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September 10, 2013

ÖBBが新型電車CityJetの投入を発表

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しばらく夏期休暇で仕入れたネタが続いたので、今日は気分を変えて、「ÖBBの話題」をお届けしましょう。

日本と同じで民営化後は、競合との関係もありサービス向上に努めているオーストリア国鉄ですが、最近、CityJetという愛称の「新型電車投入を決定」というニュースが入ってきました。

CityJetは、いわゆる中距離路線を走る電車で、2015年から運用を開始するそうでコンセプトはDynamik、Innovation、Komfort。編成は3両1ユニットで、バリアフリー対応として出入り口に隣接した客室が低床構造になっています。

感じとしては、現在、Sバーンなどに投入されている4024シリーズ(4024型・4023型・4124型、2013年3月10日の記事でご紹介しています。詳しくはこちらから)に似たデザインですが、CityJetは白と赤のツートンカラーになるようです。

RailJetの考え方を取り入れているのようで、車体側面にはCityJetというロゴが入るようです。また、定員を増やすため、車両の間に台車がある連接構造は採用されていません。最高速度は160km/hです。

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CityJetは2タイプ製造されることになっています。一つはウィーンのSバーン用(30ユニット製造予定)で、1ユニットの座席数が244席。一方、近距離区間用は1ユニットの座席数が259席となっています(70ユニット製造予定)。

座席定員の違いは、Sバーン用は出入り口の数が多いためです(Sバーン用は1両に出入り口が2箇所。近距離用は先頭車が1箇所、中間車が2箇所)。ただ、コンセプトや基本設備は同じです。CityJetのコンセプトはDynamikInnovationKomfort

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興味深いのは快適性の向上を目指した車内設備です。まず、1ユニットの客室は4つのゾーンに分けられています。

Kommunikationszone(コミュニケーションゾーン)と呼ばれる客室(中間車の出入り口間)は、お客さま同士が会話が楽しめる場所。座席配置は中央に大きなテーブルを挟んだ席が1組あり、あとは集団見合い式です。

座席は人間工学に基づいたデザインで、読書灯やA4サイズのパソコンを置ける大型テーブルなどが設置されます。

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車端部分はArbeitszone(ワークゾーン)と呼ばれており、車内でお仕事をする方向けの客室(先頭車と中間車の車端部分)。大型テーブルを備えた席が1組ありますが、二人掛けの座席が一方方向に並んでいます。当然、座席にはパソコン用の電源が付いているようです。もしかしたらWi-Fiのサービスが行われるようになるかもしれません。

そしてユニークなのがEntspannungszone(くつろぎゾーン)と呼ばれる客室(片側の先頭車)。ここはお休みになりたいお客さま向けの客室で、二人掛けの座席が集団見合い式で並んでいる点はKommunikationszoneに似ていますが、ここは車内での携帯電話やおしゃべりは禁止となります。Feriとしては、これは大歓迎です。

最後にベビーカーや車いすのお客さま、自転車を持ち込むお客さま用の客室がServicezoneです。これは低床部分に設けられており、座席は跳ね上げ式になっています。また、ここに車いす対応の大型化粧室が設置されます(中距離用は通常の化粧室も併設されるようです)。

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このほか、車端部には26インチの情報ディスプレイが設置され、路線や停車駅、乗り換えの案内などが行われます。また、今の車両ですから、エアコン完備は言うまでもありません。そのため窓も固定が基本です。

CityJetは明らかに西鉄道で運行されているWestBahnに対する対抗手段であることが見え見え‥ まぁ、対抗心を燃やしてサービス向上に意識が向くのは結構なことです。

CityJetの製造はSIEMENSが行うことになっており、2015年にはニーダーエスターライヒ州に投入される予定です。いずれ、ウィーン中央駅でCityJetを見る日が来ることでしょう。

以下の動画はÖBBの公式プロモーションビデオです。


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