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October 03, 2013

2013/14シーズン「チャールダーシュの女王」

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10月1日、ウィーンではリンクを走る「Vienna Night Run」が行われました。天気は曇りだったのですが、市庁舎前のスタートは20時(スタート時間は競技ごとにずらしていました)。

気温が低くてランナーの皆さんは、どうだったのでしょうね。ちなみにコースは市庁舎前広場を出発し、Universitätsring -Schottenring -Franz Josefs Kai-Stubenring-Parkring -Schubertring-Kärntnerring-Opernring-Burgring -Dr. Karl Renner Ringと回るものです(一周5キロだそうです)。

Feriは、この時間、フォルクスオーパーでオペレッタを楽しんでいたので、「Vienna Night Run」の詳しい様子はお伝えできません。あしからず…オペレッタがはねた頃、「Vienna Night Run」も終わったようですが…

さて、今日はフォルクスオーパーの「レパートリー・オペレッタの話題」をお届けしましょう。

今シーズンのフォルクスオーパーですが、珍しくカールマンの作品が二つ取り上げられます。

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シーズン前半はレパートリー作品の「チャールダーシュの女王」、そしてシーズン後半は新演出の「伯爵令嬢マリッツア」です。カールマンの作品が好きなFeriにとっては、楽しみな展開です。という訳で、まずは前半戦の「チャールダーシュの女王」から‥

正直、現在のフォルクスオーパーでは、シルヴァに適任の歌役者さんは存在しないのが現実です。何しろタイトルロールが歌姫ですから、歌唱力が弱いと魅力が半減してしまいます。

前シーズンはAnnely PeeboさんとMartina Dorakさんが交代で務めましたが、正直、厳しかったですね。さて、2013/14シーズンの仕上がりはどうでしょうか。

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当日の指揮は巨匠Rudolf Biblさん。主なキャストは以下の通りです。

-レオポルト・マリア伯爵:Peter Matićさん
-レオポルト夫人アンヒルデ:Regula Rosinさん
-エドウィン:Sebastian Reinthallerさん(久しぶりの起用です)
-アナスタシア:Johanna Arrouasさん(Feriはお初です)
-オイゲン男爵:Martin Bermoserさん
-ボニ:Jeffrey Treganzaさん
-フェリ・バチ:Wolfgang Gratschmaierさん/Kurt Schreibmayerさん
-シルヴァ:Annely Peeboさん
-シギ:Nicolaus Haggさん

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この中で、何と言っても注目は、久しぶりにエドウィンに起用されたSebastian Reinthallerさんです。Feriは彼のエドウィンを過去2回(2002年1月、2011年4月)に見ていますが、歌、お芝居ともに上手な歌役者さんなので、期待値は高まります。

また、昨シーズンの千秋楽に引き続き、ボニにはJeffrey Treganzaさんが起用されました。Jeffrey Treganzaさんは2010/11シーズンには、ボニに良く起用されていた歌役者さん。

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さて、全体的な仕上がりですが、さすがにRudolf Biblさん。オーケストラの力を十二分に引き出した見事な演奏でした。2012/13シーズンの千秋楽のように演奏と舞台の歌がずれるということはありません。さすがに巨匠。

歌手陣では、シルヴァのAnnely Peeboさんの仕上がりはまずまず。先シーズンに比べると、役柄がこなれてきて、お芝居が良くなってきた気がします。また、比較的体格が良いので、存在感はありますね。あとは歌姫としての華でしょうか… 今シーズンもMartina Dorakさんとのダブルキャストですが、どちらも一長一短と言ったところでしょうか…

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何と言ってもエドウィンにSebastian Reinthallerさんは素晴らしい。歌、お芝居ともに申し分ありません。ただ、堂々としている歌役者さんなので優柔不断なボンボン‥という感じは弱いのですが‥ しかし、久しぶりに素晴らしいエドウィンを観た気がします。Feriは大満足。,実際、カーテンコールでは客席から花束が投げ込まれていました。

フェリ・バチのWolfgang GratschmaierさんとKurt Schreibmayerさんの両方を観ましたが、比べてしまうと圧倒的にKurt Schreibmayerさんの方が上。

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Wolfgang Gratschmaierさんも、以前よりは役がこなれてきて、肩に力が入らなくなったような気がします。ただ、「粋さ」が弱いのは相変わらず… Kurt Schreibmayerさんは背が高い分、存在感がありますね。

特にフィナーレのシャドーダンスの場面、エドウィンとシルヴァ、ボニとアナスタシアという二組のカップルの間に入るところは、存在感、抜群でした。絵になります… ただ、以前よりもお歳を召したなぁ…と感じるようになりました。今のキャストでは、やはりフェリ・バチはKurt Schreibmayerさんの方がご機嫌です。

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ボニのJeffrey Treganzaさん。先シーズンに起用されたRoman Martinさんとは甲乙付けがたい感じです。あえて比べると、Jeffrey Treganzaさんの方が歌は上、軽快な身のこなしはRoman Martinさんの方が上…という感じでしょうか。

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今回、Feriははじめて観たJohanna Arrouasさんのアナスタシア。まぁ、無難な感じに仕上がっていましたが、どちらかというと「上品なお嬢様」というより、「チャキチャキ娘」というイメージが強いのが難点でしょうか(もっとも舞台上では上品な感じに振る舞っていましたが…あくまでもFeriが持っているイメージということで…)。

ただ、踊りは上手なので、ボニのJeffrey Treganzaさんとのコンビネーションも良かったですね。

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レオポルト・マリア伯爵はPeter Matićさんなので、文句なし。アンヒルデのRegula Rosinさんとの息もピッタリ合っていました。

脇役ですが、シギのNicolaus Haggさん。毎回、守銭奴ぶりが見事です。何かにつけてボニに金をせびるところが、笑いを誘います。こういった名脇役の存在もオペレッタでは重要ですね。

今回、2回の公演は、Rudolf Biblさんの指揮が良かったこともあり、全体的に楽しい舞台に仕上がっていました。そしてカーテンコールではRudolf Biblさんにも花束が投げ込まれていましたが、指揮者に花束が入るケースは珍しいですね。Rudolf Biblさんは二つ投げ込まれた花束のうち、一つをコンサートマスターにプレゼント。

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不満を言ったらきりがありませんが、生でオペレッタ「チャールダーシュの女王」を観ることができるのは、本当に幸せです。今シーズンもフォルクスオーパーが、レパートリー・オペレッタとして、この作品を残してくれたことに感謝しなくては…と思う今日この頃です。


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