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June 22, 2013

最初のグラーツ訪問

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今週、ウィーンは気温が30度を超える「真夏日」が続きました。週末は恒例のDonauinselfest 2013(ドナウ川の中州で行われる夏祭りです)。Feriは行きませんが、天気も良いようなので、多くの人で賑わうことでしょう。

さて、ホットな話題が続いたので、今日は「懐かしのオーストリア・シリーズ」としてFeriが最初にグラーツを訪問したときの思い出話をご紹介しましょう。

Feriがグラーツを初めて訪問したのは1983年7月でした。4回目のオーストリア訪問で、実現したことになります。
当時からグラーツはカール・ベームの出身地ということは知っていましたが、どんな街なのか想像がつきませんでした。

この年はオーストリア滞在が比較的長く、ザルツブルクからインスブルック、ウィーン、グラーツに滞在しています。グラーツはオーストリアの最終行程で、ウィーンから列車で、セメリングを越えて入りました。7月5日のことです。この年は、最初から友人と二人で全行程を回っています。

実はグラーツが最終目的地ではなく、その近くの某所へ行くための拠点として宿泊した‥というのが真相です。日の長い時期なので、到着後も写真撮影が可能。ホテルは翌朝の移動を考えて駅前にしました。

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なお、ÖBBのグラーツ駅ですが、駅舎は今と全く同じ。ただし、内装は今のようなケバケバしいものではなく、落ち着いた雰囲気でした。

今と同じく駅前にも路面電車が乗り入れていましたが、当時、グラーツでは写真のような単車(車輪が二つの車両、Type200)が営業運転に使用されていたのです。という訳でグラーツの単車は、鉄道ファンの間では、結構、人気がありました。

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塗装は今と同じくクリームとグリーンのツートンカラー。そう、シュタイヤマルク州のカラーを反映している訳です。すでにウィーンでも活躍している連接車も投入されていたので、単車の活躍も時間の問題‥という雰囲気でした。

ただ、さすがオーストリアと言うか、最近になって調べたところ、この単車、その後もしぶとく残り、全廃されたのは1993年だったようです。つまりFeriが初めて見てから、10年も活躍していたことになりますね。ちなみに製造は1949年~1952年ですから、「40年選手」ということになります。

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このType200ですが、グラーツ郊外のマリアトロスにある「Tramwaymuseum Graz」に動態保存されているそうです。久しぶりに会いたくなりましたね。今年の9月には「110 Jahre Straßenbahn nach Andritz」という行事が企画されているそうです。

ところで、写真は駅前の停留所で撮影したものですが、真横の写真にはお子さんを電車から降ろすお母様の姿が‥この子供さんも、きっと今では立派なおじさんでしょうね。

ちょうどホテルの窓からはÖBBの線路も見えたので、翌朝も出発時間まで窓から写真を撮っていました。好きですねぇ。そして、グラーツの駅で見かけたのが写真の電気式ディーゼルカーVT70型です。後で調べたところ、入ったばっかりの新車でした。

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このディーゼルカーは、当時では珍しステンレス製で、なおかつ連接構造。ドアは外側にぶら下がったタイプです。オリジナルはVT2Eと言い、ドイツのLHB(Linke-Hofmann-Busch)が設計・製造したディーゼルカーですが、VT70型はオーストリアの鉄道車両メーカーSGP(Simmering-Graz-Pauker)がライセンス生産しています。

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この車両はもちろんÖBBのものではなく、GKB(Graz-Köflacher Bahn)という私鉄のもの。GKBは今でも営業していますが、Steiemark S-Bahに組み込まれています(S6、S61、S7がGKBの路線です)。

驚くのは、今でもこの車両も部品を一部交換して、予備車として残っていることです。さすが「丈夫で長持ちステンレス車」です。なお、最近ではÖBBと同じ仕様の車両も入っています。

この後は、友人とともに夜行列車でイタリアへ行き、当時、有名だったイタリア国鉄が誇る特急列車「セッテベロ」(最前部に展望室がある電車)に乗車しています。


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