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June 20, 2013

国立歌劇場のゲネプロを見学しました

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今までフォルクスオーパーのゲネプロは何回か見学していますが、国立歌劇場については来日公演の時しか観たことがありませんでした。

今回、偶然にも13日にプルミエが行われた「トリスタンとイゾルデ」のゲネプロチケットを入手することができ、6月10日に行ってきました。

さすがにチケットは一般に販売されていないので、入場者は少なめですが、それでも、かなりの人数が入っていましたね。当初、楽屋口から入場するような話を聞いていましたが、通常通り、正面玄関から入ることができました。公演が長時間にわたるため、ビュフェも営業していましたね。この点はフォルクスオーパーと一緒です。

また、ゲネプロ専用のプログラム(出演者リストにあらすじだけを印刷したもの)が2.5Euroで販売されていました。

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興味深かったのは、Parkette奥の立ち見席がプレス席になっており、ORFのテレビカメラなどが入っていました。フォルクスオーパーの場合、Parketteの中央に照明や音響のスタッフが機器を持ち込んで陣取るのですが、国立歌劇場では、そういった光景は見られませんでした。ただ、Parketteの最前列には演出家などが陣取り、指揮のFranz Welser-Möstさんと、盛んに打合せをしていました。

ワーグナー作品なので、広い国立歌劇場のオーケストラピットは満員でした。また、指揮のFranz Welser-Möstさんも含めてオーケストラは全員私服でした。

当日の指揮はFranz Welser-Möstさん、演出はロイヤルオペラのDavid McVicarさん。主なキャストは以下のとおりです。

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-トリスタン(Tristan):Peter Seiffertさん
-マルケ王(Marke):Stephen Millingさん
-イゾルデ(Isolde):Nina Stemmeさん
-クルヴェナール(Kurwenal):Jochen Schmeckenbecherさん
-メーロト(Melot):Eijiro Kaiさん
-ブランゲーネ(Brangäne):Janina Baechleさん
-牧人(ein Hirt):Carlos Osunaさん
-舵手(ein Steuermann):Marcus Pelzさん
-若い船乗り(Stimme eines jungen Seemanns):Jinxu Xiahouさん

11時に一幕が始まります。例によって暗い舞台。歌手の皆さんは、皆、体格が良いですね。第一幕「アイルランドからコーンウォールに渡るトリスタンの船の甲板」は、船が難破船風でした。

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第二幕「コーンウォールにあるマルケ王の城中」は、中央に大きな柱があり、意味不明のリングが柱の上部に取り付けられています。

第三幕「ブルターニュにあるトリスタンの本城」は、左側の崩れた石垣があるというパターンです。背景に月が昇っているのですが、時々、赤くなるという演出が印象的でした。

舞台上の歌手は、衣装も完全で、本番と全く同じでしたが、プロンプターがプロンプターボックスから手を伸ばして歌い出しのタイミングを指示していました。

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何でも、歌手によっては歌い終えるタイミングがずれるらしく、次の歌手が歌い出すタイミングをはかるのが難しいそうです(しかも、毎回、違うことがあるとか‥)。そこで、モニターで全体を見ているプロンプターが、指示を出すのだとか‥ 大変なお仕事ですね。

また、オーケストラを観察していると、途中で、打合せをする場面や楽譜に書き込みをしている人がいるなど、ゲネプロらしい雰囲気を味わうことができました。通常、ゲネプロではカーテンコールは行わないのが一般的ですが、今回は本公演に近い形でカーテンコールが行われました。

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5時間の大作なので、途中、各幕間に休憩が入って、終演は16時。その後、晩の公演は「セビリアの理髪師」ですから、オーケストラのメンバーは大変です。

もちろん、全員が「夜の部」で演奏をする訳ではないでしょうが、ワーグナー作品の場合、オーケストラメンバーも多いので、掛け持ちの方もいたと思います。なお、プルミエの評判は全般的に良かったそうです。


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ウィーン国立歌劇場 |

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