。

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さて、タイトルロールは「ウェルテル」なのですが、皆さん、お楽しみはElina Garančaさん扮するシャルロット。一時期、調子を落としていたElina Garančaさんですが、今日の舞台を観る限りでは、完全に復調していましたね。声のコントロールに加え、声量も申し分ありません。

何と言っても聴きどころは3幕、ウェルテルを失って、その存在の大きさに気づき、旅先からの手紙を読みながらシャルロットが歌う「手紙の歌」ですが、これは見事でした。このあたりから、シャルロットの気持ちが前面に出てくるようになります。

Elina Garančaさんは歌だけでなく、演技も上手なので、こういった心理変化の表現が求められる役にはピッタリです。そして、フィナーレ。自殺を試み、瀕死のウェルテルにベッドの上で覆い被さり、ウェルテルへの愛を告白する場面は、なかなかの名演でした。改めて観ると、シャルロットという役を、深く理解した上で、完全に自分のものにしていますね。

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お相手のRoberto Alagnaさんは、ウェルテルはRollendebütです。最初は抑え気味に歌っていましたが、山場がある後半(3幕と4幕)にピークを持ってくるところは見事。4幕でElina Garančaさんとのデュエットは聴かせましたね。まぁ、自殺してから、あんなに大声が出るのは変なのですが、そこはオペラの世界。

Feriが今回、注目していたのはソフィーのDaniela Fallyさん。今シーズンは「ナクソス島のアリアドネ」でツェルビネッタを演じるなど、色々な演目に起用されるようになりましたね。彼女は小柄でかわいらしいので、快活な妹ソフィーにはピッタリでした。

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Elina Garančaさんは背が高いので、Daniela Fallyさんと並ぶと姉、妹という感じが良く出ていました。ソフィーは余り歌う場面がありませんが、ソロで歌う場面では見事な歌声を披露してくれました。

アルベールのTae-Joong Yangさんは、バリトンなので比較的押さえた歌いぶりが良かったですね。余談ですが、アジア系のテノール歌手は大きな声で歌うことを信条にしているような人が多く、変化を付けるのが苦手だという話を聴いたことがあります。逆にバリトン歌手の場合、変化を付けて歌うのが得意な人が多いようですね。

ウィーンにもElina Garančaさんのファンが多いので、カーテンコールは非常に盛り上がりました。Feriにとっても久しぶりのGarančaさんの歌声でしたが、素晴らしい余韻に浸ることができた一夜になりましたね。残念だったのは、聴かせどころのアリアで拍手のフライングがあったことでしょうか。やはり演奏が全部終わり、ほんの少しの間をとってから盛大な拍手‥これが良いのですけれどもね。

いずれにしてもGarančaファンの皆さま、どうぞ、ご期待ください。素晴らしい一夜になることは間違いありません。

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オペラ |

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Comments

はじめまして。検索で訪問いたしました。
貴重なウィーンの最新情報ありがとうございます。
ガランチャ、アラーニャ両方のファンなので、このウェルテルを楽しみにしていました。(といっても、日本から見れるわけではないですが・・)
2人のカルメンのDVDは何度見ても素晴らしいと思います。同じフランス物なので、さそ良かったでしょうね。
ウィーン国立歌劇場の上演は、TV放映やラジオ放送はされないのですか?
他のオペラハウスだと、TVやラジオでネットでも聴けたりするので、ウィーンは情報が少ないなあ、といつも思います。(Webサイトも見にくいし・・)
もし聴く方法などがあったら是非教えて頂けると嬉しいです。

Posted by: Ryou | April 21, 2013 16:59

Ryou様、コメント、ありがとうございます。

一応、国立歌劇場では来シーズンから有料の中継を考えているような話が出ていますが、詳細はまだわかりません。

あと、こちらでは、たまにORFがテレビ放送することもありますね。

ラジオでも放送する時があるのですが、事前に情報をつかむのが難しいようです。また、情報が入りましたら、お知らせします。

Posted by: Feri | April 22, 2013 15:56

Elinaのシャルロットはやはり美女でしたか?あの歌声と容姿でモテない訳がないですよね。私もElina とRobertoのCarmenのブルーレイを持っていますが、このコンビは最高ですね。Elinaの出演しているオペラを観て毎度思うことですが、彼女の演技は本当に素晴らしいですね。演じた役をすべて自分のものにしているという感じがします。彼女は間違いなく現代最高のメゾです。Robertoの歌声もとても素敵で、ポスト3大テノールにふさわしいと思います。次の二人の共演はパリオペラ座でウェルテルがいいなー!あと、Elinaは2017年5月にメトで薔薇の騎士がありますね。とても楽しみで、待ち遠しいです。Feriさんはニューヨークに観に行きますか?

Posted by: N | April 03, 2017 22:53

Nさま

コメント、ありがとうございます。私は、オペラ専門ではないので、守備範囲が狭く、基本的にはウィーン中心です。

もし、メトなどに行かれた際は、様子をご紹介頂けると幸いです。

Posted by: Feri | April 05, 2017 04:41

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