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May 05, 2013

子育てに優しい国‥

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今日、5月5日は日本では「端午の節句」、「こどもの日」の祝日ですね。

という訳で、「子育てに関する話題」をお届けしましょう。と言ってもFeriはオーストリアで子育てをした経験はありませんので、自分が街で見たこと、人からうかがったお話などからの感想になりますが‥

よく、「ウィーンは子育てに優しい街」という話を耳にします。日本でも最近は大都市圏の鉄道でもベビーカーを載せることができるようになりましたが、ウィーンの場合、かなり前から路面電車、地下鉄、バスといった公共交通機関にベビーカーを、そのまま載せることができます。

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しかも、ベビーカーを載せるスペースが設置されています。実際には車いすと兼用なのですが、路面電車の場合、椅子に座った親御さんと向かい合わせに固定できるようになっています。ベビーカーを固定できるようになっているというのが、すごいですよね。

また、路線バスの場合は、中央にベビーカー用スペースがあり、ここは折りたたみ式の椅子になっています。最近では、通常の座席を撤去して、ベビーカー用のスペースを拡大した路面電車も出てきました。

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こちらのベビーカーは日本のものより大型で重量も重いため、さすがに、比較的大柄なこちらのお母様でも一人でベビーカーを載せる、下ろすのは困難です(2人、3人乗せるタイプもあります)。

Feriがよく見かけるのは、ベビーカーを連れたお客さまが停留所で待っていると、先に下りたお客さまが“お手伝いしましょうか?”と声をかけて、載せるのを手伝っている場面です。このお手伝い、女性だけではなく、男性も行っています。

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先日、こんな光景を目にしました。たまたまベビーカーを載せていたお母様が下りる停留所で、乗り降りする他のお客さまが見あたりません。さて、どうするのかなぁ‥と見ていたら、そのお母様、乗っていた若い男性に声をかけて、下ろすのを手伝ってもらっていました。

また、その男性も快く引き受けていましたね。正直、「日本ではベビーカーは迷惑」という見方をする人が多いらしいので、ちょっと驚きました。

日本だと乗務員が手伝いそうな気がしますが、地下鉄も含めて、こちらはワンマン運転で、かつ駅や停留所に職員が常駐していないため、お客さま同士が助け合うのが基本のようです。

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ところで、日本では小さなお子さんを親御さんの自転車に乗せる場合、前後に椅子を取り付けて、そこに乗せるようですが、こちらでは、余り見かけません。一番多いのが、このブログでもよく紹介する牽引式のベビーカーを使うパターンです。

子供さんを自転車の上に乗せると、重心が高くなりますから、前後に子供さんを乗せた場合、不安定だという話を聞きます。

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その点、牽引式のベビーカーは倒れる心配はほとんどありません。反面、長さが長くなるため、街中では邪魔者扱いされそうな気がしますが、こちらの皆さんは、全く意に介していませんね。もっとも、自転車専用レーンが整備されていること、自転車のマナーが確立されていること等も関係しているのかもしれません。

さらに、付加価値税をはじめとする税金は高いですが、先日もお伝えしたように無料で自然を満喫できる広大な公園が市当局の手で管理されており、子供さんを連れて手軽に遊びに行くこともできます。お金もかかりませんしね。あと都市の規模に比べて幼稚園の数が多いような気もします。

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このほか、育児休業制度も充実しており、長期間の育児休業をとることができるようです。ただ、子供さんを続けて生むと、2年以上、会社に来ない‥というケースもあるそうですが‥こうなると同僚からは、さすがに冷たい目が‥

先日、ウィーンで子育てをしている日本の方とお話をしましたが、今夏、日本へお戻りになるとか‥日本での子育てを心配していました。確かに見ず知らずの人が電車に乗るのを手伝ってくれるという国から日本に戻ると、戸惑うことが多いと思うので、ちょっと心配な今日この頃です。


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Comments

なるほど、前にも話しましたけど、ウィーン自体がロンドンやパリの様な大都市では無い事、緑が多い事、あと犯罪発生率が他の都市より低い事もありますが、他には公共交通機関の受け入れ態勢も万全だったり、市民レベルの理解が高いのも、子育てし易い要因ですね。
ベビーカーを降ろしたり、乗せたりする手伝いに関しても、男性は当然の様にやっていたそうですが、日本となるとまだまだ理解が進んでいないのが実情の様です。まぁ、日本の混雑した電車では車椅子はともかく、「ベビーカーは邪魔、乗るなら空いた時間に乗って欲しい」と言うのが大多数の考えの様ですし。ヨーロッパでは出来た事でも日本では難しいという事でしょうか・・・

Posted by: おざきとしふみ | May 08, 2013 22:05

おざきとしふみ様

お返事が遅れて申し訳ございません。犯罪に関しては、大変残念なことに最近は増えています。というのはEU拡大にともない、犯人が逃走しやすくなったためです。

例えば、EU加盟国間の国境に以前はイミグレーションや税関がありましたが、今は完全にフリーパス。しかもウィーンは自動車で1時間も走れば、すぐよその国です。

気がついて警察が追跡しても、その頃は国外逃亡に成功。オーストリア警察は自国内しか取り締まりができませんから、他国へ逃げ込まれたらお手上げです(これはよその国でも一緒ですが)。

なお、ベビーカーに優しいのは、基本的に日本のような殺人的なラッシュが少ない(要するに人が少ない)ことも遠因かもしれませんね。

税金は高いですが、住みやすいのは確かです。

Posted by: feri | May 09, 2013 18:18

そうですか、犯罪が増えているのは困った問題ですね・・・シェンゲン条約でEU内の行き来が簡単になった反面、犯罪者が逃亡し易くなったり、スリグループが大挙して押し寄せるというのは観光客はもちろんですが、住んでいる人にとっても、頭が痛いのではないでしょうか?
その点、イギリスの場合はシェンゲン条約に参加していないので、飛行機や船舶はもちろん、列車のユーロスターで入国する場合も、ある意味悪名高い厳しい入国審査をパスしなければなりません。不法移民や犯罪者の入国をシャットアウトすると考えると、当然なのかもしれません。ただ、EUの国によって入国が易しい国と難しい国があるのは、ある意味変なのかもしれませんが・・・

Posted by: おざきとしふみ | May 11, 2013 23:14

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