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June 09, 2013

フォルクスオーパー「ルーナ夫人」プルミエレポート(その1)

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フォルクスオーパー、今シーズンの最後を飾るオペレッタ「Frau Luna」(ルーナ夫人)のプルミエが6月8日に行われました。

この作品は、最近、あまり上演されませんがパウル・リンケ(Paul Lincke)が1899年に作曲したベルリン・オペレッタの傑作です。ただ、Feriも今まで観たことがない作品です。

フォルクスオーパーのオペレッタ・プルミエにFeriあり‥という訳で、「ルーナ夫人」のプルミエレポートをお届けしましょう。

指揮はGerrit Prießnitzさん。主なキャストは、以下のとおりです。

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-ルーナ夫人(月世界の女主人、Frau Luna):Julia Kociさん
-流星王子(Prinz Sternschnuppe):Thomas Paulさん
-ステラ(ルーナ夫人の小間使い、Stella, Lunas Zofe):Regula Rosinさん
-テオフィル(月世界の技師、Theophil):Boris Ederさん
-プーゼバッハ夫人(フリッツが住んでいるアパートの家主さん、Frau Pusebach, Witwe):Isabel Weickenさん
-マリア(Marie, ihre Nichte):Johanna Arrouasさん
-フリッツ・シュテップケ(月へ行くモンドマートを製造する機械工、Fritz Steppke):Daniel Prohaskaさん
-レマーマイヤー(洋服屋でシュテプケの支援者、August Lämmermeier, Schneider):Andreas Daumさん
-パンネッケ(資産家でシュテプケの支援者、Wilhelm Pannecke, Rentier):Carlo Hartmannさん
-ヴェヌス(金星嬢、Venus):Martina Dorakさん
-マルス(火星さん、Mars):Heinz Fitzkaさん
-月世界侍従(Mondgroom):Franz Waechterさん
-ベルリンの警察官(Ein Berliner SchutzmannRonnie):Veró Wagnerさん
-月世界司令部からの声(Stimme aus der Kommandozentrale):Christoph Wagner-Trenkwitzさん(声の出演だけです)

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オリジナルのお話は、ベルリンから気球で月へ行き、月世界の住人たちとベルリン子が織りなす喜劇です。ただ、今回、Peter Lundさんの演出によるフォルクスオーパー版は、出演者はオリジナルどおりですが、筋立てが異なっています。最もFeriはオリジナルを見ている訳ではないので、何とも言えませんが‥ 

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また、オリジナルは二幕構成だが、最近のフォルクスオーパーでは、ちょうど上演時間の半分あたりで休憩を入れることが多いので、二幕の中盤に休憩が入っている感じで、上演時間は2時間40分です。

まず、最初から緞帳が上がっており、大きな月が右半分に映し出されています。序曲とともに、流星王子の宇宙車が宇宙空間を飛び回りスモークで「Frau Luna」の文字を描きます。宇宙空間のCGなどは今風ですね。舞台装置は、基本的に吊しものを多用して変化を付けるパターンです。

第一幕は「1900年のベルリン」。CGによるベルリンの空撮風景からシュテップケの屋根裏部屋に移ります。失業中の機械工フリッツ・シュテップケは、ベルリンの屋根裏部屋で「モンドマート」の建造に熱中しています。どうもモンドマートは宇宙空間へ行くための駆動装置らしく、実験中に壁をぶち破ってしまうというオープニング。

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友人レマーマイヤー、パンネッケも実験に参加しています。三人はモンドマートを宇宙の軌道に乗せ、ベルリンの深刻な住宅難を緩和するため、月を植民地にするつもりなのです。

そこへ、部屋代を催促するためにプーゼバッハ夫人がやってきます。シュテップケは金欠ないので、一部をパンネッケが支払い、とりあえずプーゼバッハ夫人を追い払います。

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そこへシュテップケの許嫁マリーが食事を持ってやってきます。レマーマイヤー、パンネッケが一旦部屋を出ると、マリーは、前回の満月の夜2人は、ただならぬ間柄になったため、シュテップケに“早く結婚して‥”と迫ります。

ところで、プーゼバッハ夫人は、20年前にベルリンのティアガルテンで婚約者のテオフィル(実は月の住人)から見捨てられて以来、全くの男嫌いになっているので、シュテップケやレマーマイヤー、パンネッケへの態度もきつめです。四人が合唱をする場面では、月がテオフィルの顔に‥

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プーゼバッハ夫人やマリーから逃れるため、シュテップケは完成したモンドマートにレマーマイヤー、パンネッケを乗せて発進。それに気づいたプーゼバッハ夫人は、部屋代を取るため、強引にモンドマートにぶら下がり、乗り込んできます。今回は、ワイヤーワークが目立ちます。一幕は30分ほど。

暗転で二幕へ。二幕からは月世界です。ここからは、フォルクスオーパーお得意の回り舞台を使った舞台装置で、中央に月を模した円形の構造物があります。

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月世界では、月管理人のテオフィルが、月王国の秩序と道徳を保ち、地球人に月の住民が発見されないよう、厳格に管理しています。ここから登場する「月の住人」は、皆、特殊メイクをしており、顔が白いのが特長。

また、星座(獅子座、双子座、天秤座など)に扮したダンサーは、金色の「星座のコスチューム」を着ています。

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テオフィルが地球人との接触に神経質になっているのに対し、「月の女王」ルーナ夫人は、自分たちが地球人に発見され、調査されることを気にしていません。というのはルーナ夫人は、宇宙の誕生以来、彼女に言い寄る流星王子(プリンス・シュテルンシュヌッペ)に、すっかり退屈しているからです。

そこにベルリン子たちを乗せたモンドマートがやって到着。シュテップケ一行は、月に住人がいるとは考えていないので、パンネッケは月にベルリンの旗を立てて、領有権を宣言。が、そこへテオフィルが登場して、一行は大慌て。この時、最初は重力が弱い感じの演技をするが、プーゼバッハ夫人が登場すると地球と同じ歩き方に‥

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テオフィルが、ヴェヌスやマルス、月世界の住人がベルリン子の到着で大騒ぎをしている月世界に一行を案内します。そこへ、天井から「三日月型の玉座」に乗ってルーナ夫人が登場。

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月の生活に退屈していたルーナ夫人はベルリン子の訪問を大歓迎。ところが、テオフィルは、モンドマートに乗ってきたベルリンからの来客の中に、かつて自分が捨てた恋人プーゼバッハ夫人がいたので大慌て。テオフィルは、今は月の住人ステラと結婚しているので、突然、三角関係になってしまったのです。

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テオフィルは“地球人が月併合を意図しているのではないか”と警戒していますが、地球からの一行を歓待するパーティーで、シュテップケは並み居る人々の前で“月と地球が合体すれば、誰にとっても良いことばかりだ”と、ベルリンの魅力を訴えて、月の住人の不安を解消しようと努めます。ここで背景はベルリンの風景になり、ベルリン子が乱入した上、ウィルヘルム二世をはじめとするベルリン名物が登場します。これは観てのお楽しみ。

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シュテップケの陽気で軽やかな振る舞いにルーナ夫人は魅了され、月の人々も浮かれて踊り出します。まさに「ベルリン気質」炸裂といった感じで、前半が終わります。。ここまで1時間20分です。

後半は、明日、お届けします。お楽しみに‥

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