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October 10, 2013

AKHにブラックホークが飛来

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今日は「ウィーンの総合病院AKHに飛来したヘリコプターの話題」です。

このブログでも何回かご紹介していますが、オーストリアはドイツと並んで救急ヘリコプターが普及している国です。
日本のように県単位ではなく、全国を一括してÖAMTC(Österreichischer Automobil-, Motorrad- und Touring Club、日本のJAFに近い自動車クラブ組織)の救急ヘリ部門が運用しています。

通常、患者さんの搬送にはÖAMTCに所属する救急ヘリEC-135という中型機が使用され、事故現場から直接、拠点病院に搬送します。実際、Feriも、ウィーン市内で病院へ向かうÖAMTCに所属する黄色いEC-135を何度も見かけたことがあります(3枚目の写真がウィーン市内上空を飛行中のEC-135救急ヘリコプターです)。

さて、今回、オーストリア連邦軍の輸送ヘリコプターS-70A(ブラックホーク)が、8区にあるAKH(Allgemeines Krankenhaus der Stadt Wien)のヘリポートに着陸テストを行いました。

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EC-135に比べて大型のS-70Aの着陸テストが行われたのは、鉄道事故や洪水、テロ攻撃などの大規模災害が発生した際、EC-135に比べて収容人数が多いS-70(最大20名を収容可能)を救急ヘリとして使用するためだそうです。

通常、病院のヘリポートに着陸しているEC-135の重量が3トン弱なのに対し、S-70Aは重量が10トン近くもあります。そこで、今回のテストに際しては、ヘリコプターが着陸するヘリポートの整備が行われました。また、各種の行政上の手続などが必要だったそうです。テストは10月1日に行われ、病院へのアプローチも含めて、無事成功しました。

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大規模災害が発生しない方が良いのは当たり前ですが、昨今、増えている自然災害などを考えると、こういった緊急時の対応を事前に検討しておくことは重要でしょうね。

最後の写真は、毎年、10月26日のナショナルデー記念行事で、ヘルデンプラッツに展示されたオーストリア連邦軍のS-71Aです。この時も飛んできたのかもしれませんが、Feriは確認していません。

なお、日本では、学校の校庭など、予め決まっているランデブーポイントにドクターヘリが着陸し、ここで救急車からバトンタッチするという方式が一般的なようです。それに対して、こちらでは通常、救急ヘリが事故現場に直接着陸して、患者さんを収容するケースが一般的です。

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ところで、日本でも東日本大震災の際には、自衛隊、米軍、民間のヘリコプターが救助活動や救援活動に大活躍しました。ちなみにブラックホークは日本でも陸海空の三自衛隊が使用しています(海上自衛隊と航空自衛隊は救難用、陸上自衛隊は輸送用)。

しかし、日本では拠点病院のヘリポートに自衛隊のヘリコプターが直接、着陸するというケースが余り聞きません。これはオーストリアの場合と同じく、ヘリポートの強度の問題も関係しているようです。そのため、災害派遣で出動した場合も、近くの空港などに着陸して、そこから救急車に乗せ替えて病院へ搬送するそうです。できればオーストリアのように拠点病院に直接、着陸できれば患者さんの生存率が上がるのかもしれません。

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