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May 20, 2013

郊外で活躍するAS TAX

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今日まで、こちらでは3連休(19日が聖霊降臨祭、20日が聖霊降臨祭の翌月曜日)なので、お出かけになった人も多かったようです。

さて、今日は「公共交通機関のお話」です。

ウィーンでは地下鉄、路面電車、バスなどが公共交通機関として活躍していますね。それぞれの特徴を生かして、相互に補完しているところが見事です。

さて、もう一つAS TAXという公共交通機関があるのをご存じでしょうか。正式名称は「Anruf-Sammel-Taxi」(何でも省略形が好きなオーストリアではAST)と言いますが、早い話がコールタクシーです。

1997年から運行が開始されたもので、バスを運行するには利用者が少ない郊外のエリアに路線が設定されています。

利用する人は、利用したい時間の遅くとも15分前までにセンターに電話をしてAS TAXを呼びます(30分前に連絡することが推奨されています)。その際、名前、利用人数、荷物の有無、目的地(下車場所)などを伝えます。そうすると最寄りの停留所(これが公共交通機関たる所以)までやってきてくれます。

ちなみに路線番号ですが、AS TAXしか運行されていない路線については数字の後ろにTがついていますが、これはTaxiの意味です(ちなみにバス路線は数字に後ろにAかBがつきますが、これはAはAutobus、BについてはBusの意味です。古いバス路線は、旧市街の1AのようにAが多いようです)。

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AS TAXの面白いところは、一見すると普通のタクシーみたいですが、
1.路線バスのように運行ルートが決められている
2.路線上の停留所でピックアップしてもらう
3.目的地も予め設定されている場所から選ぶ(主に駅ですが‥)
という点でしょうか。

面白いのは料金で、普通の市内交通一回券と同じ料金(現在は2Euro)なので、ミニバス感覚で利用できるという訳です。また、面白いのは一定のエリア内であれば、ルートから外れたところまで行ってくれるそうです。この場合、プラス2Euroを支払う必要があります。

運行はレンタカー会社やタクシー会社に委託されていますが、Wiener LinienのWebサイトにも時刻表などが出ていますから、実際はWiener Linienのバス路線という位置づけなのでしょう。

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公共交通機関なので、原則、毎日運行されているのですが、12月31日、1月1日などは運行されないそうです。ところが、実際には特定の曜日や時間のみ通常のバスをAS TAXに置き換える路線もあります。

このAS TAXですが、通常時間帯はもちろん、一部の路線では深夜帯に運行されるナイトライン(Nの路線番号)も設定されており、郊外に住む皆さんには貴重な公共交通手段として定着しているようです。

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現在、AS TAXが運行されているのは、44T(Dornbach – Predigtstuhl間)、49T(Mauerbachstraße – Hinterhainbach間)、N17、19A(月曜~土曜の夜間、日曜・祝日は日中と夜間)25A(月曜~金曜日の夜間、土曜・日曜・祝日は日中と夜間)、41A(夜間)、86A(夕方)、99B(夕方)N23、N29、N35、N36、N54、N61、N64、N68、N90といった路線です。

そう言えば、最近は日本でも、コールタクシーを運行する地域が出ているようですが、こういう形で公共交通機関が維持されるのは、結構なことだと思います。

Feriのアパート付近には通常のバスが運行されていますが、裏側の丘を上がったエリアではAS TAX 44Tが運行されています。通常のバスと利用方法が異なるため、停留所には利用案内が出ているのが面白いですね。最後の写真は44Tが走っている道路で、周囲は住宅地になっています。

なお、このAS TAXですが、ウィーン以外の地方都市でも運行されていますが、運賃体系は、それぞれ異なっているようです。


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