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April 29, 2013

指揮者が代わると‥フォルクスオーパー「チャールダーシュの女王」

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今日は「オペレッタの話題」です。

オペレッタに限らず、オペラでも指揮者が代わると同じオーケストラでも全く別の音が出る‥という話はよく聞きます。実際、feriも、同じ演目をよく観るので、こういった経験はよく体験します。

さて、このところフォルクスオーパーの「チャールダーシュの女王」はオペレッタ界の巨匠Rudolf Biblさんが振ることが多かったのですが、今回、久しぶりに指揮者が代わりました。という訳で、どんな感じが観てきました(自分で言うのも変ですが、好き者です‥)。

当日の指揮はカペレマイスターのGuido Mancusiさん。この方は、今シーズン後半はバレエ「Kreation und Tradition」(27日のプルミエも含む)も振っています。さて、当日のキャストは、以下のとおりです。

-レオポルト・マリア伯爵:Peter Matić さん
-レオポルト夫人アンヒルデ:Maria Happelさん
-エドウィン:Alexander Pinderakさん
-アナスタシア:Anita Götzさん
-オイゲン男爵:Markus Koflerさん
-ボニ:Roman Martinさん
-フェリ・バチ:Wolfgang Gratschmaierさん
-シルヴァ:Martina Dorakさん
-シギ:Nicolaus Haggさん

という訳で3月に観た時からキャストも代わっています。

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今回、シルヴァを演じるMartina Dorakさんは、Feriが好きな歌手の一人ですが、出だしのアリア「私の故郷は山の中」をバッチリと決めることができるが心配‥(前回は急きょ、2幕からの登場だったので、冒頭のシーンは始めてです)

また、Feriは初めて観ることになったエドウィンのAlexander Pinderakさんの仕上がりは‥気になることが沢山ある公演です。

まず、演奏ですが、Guido Mancusiさんはカペレマイスターだけあって、演奏そのものはそつなくこなしていましたが、オペレッタ特有の「舞台との微調整」に関してはRudolf Biblさんには及ばない感じですね‥ そのため、若干、歌手の歌と演奏がシンクロしない場面が‥(特に小節の歌い出し‥)。まぁ、このあたりは難しいのでしょうね。

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シルヴァのMartina Dorakさんは踊りがうまいので、踊りながら歌う場面では良い味を出していましたが、如何せん、声量が十分ではないため、Feriが心配していたようにオルフェウム劇場の人気歌姫‥という感じが弱かったですね(特に1幕)。

他に起用できる歌手がいなかったというのが実情でしょうが、彼女の良さが十分に生きる役‥という訳ではない感じがしました。また、Martina Dorakさんは、感情の起伏を前面に出す役にはあまり起用されませんが、シルヴァの場合、感情の起伏を表現する場面が多いので、これも注目点。Martina Dorakさんは、お芝居も美味いので、このあたりは今までにないお芝居を観ることができました。

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全体としては、軽い身のこなしの踊りがプラスになってギリギリ合格‥という感じですが、もう少し押し出しの強い歌手の方がシルヴァには向いているような気がしますね。

エドウィンのAlexander Pinderakさんは、歌は美味いのですが、まだ、役がこなれていない感じ‥ 前回、観たThomas Sigwaldさんの方が、出演回数が多いだけに、役を自分のものにしているようです(自分なりのエドウィン像が確立しているようですね)。今後、出演回数が増えれば変わるかもしれません。

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アナスタシアのAnita Götzさんも、過去3回観ていますが、歌、踊りともに申し分ありません。雰囲気もピッタリですね。しかし、2001/02シーズンあたりまでは、Martina Dorakさんがアナスタシアを演じていたのですから、感慨深いものがあります。

レオポルト・マリア伯爵のPeter MatićさんとアンヒルデのMaria Happelさんは、息がピッタリ合った見事なお芝居。さすが、ゴールデンコンビです。

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ボニは、このところRoman Martinさんが続け起用されていますが、激しい踊りがあるだけに、しばらくキャスティングは変わらないでしょう。毎回、生き生きと役に取り組んでいる姿勢はFeriも好きです。

フェリ・バチのWolfgang Gratschmaierさんについては、歌、芝居、踊りなどをそつなくこなしていますが、堂々とし過ぎてしまっていて、Sándor Némethさんのような「粋な雰囲気」が弱いのが残念。

今回のトラブルは、1幕の楽屋での一時。シルヴァ、エドウィン、ボニ、フェリ・バチが四人で踊りながら歌う場面。シルヴァが投げたシャンペンのボトルをエドウィンがキャッチすしますが、Alexander Pinderakさんは自信がなかったのか、シャンペングラスを持ちながら両手でキャッチ。当然、シャンペングラスにもボトルが当たりました。

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で、歌いながらシルヴァと杯をぶつける場面で、エドウィンのグラスが、派手に割れてしまったのですよ。その後、曲の途中にもかかわらず、エドウィンのAlexander Pinderakさんは自分のパートではない時、舞台上に飛び散った破片を拾い集めることに‥途中でボニのRoman Martinさんも手伝っていました。

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通常、舞台上で使うグラスは事故防止の為に樹脂製を使うことが多いのですが、本物のグラスを使うと、こういったトラブルがあるのですね。まぁ、公演中、誰も怪我をしなかったのが幸いですが‥ 後は目立ったトラブルはありませんでした。

しかし、カールマンのオペレッタというのは、中盤までは魅力的な曲で盛り上がるのですが、なぜかフィナーレに近づくとお芝居中心になり、聴かせるアリアが極端に減ってしまうのが不思議です。「チャールダーシュの女王」も、「ヤイ、ママン」が事実上、最後の曲で、それ以降はお芝居ですからねぇ‥

とは言っても、美しいメロディーは、オペレッタ好きのFeriにはたまりません。


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