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June 15, 2013

番外編 ドレスデン・ゼンパーオーパー「ばらの騎士」

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Elīna Garančaさんが初出演することで話題になっていたドレスデン・ゼンパーオーパーの「ばらの騎士」をFeriも観てきました。

正直なところ、今回のドレスデン行きは、中央ヨーロッパを襲った水害の関係で、直前まで迷いました。最近はインターネットで詳細な情報が入手できるようになったこともあり、ザクセン州方面の状況を把握した上で、最終的な決断を下しました。

リヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」は、何と言っても1911年1月26日、ドレスデン宮廷歌劇場で初演が行われた訳ですから、地元公演ということになりますね。

当日の指揮は、日本でも人気が高いChristian Thielemannさん。主なキャストは以下のとおりです。水害の関係などから出演者の変更も心配されましたが、当初の予定通りのキャスティングです。

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-元帥夫人:Anne Schwanewilmsさん
-オックス男爵:Peter Roseさん
-オクタヴィアン:Elīna Garančaさん
-ヴォン・ファニナル:Martin Gantnerさん
-ゾフィー:Daniela Fallyさん

さて、最初に劇場関係者から、水害の関係で舞台装置を簡略版(1幕から3幕まで大道具は同じものを使用し、小道具だけで変化を付ける)で行う旨の案内がありました。当初、水害の関係で、上演時間の短縮も危惧されましたが、その心配は回避されたので、一安心。

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ドイツらしく、基本的な演出はちょっと近代的です。まぁ、完全な近代版になっていないだけ良いかもしれません。ただ、衣装はそれなりの感じにしていたが、オックス男爵一行がオーストリア風の民族衣装(まぁ、南ドイツも同じような服装ですが‥)を着ているところが、田舎のオーストリア人を小馬鹿にしているようで、Feriとしては、ちょっと不満(田舎のオーストリア人は粗暴‥というイメージになってしまうので‥)。

2幕で、銀のバラを受け取ったゾフィーを取材するため、マスコミが入ってきて写真撮影をするところが今風ですね。

また、3幕でもオックス男爵を貶めるため、マスコミをはじめ、色々な人が乱入してくるというドタバタ演出になっていました。この時、ボクサーや妙な「かぶり物」をかぶった人物も登場。正直、意味不明です。当然、客席からは笑いが‥Feriとしては、演出はウィーン版の方が好きですが、まぁ、これが今風なのでしょう。オペラの場合、妙な舞台装置や演出も歌手の仕上がりが良ければOK。

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ただ、女性の衣装はセンスが良いですね。3幕の元帥夫人のドレスはエレガントな感じがして、雰囲気を盛り上げていました。また、3幕の最初、ディアンドル姿で搭乗するElīna Garančaさん。ツィンテールの髪型もピッタリで、これまたかわいいこと。

歌手はオクタヴィアンのElīna Garančaさんをはじめ、元帥夫のAnne Schwanewilmsさん、オックス男爵のPeter Roseさん、ファニナルのMartin Gantnerさん、ゾフィーのDaniela Fallyさんも、それぞれ声が出ており、全体のバランスも抜群でした。役作りもうまくいっていたと思います。ただし、オックス男爵のPeter Roseさんは、上品な感じが残っており、女に目がない色男‥という雰囲気は弱い感じがしましたが、熱演でしたね。

それにしてもElīna Garančaさんは、お芝居も上手なので、歌わない場面でも目を離せません。オクタヴィアンのように、途中で他人に化けるケースでは、色々な表情も楽しめます。やはりElīna Garančaさんの「はまり役」と言えるでしょう。

しかし、男装のElīna GarančaさんとかわいらしいDaniela Fallyさんが並ぶと、まるで宝塚の一場面のような‥(美しい醸成が二人並んでいる‥という意味です)。

カーテンコールでは「床鳴らし」も出て、熱狂の一夜は終わりました。なお、明日16日に最終公演が予定されています。

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オペラ |

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Comments

Feri さん、こんにちは。Steppke です。

今回は、ヴィーンだけでなく、ドレスデンでもお会いできて、愉快でした。
Garanča、素晴らしかったですね。

16日にも行きました。
開演前に舞台監督(?)が出て来てびっくりしましたが、何と Daniela Fally が当日キャンセルで、代役は Anna Prohaska でした。
..と言うことで、Garanča は、無事、もう一度聴くことができ、大満足です。
舞台装置は通常版に戻っており、現代ヴィーンの大金持ちの邸宅といった感じで、衣装とも相俟って美しいものでした。(2007年の引越公演と同じ舞台です)

Fally は、Sophie 役としては少し弱い感じがありましたが、Prohaska は、最近注目の若手だけあって、一段上といったところです。
最初は急な代役でちょっとぎこちなく、Garanča も抑えて歌っている感じがありましたが、すぐに調子が出て来て、第3幕最後の三重唱・二重唱は最高でした。ひょっとしたらハウスデビューかも知れないにもかかわらず、演技も充分こなれた感じでした。(当日の飛込みではなく、計画されたものだったのかも知れません)

オケは、12日以上に Thielemann 節が炸裂といった感じです。
ただ、Thielemann は、何故かカーテンコールに1度しか現れませんでした。12日の時は何度も歌手たちと出て来て、Garanča とも嬉しそうに話していたのに..という点が気になっています。(まあ、どうでも良いですけどね)
Schwanewilms が前回よりちょっと弱い感もありましたが、全体として16日は12日以上に凄い公演でした。

ところで、12日(16日も)の Zettel の Ein Wirt 役に、für den erkrankten Jörg Schneider とありますが、気付かれましたか?
Jörg Schneider さんは、こんな処に遠征しているのですね。

Posted by: Steppke | June 23, 2013 05:59

Steppke様、こんにちは。

16日もGarančaさんが登板して、まずは何よりです

カバーの件ですが、 共演者と一緒に稽古はしていないと思いますが、単独ではかなりしっかりとやっているので、後半は調子が出てきたのでしょう。

舞台装置の件ですが、もしかすると万が一、水害が発生してダメージを受けるのを避けるため、12日は簡易版にした可能性はありますね。ある意味、12日は「貴重な舞台」と言えるかもしれません。

Jörg Schneiderさんの名前は発見しましたが、私も意外な気がしました。

余談ですが、当日、劇場で入手した2013/14シーズンのプログラムですが、実際には変更になっているようです(Webサイトと違っている内容がありました)。

Posted by: Feri | June 23, 2013 09:25

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