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April 16, 2013

懲りずに国立歌劇場「アイーダ」

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今日は久しぶりに「ウィーン国立歌劇場のオペラ鑑賞記」をお届けしましょう。

最近は、Feriが好きな歌手が出演しないこともあって、ご無沙汰状態の国立歌劇場ですが、たまにはポピュラーな演目もよいか‥ということでヴェルディの「アイーダ」を観てきました(それ以上のお値段が高いのがねぇ‥もちろん日本よりは安いのですが、それでもフォルクスオーパーに比べると高いですよね‥)。

先日、来シーズンから日本語字幕が出る可能性がある‥という話題をお届けしましたが、劇場に入って舞台上部を見ると‥なにやら気になる「もの」が設置されているのが目にとまりました。

当日はカバーが掛かっていたので何なのかはわかりませんでしたが、サイズや大きさから考えると字幕用のボードの可能性が‥もしかしたら、客席後ろのディスプレイを取り替えるのではなく、ここのボードに日本語の字幕を投影するのでしょうか。ちなみに冒頭の写真の上にご注目ください。真相は来シーズンに入ればわかると思いますが‥

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ところで、最近の国立歌劇場は雰囲気が変わりましたよね。ますます「世界の観光地」(ウィーンのデ○ズ○ー○ンドとの声もありますが‥)に拍車がかかってきているような気がします。

まぁ、劇場としては、お客さまが沢山、入れば商売として成立できる訳ですから、別に小難しい通に来てもらう必要もないわけで…同じお値段ですし‥

さて、Feriが観た日の指揮はPinchas Steinbergさん。演出はNicolas Joelさんの手によるものです。主なキャストは、以下のとおりです。

- エジプト国王:Janusz Monarchaさん
- アムネリス:Olga Borodinaさん
- アイーダ:Kristin Lewisさん
- ラダメス:Mikhail Agafonovさん
- ラムフィス:Dan Paul Dumitrescuさん
- アモナズロ:Markus Marquardtさん
- 使者:Jinxu Xiahouさん
- 巫女の長:Elisabeta Marinさん

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オペラを知らなくても「アイーダ」の「凱旋行進曲」だけは聴いたことがあるという日本人が多いので、当然、日本人の学生さんが団体でご来場していました。

現在の演出は、「場の転換」が多く、その都度、カーテンコールが入るので、比較的集中しやすいオペラですね。だいたい一つのパートが30分前後だと思います。そういう意味では、オペラ初心者の方にも退屈しなくて良い演目だと思います。

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前半は、とにかく合唱団をはじめとする大人数の出演者で繰り広げる迫力ある舞台。何と言っても前半のハイライトはフィナーレの「凱旋の場面」に尽きますね。合唱団の実力が問われる場面ですが、さすが国立歌劇場。人数も含めて申し分ありません。

アイーダ」は、後半になると合唱団やバレエ団も出番がなくなり、ソロ歌手だけのお芝居になりますよね。だから、急に寂しくなってしまいます(そもそも、お話が寂しい結末ですから当然ですが‥)。

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そう言えば、大昔、ミラノスカラ座が来日公演の際、「凱旋の場面」に登場するエキストラをメイクするため、銭湯を貸し切ったという話を耳にしたことがあります。国立歌劇場の「アイーダ」も合唱団やバレエ団の人数は多いですが、総人数は意外と少なそうな気がします。このあたり、舞台装置と「演出の妙」で、壮大な雰囲気をだしているような気もします。

さて、歌手ですがタイトルロールのアイーダに起用されたKristin Lewisさんは、アフリカ系アメリカ人なので、メイクなしでアイーダを演じることができます。歌唱力もあり、聴かせる歌を歌っていましたが、他の演目への出演は制限されそうな感じがします。

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アムネリスのOlga Borodinaさんは、大柄な人で声もしっかり出ていました。ラダメスのMikhail Agafonovさんは、ワーグナー歌手のような体型なので、歌唱力も高かったですね。オーケストラの演奏が派手なこともあり、声が出る歌手をキャスティングしているのでしょうか。

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全体的には「オペラらしいオペラを観ました」という感じの仕上がりでした。まぁ、へそ曲がりのFeriからすると「抜群に良い」という訳ではありませんが、さすが水準は高いですね(いわゆる「良くできました」というレベルでしょうか‥)。

ただ、残念だったのは、拍手のフライングと、誰でもブラヴァを言うお客さん。やはりブラヴァなどの声かけは良い意味で、歌手に差を付けたいですよね。

まぁ、ご本人が良いと思っているのでしょうから、外野がとやかく言う筋合いではありませんが、何か日本の公演みたいで、ちょっと興ざめでした。

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Comments

 Feri様 今年はヴェルディ生誕200年ですね。ヴェルディ作品の上演時はさぞかし盛り上がっているのではないでしょうか。国立歌劇場のアイーダはもうしばらく観劇していませんが、今でも演出がNicolas Joel氏なのですね。手直しは入っているのでしょうがもう十数年演出がJoel氏から変わっていないのでは?
 と言う事は国立歌劇場のアイーダはかなり昔観たっきりと言う事ですが・・・。水準は高いけれど人生観が変わる様な見事な出来では無かったと言うのは国立歌劇場のアイーダに限っては何時の舞台でも同感です。悪口を言うとヴラヴァと叫んでいるオペラファンからにらまれそうですから止めておきますが。
 私もへそ曲がりでアイーダを観劇する時は心情的には何時もアムネリスの味方です。馬鹿ダメダス(ラダメス)はアムネリスの気持ちが分らないのかと何時も思います。
 フォルクスオーパーの話題も楽しく拝見させて頂いておりますが私はどちらかと言うと国立歌劇場に偏っていると正直に思います。これからも楽しい話題をお願い申し上げます。

Posted by: ハンドルネーム:ウィーン | April 16, 2013 22:43

ハンドルネーム:ウィーン様

コメント、ありがとうございます。私も決して国立歌劇場に行かない訳ではないのですが、如何せん、お値段が‥

また、トップが交代して運営方針も変わってきて、「ぜひ、観たい」という公演が減ってきたのも足が遠のく要因かもしれません。

と言いつつ、今週末は久しぶりに「ウェルテル」を観る予定です。

Posted by: feri | April 17, 2013 19:14

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