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August 14, 2013

シュヴェヒャート鉄道博物館を訪ねて(下)

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今日は「シュヴェヒャート鉄道博物館」をご紹介する3回シリーズの最終回です。

まず、トップの写真は動態保存用軽便鉄道の客車などを保管している車庫です。この客車ですが、車体がきれいであるところから、車体は新しく作ったようです。

構内をウィーン市内方面に進むと、外部を修復中の小型工場がありました。外部を修復中でしたが、中を見学することができましたが、入ってビックリ。かなり本格的な車両の修理ができる工作機械などが並んでいました。

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ちょうど、木造客車の車体を作っているところでした。また、蒸気機関車やディーゼル機関車の修繕もできるようす。ただ、日本と異なり、こちらでは修復完了までの期間が長いのが特徴。

というのは、修復に当たっているメンバーの多くがボランティアであることが多いのです。ボランティアですから、当然、本業がお休みの日に来て作業をする訳ですから、時間がかかります。実際、いつになったら動態になるのかは、正直、判断しかねる状況でした。

なお、3枚目の写真は修理工場に収納されていた入れ換え用のディーゼル機関車ですが、オーストリアを代表するビア会社Zipfer社が所有していたもので、車体に同社のロゴマークが入っていました。きっとビア工場の専用線で使っていたものでしょう。

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こちらの博物館は、いわゆるバックヤードに当たる工房(ワークショップ)が充実しているのが特徴です。

余談ですが、以前、イギリスに行ったとき、ダクスフォードにある大英帝国戦争博物館別館を見に行ったことがあります。ここは昔の英国空軍の基地を転用した博物館で、動態保存機の基地も兼ねています。

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きれいに整備された静態保存の航空機もすばらしいのですが、それ以上に静態、動態を問わず、航空機を修復するワークショップの充実ぶりには目を見張るものがありました。規模は違いますが、このシュヴェヒャート鉄道博物館も同じコンセプトに基づいているようです。

この日は、大変暑かったので、構内を一通り歩いて管理棟の前に戻ってから、入場券売場を兼ねたビュフェ(最後の写真がビュフェの客席です)でビアを一本。そう、こういうところでもアルコール飲料を売っているのがオーストリアらしいところ。

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木陰でビアを飲んでいると、管理棟前に停車中だったインダストリアルナローのディーゼル機関車(1959年、旧東ドイツのKarl Marx Babeisberg製)がエンジンをかけていました。

しばらくすると、スタッフがやってきたので、構内を走らせるようです。ただ、これはお客さま向けというより、何らかの業務での運転のようでしたが‥

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受付をやっていた女性のお子様でしょうか? おしゃまな小さな女の子が運転士のところへやってきて、運転台に乗り込み、一緒に走り去っていったのが印象的でした。

この博物館を見学していて、ふと、このブログでもご紹介したことガルザルツカンマーグートにある乗り物博物館(「ザルツカンマーグートの私設博物館」詳しくはこちらをご覧ください)を思い出しました。

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個人経営ののんびりとした博物館には、オースオトリアらいし「ゆったりとした空気」が流れています。どなたにもおすすめできる博物館ではありませんが、インダストリアルナローにご興味のある鉄道ファンの皆さまにとっては、新しい発見に満ちた楽しい一時を過ごすことができる穴場かもしれません。

なお、シュヴェヒャート駅までは、VORのWien100エリアなので、追加料金なしで行くことができます。

開館日は2013年は5月1日から10月26日まで(月曜日、火曜日は閉館)。開館時間は水曜日から土曜日までが14時~18時、日曜日が10時~17時までとなっています。

Vef

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Comments

Feriさま シュヴェヒャート鉄道博物館のご紹介ありがとうございました。ウィーンの近郊にもインダストリアルナローFeldbahnの博物館があったのですね。
昨年秋にウィーンに行ったときは以前ご紹介されていた、ストラスホフの鉄道博物館とウィーン市電博物館は訪問してきました。来年またウィーンに行く予定がありますので、是非訪問したいと思います。

Posted by: Hunger | August 22, 2013 10:08

Hunger様

ご参考になれば幸いです。ちょっと一般向きではありませんが、珍品が沢山ありますので、お楽しみください。

Posted by: Feri | August 22, 2013 14:26

今ウィーンに来ており、今日行ってきました。今日は軽便蒸気
機に火が入っており、奥の機関庫までキャブに乗せて連れて行ってくれました。おもしろいところをご紹介いただきありがとうございました。

Posted by: Hunger | May 17, 2014 22:31

Hunger様、お役に立てて何よりです。

お天気は大丈夫でしたか? ところで、ここは私立の博物館なので、経営が大変なようで、定期的なイベントを行って集客を図っているようです。

Posted by: Feri | May 20, 2014 16:37

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