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April 20, 2013

販売期間が長い定番フルーツ「洋梨」

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今日は「フルーツのお話」です。

オーストリア国内では最近は色々なフルーツが販売されていますが、実はFeriが一番好きなものは「洋梨」(こちらではBirneと言いますが…)です。

日本で生まれたFeriですが、なぜか父親や兄も洋梨が好きで、子供の頃から食べていました。最近、日本では「洋梨」は高級フルーツ路線を歩んでいるようで、様々な品種改良が行われています。山形を代表するフルーツに成長した「ラ・フランス」などは、もしかすると味や食感に関しては世界最高水準かもしれません。

日本の洋梨は、品種の関係なのか熟れ出すとあっという間に腐ってしまいます。そのため、これだけフルーツの保存技術が発達している日本でも11月から翌年1月位までが販売期間となっています。日本の恒例行事であるお歳暮用として供されるケースも多いですね。

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ところが、ウィーンのスーパーマーケットなどに行くと、日本とは比べものにならない位、洋梨の販売期間が長いのです。洋梨ファンのFeriにとっては、これほど嬉しい街はありませんが‥

で、なぜ、こちらでは販売期間が長いのか、ちょっと調べてみました。

ヨーロッパでも収穫時期は、基本的に初夏から夏です。まず、スペインやイタリアで生産される早生の品種が、7月頃から収穫されます。その後、地元オーストリアでは8月と9月が収穫の季節。

9月からは長期保存に適した品種の収穫が始まり、低温保存されます。低温保存された品種については、3月末くらいまで供給が可能だとか‥

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そして、12月から1月までは、北米から洋梨が輸入されてきます。その後は、輸入先が南半球の国(チリ、アルゼンチン、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど)に切り替わるそうです。という訳で、某サイトで見つけた表のとおり、産地を問わなければ、ほぼ1年中、ウィーンでは洋梨が食べることができることになります。

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なるほどねぇ。ちなみに3月中旬にFeriがウィーンで購入したカイザー・アレキサンダー(Kaiser Alexander)という品種はイタリア産だったので、恐らく低温保存されていたものでしょうね。

こちらで販売期間が長い理由は、Feriのように生で食べるだけではなく、デザートやお菓子の材料にするために需要があるからだと思います。

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なお、EU内で多く生産されている品種はConferénce(EU内生産量の24%ほど)が多く、Feriが最近まで食べていたKaiser Alexanderは2.3%と、生産量は少なめです。

ちなみに4月も中旬になるとヨーロッパ産は姿を消して、南米産の洋梨が登場しています。先日、食べたのはPackhams Birnenという品種でした。

独特の形をした洋梨ですが、起源は和梨と同じく中国だそうです。これがヨーロッパに渡って分化して洋梨に発展したもので、古くは古代ギリシアから栽培されていたようです。歴史あるフルーツなのですね。

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ところでFeriの友人で、今はオーバーエスターライヒ州の小さな町に住んでいるご夫婦がいらっしゃいます。以前、ご自宅を訪問した際、きれいな庭の片隅に「洋梨の木」があり、かわいらしい実がなっていました。ちなみに後半の写真、2枚が、そのお庭になっていた洋梨の様子です。

普通の民家の庭で洋梨ができる‥洋梨が好きなFeriとしては、夢のような環境です。最もお手入れは、それなりに大変だと思いますが‥


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Comments

へぇー、洋梨にこんな秘密があるとは知りませんでした。てっきり、季節限定かと思ったら、低温保存に海外からの輸入品という裏技を使えば、1年中買えて食べられるのですね。ところで洋梨はともかく、こちらも需要が高そうなイチゴやリンゴはどうなのでしょうか?やはり、輸入品はありそうですが・・・

他の果物ネタも期待します。

Posted by: おざきとしふみ | April 24, 2013 18:29

おざきとしふみ様 コメント、ありがとうございます。

日本の場合、洋梨の需要が少ないため、あえて輸入してまで販売する‥ということになっていないのでしょうね。

こちらではリンゴは定番のフルーツなので、年中、売っています。また、キウイは日本と同じくニュージーランドあたりからの輸入品が多いですね。

イチゴに関しては、ドイツで中国から輸入したものからO157による食中毒が発生して問題になったことがあります。

Posted by: Feri | April 25, 2013 16:52

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