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August 20, 2013

2013Seefestspiele Mörbisch「乞食学生」鑑賞記

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今シーズンのメルビッシュも8月24日で終了ですから、今更、鑑賞記をお届けしても、「さぁ、見に行くか」とはならないので、お役に立ちませんが、恒例なので鑑賞記をお届けします。

ところでメルビッシュでは1995年にも「乞食学生」が上演されています。この時の指揮はルドルフ・ビーブルさ、Gräfin Palmaticaがミリャーナ・イロシュさん、Lauraがマルティナ・セラフィンさん、Bronislawa役がレナーテ・ピットゥシャイダーさん、Oberst Ollendorfがエバハルト・シュトルツさん、Jan Janickiがヨハネス・マルタン・クレンツレさん、Symonがマルク・クレアーさんでした。DVDも発売されているので、ご覧になった方も多いかもしれません。

今回の「乞食学生」ですが、今年のメルビッシュは良くも悪くも、IntendanzがHarald SerafinさんからDagmar Schellenbergerさんに変わったことから、テーマはズバリ「Serafinカラーの一掃」でしょう。

テレビ放送の中止に始まって、従来のメルビッシュ風レビューオペレッタから、普通のオペレッタ路線へ転換‥と言ったところでしょう。

指揮は 日本でもおなじみのウヴェ・タイマー(Uwe Theimer)さん。日本ではウィーン・オペラ舞踏会管弦楽団の第1指揮者として有名ですね。

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主なキャストは以下の通りです。なお、毎年、Feriは2回見ていますので、ダブルキャストの場合、両方を観ることができる場合もあります。ただ、SymonとJan Janicki、Laura、Oberst Ollendorfは2回とも同じ方でした。残念。

Symon:Mirko Roschkowskiさん/Sebastian Fuchsbergerさん(16日、18日)
Jan Janicki: Gert Henning Jensenさん/Erwin Belakowitschさん(16日、18日)
Laura: Cornelia Zinkさん/Nora Lentnerさん(16日、18日)
Bronislawa: Adriane Queirozさん(16日)/Daniela Kälinさん(18日)
Gräfin Palmatica:Linda Plechさん(18日)/Ingrid Habermannさん(16日)
Oberst Ollendorf :Henryk Böhmさん(16日、18日)/Milko Milevさん
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Enterich:Olaf Plassaさん
Onuphrie:Rupert Bergmannさん
Piffke:Alexander Voigtさん
Puffke:Ulrich Mildeさん
Graf Bogumil:Steven Schescharegさん
Major von Wangenheim:Rui des Santosさん
Rittmeister von Henrici:Michael Zeheさん
Leutnant von Schweidnitz:Yuri Dmytrukさん
Kornett von Richthofen:Josephine Schöttkeさん
Kornett von Richthofen:Alexandra Joelさん
Leutnant von Rochow:Dirk Lohrさん

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カール・ミレッカーのオペレッタ「乞食学生」ですが、Feriは、2002年と2003年にフォルクスオーパーで観ただけなので、何がオリジナルなのかよくわかりません(同一演出です)。フォルクスオーパー版ではカーニバルのシーンがちょっと変わっていて、印象に残っています。

冒頭、Dagmar Schellenbergerさんのご挨拶で始まりましたが、如何せん、セラフィンさんとはキャラクターが違うので、会場の盛り上がりも普通‥と言ったところでしょうか。ただ、初年度なので、開演前に会場内を回るなど、かなり気を遣っている感じでした。

なお、昨年の「こうもり」からメルビッシュ名物の大階段と電飾アーチがなくなりましたが、どうも今年の前哨戦だったようです。ただ、昨年の「こうもり」は出演者が豪華でしたから、派手な舞台装置を使わなくても、十二分に楽しむことができました。さて、今年は‥

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第一幕は監獄風の舞台装置です。舞台装置は全体的にシンプルな感じですが、小道具や衣装は凝っています。衣装は結構、奇抜なデザインですね。また、手前の水路を使った演出も見られた。

また、ザクセン人は、皆、顔を白く塗っており、遠くからでもよくわかるような工夫がなされていました。一方、ノヴァルスカ伯爵令嬢や母親は、かなり奇抜な衣装とヘアスタイルで登場します。これも群像の中に紛れない工夫なのかもしれません。

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監獄でオルレンドルフ大佐がシモンとヤンに企みを伝えて、いざ、計画実行という場面で、舞台はクラカウの街に変わります。今回の演目では、この街が最もメルビッシュらしい実物大のセットでした。

街の広場でシモン扮するヴィビスキ侯爵による花嫁選びの場面が行われます。ここは、合唱団やバレエ団に加えて、ブラスバンドも舞台上に登場し、華やかな舞台展開です。花嫁選びが終わったところで休憩となります。

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後半は、ちょっと抽象的な舞台装置に変わります。スタート時は、四角形の建物が建ち並ぶセットです。この前の広場でお芝居が繰り広げられます。そして、暗転で森の中のような雰囲気に変わります。前半の街に比べると、今風な感じがしましたね。

全体的な印象ですが、演出は結構、細かいところまで配慮しているようで、楽しめるのですが、普通のオペレッタを大きな会場でやっている感じ拭いきれません。そのため、観る席によって印象が全く異なります。

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Feriは舞台に一番近い最前列でも1回観ましたが、LOGEからではわからなかった細かいお芝居がよくわかり、楽しむことができました。恐らく映像作品にすると、アップが多くなるので、それなりに楽しい舞台に見えることでしょう。

お話の筋は基本的にオリジナルに近いようですが、こぢんまりとまとまっている感じで、野外オペレッタなので、客席全体を巻き込むためには、まだまだ工夫が必要だと思います。

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23時30分にお開きとなり、メドレーの演奏に乗って、皆さん、お楽しみの花火は健在。今回は、手前の水路から噴水が上がり、その後ろに花火が上がるという久しぶりのパターンでした。この噴水のために消防署からポンプ車が出動しているのですよね(実際は火災が発生した場合に備えている訳で、噴水はオマケ)。

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なお、会場で販売されているCDですが、こちらもセラフィンカラーを払拭するためか、気合いの新録音版になっていました。当然、表面にはIntendanz KS Dagmar Schellenbergerの文字が‥

2014年は、残念ながらオペレッタではなく、ミュージカル「Anatevka」になりましたが、このミュージカルは、元々、暗いお話なので、野外でやってどうなのか‥ちょっと気になります。恐らくFeriは、2014年は観に行かないと思います。

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