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May 03, 2013

リベンジ成功 フォルクステアターの「白馬亭にて」

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日本は今日からゴールデンウィークの後半戦に突入ですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。ウィーンにお越しの方もいらっしゃるかもしれませんね。もし、街角でFeriを見つけても、逃げないでくださいね。

さて、今日は「フォルクステアターの音楽劇 白馬亭にて」の話題です。

1月に急きょ、公演そのものが変更となり、Feriは振られてしまったフォルクステアターの「白馬亭にて」ですが、4月末、リベンジに成功しました。

今回は、前回、Parkettの最前列で懲りたので2階のBakkonにしたので、舞台の様子が良く見渡すことができました。まず、お詫びから‥ 12月の記事では、“アンサンブルによる演奏はバックステージで行っている“とご紹介しましたが、実は舞台右奥に白馬亭の一部を模した部屋が設えてあり、6名の奏者は、そこに陣取って演奏しています。

つまり、舞台上の様子が見えるようになっているのです。とくに演奏をリードするピアニストは、部屋の手前に設置されているため、舞台全体の進行状況をよく見ることができるようになっていました。このような状況で演奏するため、アンサンブルも「出演者の一部」と位置づけられており、民族衣装を身にまとっていたのですね。納得。

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まず、当日の出演者は、2012年12月と全く同じでした。つまり固定されたメンバーで演じているようです。となると、誰かが急病になったりすると、公演そのものが中止になってしまうリスクがありますね。主な出演者は、以下のとおりです。

-ヨゼファ: Maria Billさん
-レオポルド:Günter Franzmeierさん
-ジードラー:Patrick Lammerさん
-ギーゼケ:Erwin Ebenbauerさん
-オッティリエ:Nanette Waidmannさん
-ジギスムント:Matthias Mamedofさん
-ヒルゼルマン教授: Thomas Kamperさん
-クレールヒェン:Andrea Bröderbauerさん
-消防隊長フランツ・エンペラー:Haymon Maria Buttingerさん
-ピッコロ:Christoph F. Krutzlerさん

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演出や進行は2012年12月と全く同じですが、一言で言えば、“お芝居に磨きがかかっている‥”ということでしょうか。元々、フォルクステアターというお芝居を中心とした劇場で上演する音楽劇なので、どちらかというと「歌よりもお芝居」が中心。それだけにお芝居に磨きがかかれば、魅力は増大します。

また、今回、改めて観賞して、気づいたことは、オペレッタ版よりも「キャラが立っている」という点でしょうか。

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例えば、ヨゼファは老眼鏡をかけないと小さい字が見えないという完全な中年のおばさんという設定。それに対して弁護士のジードラーは、背が非常に高いイケメンの男性。最初から、この2人がくっつくことはないことは、誰でもわかります。

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最終的にジードラーと結婚することになるオッティリエはチャーミングな感じがする都会的な女性。ジードラーが一目惚れするのもよくわかります。オッティリエもベルリンの女性ですから、イケメンのジードラーと、相思相愛になるのもかかる気がしますね。

反面、レオポルトは髪の毛が寂しくなっている上に、バリバリにギャルソンの仕事ができる訳でもない「冴えないおじさん風」なので、出演者の中ではヨゼファと合いそうな人物設定です。

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しかし、アメリカから来た観光客を引き留めるために、ドタバタをカーニバルの催しにする、突然やって来た消防隊長をカイザーに仕立て上げるといった「機転が利くという人物」(まぁ、悪知恵とも言えますが‥)という設定は、良いですね。

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また、三組目のカップル、クレールヒェンとギズスムントですが、この二人も最初から自分の「ある部分」に劣等感を持っているということが、はっきりとわかるような設定。ご存じのようにクレールヒェンは吃音、ギズスムントは若いのに禿げている‥という点です。

これを早い段階でお客さまに開示することで、劣等感を持つ男女が引かれ合いそう…雰囲気が伝わります。それだけに、お互いがサウナで自己開示してからは、すぐに愛し合う関係になるのもわかる気がします。ある意味、心理描写が見事ですね。

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このほか、オペレッタ版よりも色気を前面に出している部分も、お客さまの心をわしづかみにする要素になっているかもしれません。

Feriは、フォルクステアターで別の出し物を観たことがないのですが、この「白馬亭にて」はブダペスト並にカーテンコールが凝っているのも面白いところです。このあたりはミュージカルに近いノリですね。

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そのためか、お開きになった頃には、見ている人は、みんなウキウキ‥メロディーを口ずさみながら劇場を後にしたくなるという演出も見事です。

Feriが観た日は残念ながら満席ではありませんでしたが、日本のオペレッタファンの皆さまにも、絶対に見てガッカリすることはない音楽劇だと言えます。

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来シーズンも継続上演されるかどうかわかりませんが、今シーズンは5月8日、31日、6月6日、11日、22日に予定されています。もし、この時期にウィーンへお越しのオペレッタファンの皆さまは、フォルクスオーパーは一回休んでも、ぜひ、ご覧になったらいかがでしょうか。

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