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October 07, 2013

ウィーンの路面電車26系統が延長

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今日は「Wiener Linienの路面電車にまつわる話題」です。

ヨーロッパでは都市交通の中で、路面電車を見直す動きが出ています。ウィーンでも、U2系統がAspern straßeまで延びた2010年に並行する形となる22系統が廃止されましたが、それ以外では廃止の動きはありません(22系統の廃止に当たっては、地元から猛烈な反対運動が起こりました)。

そして、10月5日に地下鉄U2がAspern straßeからSeestadtまで延びたのと同時に、26系統の新区間が開通しました。

26系統は従来、Strebersdorf-Kagraner Platz間の路線でしたが、U2のSeestadt延長に合わせてKagraner Platz-Hausfeld Straße間4.6キロが新規に建設されました。路面電車の延長は短い区間ではありますが、5キロ近い延長はウィーンでも久しぶりです。

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新しい区間には途中、Kraygasse、Forstnergasse、Gewerbepark Stadlau、Süßenbrunner Straße、Spargelfeldstraße、Ziegelhofstraße、Prinzgasse、Zanggasse、Am Heidjöchlという9つの停留所が開設されました。

新路線は、郊外を走ることもあり、Feriは専用軌道が多いのかと思ったのですが、実際に乗ってみると住宅地の中を走る区間も多く、道を広げることができないため、道路上を走る併用軌道も半分近くありました。

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注目されるのはウィーンの路面電車では初めてとなる専用高架区間がForstnergasse-Süßenbrunner Straße間にあることです。途中にあるGewerbeparkStdlauも高架駅(停留所というより立派な駅)です。

なぜ、この区間が高架線になったかという理由ですが、ÖBBの本線を横断する必要があったからです。もちろん、地下方式でもよいのですが、高架線の方が建設コストが安いために採用されたのでしょう。

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また、GewerbeparkStdlauには26系統を挟んで両側に巨大なショッピングセンターがあるので、そういう意味でも高架方式は利便性が高いようです。

ところで、GewerbeparkStdlauは両側に列車が止まる島式ホームを採用しているのですが、皆さまご存じのように、ウィーンの路面電車は進行方向右側しか乗降口がないため、島式ホームには対応できません。

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そこでWiener Linienが考えたのが、ForstnergasseとSüßenbrunner Straßeの両停留所で進行方向を左右入れ替えるという裏技。これにはビックリしました。

ここまでして島式ホームを採用した理由は、バリアフリー対策のため、リフト(エレベーター)などの付帯設備に費用がかかるためでしょう。なお、列車がクロスするため、ForstnergasseとStadlauの両停留所には専用の信号も設置されていました。しかし良くやります。

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この方式は珍しいので、鉄道ファンの皆さんも、前後の停留所でカメラを構えていました。

高架区間は非常に立派な作りになっており、本線の列車が走ってきても不思議ではないような感じです。まさしく21世紀に開業した路面電車の新路線…という感じですね。なお、総工費は68 MillionenEuroだそうです。

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開業初日の10月5日は、久しぶりの路面電車路線延長ということで、路面電車博物館のオールドタイマー2編成がKagran-Hausfend Straße間で特別運転されました(8時~16時、15分間隔での運転でしたが、ダイヤが乱れていたので、その通りにはなりませんでした)。

当日、投入されたのは、2447+5376と4149+5235の2編成です。新路線とオールドタイマーという組み合わせが、これまた楽しいところ。

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そのため、U2の延長区間より鉄道ファンが集まったのは26系統の方でした。また、オールドタイマーも普通の乗車券で乗車できるので、お客さまで満員。賑やかな改行初日となりました。


また、オールドタイマーバスも2両参加。こちらはHausfend Straße-Oberndorf Straße間で運行されました。1両はボンネットタイプで、市電のオールドタイマーとのご対面も実現。

Feriもさっそく乗ってきましたが、既存路線の改良ではないので、乗り心地も良かったのが印象的です。

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周囲には住宅や大規模なショッピングセンターもあり、地下鉄U1のKagraner Platz駅とU2のHausfeldstraße駅を結ぶため、沿線住民の利便性に大きく寄与することでしょう。

ところで、U2の延長改行ですが、5日は始発からSeestadtまで運転を開始した訳ではなく、10時30分からAspern straßeでセレモニーがあったようで、その列車がSeestadtに到着してから、運行が始まりました。

開業初日は、各駅でイベントが開催されたこともあり、臨時列車も多数運転されていましたね。ただ、5日は風が強いので閉口しましたが…

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鉄道のお話 |

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Comments

お久しぶりです。地下鉄U2が延長したり、路面電車26系統が新設と、ウィーンの方も色々変わってきているみたいですね。特に26系統の高架ホームにはビックリしました。ただ、郊外路線ですので、鉄道ファン以外には縁が無いと思いますが・・・

それにしても、現在U1系統がReumannplatzからOberlaaまで延伸工事していますが、併走する67番系統はどうするのでしょうか?地下鉄と関係無いなら存続か、それとも廃止なのか、気になる所です。

Posted by: おざきとしふみ | October 15, 2013 16:06

おざきとしふみ様、コメント、ありがとうございます。

現在、Wiener Linienから発表されている情報によると2014年3月からU1の延伸工事に関連して67系統がAlaudagasse止まりになります。代替えとして67Eというバス路線がAlaudagasse-Oberlaa間に新設されます。

U1のOberlaa延長は2017年なので、現時点では何とも言えませんが、22系統の例から見るとReumannplatz-Oberlaa間が廃止される可能性は考えられますね。

Posted by: Feri | October 15, 2013 19:42

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