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October 23, 2013

路上で発見 謎のパワープラント

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今日は「ウィーンの工事現場で見つけた“謎の機械”の話題」をお届けします。

先日、行きつけのホイリゲに出かける途中で、道路工事現場に出会しました。どうも道路に埋めてある配管の取り替え工事を大々的に行っているようです。

ご存じのようにウィーンでは、下水道やガスをはじめ地域暖房や電線も地中に埋設されているところが多いので、この手の工事は大規模になります。余談ですが、最近は住宅地でも共同溝方式に切り替わりつつあるようで、この現場も共同溝の工事でした。

さて、ここからが本題です。工事現場の一角に写真のような移動式の設備が置いてありました。ワゴンタイプの設備ですが、屋上からは煙突が突き出しており、HOTMOBILの文字とお姉さんのイラストが‥ 機械モノに興味があるFeri‥さっそく、ホイリゲに行く前にちょっと見学。

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どうやら何らかのパワープラントのようです。ワゴンの下部にはコネクターが4つ設置されていました。

-Heizung Rücklauf
-Heizung Vorlauf
-Brauchwarmwasser
-Zirkulation

このうち、Heizung RücklaufとHeizung Vorlaufにパイプが接続されていました。どうやら地域暖房用の熱源を供給しているようです。

Img_2013_09_0099_001

この時はHOTMOBILは稼働していませんでしたが、共同溝の工事中、地域にあるパワープラントから送られてくる熱源が遮断される場合があるようで、その際、HOTMOBILにより臨時に熱源を供給するのでしょう。

ワゴンの内部を観ることはできませんでしたが、恐らくボイラーが搭載されているものと思われます。今回、Feriが見たタイプはHOTMOBIL MHZ950-Mobile Heizzentralenという製品で、トレーラー式としては大容量の950kwの熱出力を誇ります。

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燃料は軽油(ディーゼル燃料)で、70度から90度の温水を標準3気圧で供給できるようです。当たり前ですが、移動させる時はステンレス製の煙突は格納できるようになっています。

このHOTMOBIL GMBHという会社では、トレーラータイプにも海上コンテナタイプ、小型コンテナタイプなど様々な製品を製造しているようです。

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日本では、地域単位で暖房用の熱源を供給している例は少ないと思うので、こういった機械の需要は少ないかもしれません。

ウィーンでは、9月も末になると急に冷え込むことがあり、そうなるとスチーム暖房を入れるケースがあります。実際、Feriのアパートでも10月に入って軽く暖房を入れました。

という訳で、工事中、地域の皆さまが暖房を使用する可能性があるので、配管を工事中に熱源が遮断されることがあるため、パワープラントがスタンバイしていたのでしょう。

それにしても、住宅地に、インフラとして立派な共同溝を作っているところがたいしたものです。


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Comments

Feriさん、こんにちわ。いつも興味深いブログをありがとうございます。
今日のブログは話題もさることながら、この工事現場をのぞいている不審な(失礼!)日本人の姿を想像してしまいました。どのくらいの人通りがある道なのかわかりませんが、その様子を道路端から、あるいは家の中から見ている人がいたらどんな風に感じるのかな?
そちらに興味がわいたブログでした。ごめんなさい。

Posted by: はなこ | October 23, 2013 08:28

はなこさま

興味深いコメント、ありがとうございます。実は私はオーストリア人と同化しているようで、時々、友人でも気がつかないことがあります。まぁ、テロリストには見えないでしょう。

ちなみに夕方だったので、工事の関係者は不在でしたね。

Posted by: Feri | October 24, 2013 15:24

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