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July 23, 2013

「Julius Meinl発祥の地」を訪ねて‥

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今日は「オーストリアの老舗企業」の話題をお届けしましょう。

旧市街、グラーベンの突き当たりにある高級スーパーマーケットJulius Meinlは皆さまもご存じかと思います。いつもお客さまで賑わっていますね。

ご存じの方も多いと思いますが、Julius Meinlは、元々はコーヒー豆の輸入と焙煎、販売を行っていた会社です。もちろん、現在でもコーヒー販売は同社の主力事業で、BILLAなどのスーパーマーケットでもJulius Meinlブランドのコーヒーを販売しています。ウィーンのお土産としてお買い求めになる観光客の皆さまも多いですね。

創業は1862年という老舗企業で、2012年4月22日には、フォルクスオーパーでJulius Meinlの創業150周年を記念したコンサート「Wiener Musik und Melange-150 Jahre Julius Meinl Kaffee-」が開催されています(コンサートの模様はこちらから)。

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Julius Meinlの本社工場ですが、実はFeriが住んでいるアパートからほど近いOttakring(16区) にあります。また、Feriがよく利用するSバーンのHernals駅に隣接して鉄道路線と平行に走っている道路はJulius Meinl Gasseという名前がつけられており、この通りを見つけてから、一度、本社工場を見に行きたいと思っていました。

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Hernals駅からJulius Meinl GasseをOttakring方向へ歩くこと10分ほどで、Julius Meinlの本社工場が見えてきます。ちょうど角地に建っているので目立ちますね。後日、Webで検索したところ、1900年当時の古い写真が出てきましたが、建物そのものは今と同じです。これにはびっくり仰天。さすがウィーンの伝統企業です。

どうも角地にある建物が本社施設で、それに続く四階建ての建物が工場のようです。四階建てといっても、中を確かめたわけではありませんが、二階と三階の窓が大きいので、内部は天井が高いと思われます。なお、Julius Meinl GasseはOttakring方面に向かって緩い上り坂になっているため、工場の入り口などには傾斜がついていました。

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Feriが来たのは土曜日だったので、本社工場は休業中でしたが、かなり広い施設であることがわかります。もちろん古い建物でも、現役ですから改修工事が行われていますが、搬入口のひさしがカーブを描いているなど、昔の面影はよく残しています。

もちろん、工場の壁には、最近では物議をかもし出すことが多くなった「例の少年」のイラストが描かれていました。

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Feriが興味を引かれたのは、実は道路を挟んで線路沿いにあった施設です。この施設、当初はÖBBの施設かと思ったのですが、よく見るとJulius Meinlの倉庫でした。

しかも、ÖBBの本線から引き込み線が分岐しており、倉庫の中まで線路が敷かれています。この知にJulius Meinlが本社工場を建てた理由は、恐らく鉄道によってコーヒー豆などの原料を搬入するためだと思われます。

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また、この付近は道路も整備されているので、加工したコーヒーはトラックで市内へ配送することも可能です。

この鉄道倉庫ですが、写真のように近代的な建物に改築されており、昔の面影はありません。また、引き込み線にも架線が張られているところから見て、ごく最近まで使っていた可能性が考えられます。

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しかし、引き込み線の線路が錆びていたこと、線路際に資材が積み上げられていたことから、現在は鉄道による倉庫への搬入は行われていないかもしれません(確かめた訳ではありませんが‥)。ここに貨車が出入りしているシーンを見たかったのですが、今では無理かもしれませんね。

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この鉄道倉庫の線路を挟んだ向かい側には、引き込み線のポイントを操作する信号所が設置されていましたが、こちらも既に運用を終えているような雰囲気です。

ただ、倉庫の横にある従業員用の入り口には立派な看板が掛かっており、倉庫だけでなく、工場の一部施設も入っているようでした。

この鉄道倉庫を見て、Feriは、その昔、東京の飯田町にあった貨物駅(中央線の飯田橋駅の向かいにありました)を思い出しました。余談ですが飯田町の貨物駅ですが、最後は新聞用紙などを製紙工場から運び込むために使っていたように記憶しています。

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最後の写真は、Hernals駅のホームに掲げられているJulius Meinlの古い広告ですが、センスを感じさせますね。

かつてはウィーンのコーヒー市場を独占していたJulius Meinlですが、最近は色々な会社が参入してきて、存在感が相対的に低下している観がありますが、今後も伝統を守りながら時代の変化に対応して生き残っていくことでしょう。

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