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October 14, 2013

番外編 甲斐 栄次郎さんの近況

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10月13日に日本の鈴鹿サーキットで行われたF-1グランプリはレッドブルのSebastian Vettel選手とMark Webber選手がワン・ツー・フィニッシュを決めたので、こちらでは大盛り上がりです。Sebastian Vettel選手は、これで4連覇に王手ですね。

さて、今日は番外編として、先シーズンまで国立歌劇場のアンサンブルとして活躍していた日本人バリトン歌手・甲斐 栄次郎さんの近況をお届けしましょう。

実は、甲斐さんは、2013年4月に聖徳大学音楽学部の客員教授(声楽・オペラコース)に就任されました。ただ、6月末までは、国立歌劇場への出演も残っていたため、実質的な活動は帰国後、ということになりました。

8月中旬にご家族で帰国されたようで、9月から日本国内での音楽活動と同時に、聖徳大学客員教授としての活動も本格的に始まりました。

ご存じのように、日本の大学は、今のシーズン、来春入学予定の高校生を受験を促進するため、オープンキャンパスという行事を開催します。大学構内を開放し、施設や環境、講義内容などを親子で観てもらい、合わせて進学相談にも応じようという行事です。何しろ、少子化が進む日本。大学も生き残りを賭けて必死です。

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そんな中、千葉県松戸市にある聖徳大学でも10月13日、14日の両日、オープンキャンパスが行われたのですが、“13日(日曜日)に、甲斐 栄次郎さんの公開講座が行われます”という情報が入りました。

Feriは、あいにく参加できないので、代わって友人に行ってもらいました。甲斐さんはウィーンにも友人が多いので、友人からの情報を元に当日の模様をお伝えしましょう。

公開講座という「堅い名前」が付いていますが、前半は甲斐さんのリサイタル、そして後半は甲斐さんにオペラ歌手までの道のりをご紹介いただくインタビューという内容。そう、タダで甲斐さんの個人リサイタルを聴くことができた‥のです(高校生の受験促進が目的ですから当然ですが‥)。

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当日は、

-MC:山本まり子さん(聖徳大学音学学部教授)
-バリトン:甲斐 栄次郎さん
-ピアノ:山口佳代さん(聖徳大学音楽各部講師)

の皆さんが参加され、学内にある香順メディアホールという施設で行われました。このホールは、多目的ホールですが、常設の舞台がセットされた立派なコンサートホールです。ピアノや室内楽の演奏、リサイタルも可能です。なお、Feriも知らなかったのですが、同大学構内にはベルギー製パイプオルガンを備えた本格的な音楽ホール川並香順記念講堂もあるそうです。何しろ、この大学、女子大ですから‥

さて、コンサートは山本まり子さんのピアノ伴奏でカッチーニやモンテヴェルディ作曲のイタリア歌曲で始まりました。実は、Feriも甲斐さんが出演するオペラは沢山観ていますが、ソロのリサイタルは聴いたことがなかったので、日本に居れば、是非、うかがいたかったのですが‥

その後のプログラムは、以下のとおりです。

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-フィガロの結婚序曲(ピアノ独奏)
-フィガロの結婚「もう飛ぶまいぞよこの蝶々」
-理想(トスティ作曲)
-ああ愛する人の(ドナウディ作曲)
-ドン・カルロ「私です、我がカルロ様‥終わりの日は来た」
-カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲(ピアノ独奏)
-アンドレア・シェニエ「祖国の敵」

イタリア歌曲に憧れて、この世界に入った甲斐さんだけに、いずれも見事だったそうです。特に歌劇のアリアは、10年間にわたって国立歌劇場のアンサンブルとして活躍していただけに、役の気持ちがひしひしと伝わってくるものでした。

当たり前ですが、受験促進が主目的なので、「ウィーンで10年間も現役のオペラ歌手として活躍した、こんな素晴らしい客員教授の先生があなたをご指導しますよ」というメッセージも兼ねているので、小ホールながら、最初から飛ばしていたそうです。

その後、MCの山本まり子さんの質問に答える形で、お話が始まったそうですが、これまた舞台上のスクリーンに国立歌劇場出演時の写真を写しながら‥という楽しいものだったそうです。

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特に声楽を始めてからウィーンデビューに至までの道のり(Feriは、実はご本人から以前、うかがったことがあるのですが‥)は、大変興味深かったそうです。

また、ニューヨーク留学中の演技指導内容など、普通では聴くことのできない、興味深いお話もあったとか。このほか、国立歌劇場での稽古裏話や衣装、舞台装置の裏話、オペラでの感情表現のポイントなど、学生さんだけでなく、一般の音楽ファンも興味津々という内容だったとか‥

考えてみると、ウィーン国立歌劇場のアンサンブルとして10年も活躍した日本人歌手は、今のところ甲斐 栄次郎さんだけですから、声楽の指導にあたっても、より実践的な内容になることでしょうね。

なお、聖徳大学では、音楽学部に所属する学生さんを中心としたシリーズコンサートを定期的に開催しているのですが、10月25日(日本語版)と26日(ドイツ語版)は「第10回オペラ公演」として「フィガロの結婚」が上演されます。

会場は聖徳大学川並香順記念講堂で、何と舞台装置付きで上演されるそうです。なお、26日の言語版上演では甲斐 栄次郎さんが伯爵として登場することになっています。

今後、甲斐さんは日本国内での活躍が中心となりますが、2014年3月5日、ウィーン楽友協会ゴールデンザーレで行われる東日本大震災復興支援チャリティー「歌うDAIKU in ウィーン」には、ソロ歌手として出演される予定になっています。今後のご活躍をお祈りしたいと思います。


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