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October 05, 2013

U2がSeestadtまで延びました

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今日は「ウィーンの地下鉄U2の話題」です。

延長工事が進められていたWiener Linienの地下鉄U2ですが、10月5日にプロジェクトの終点となるSeestadtまで延長開業しました。

今までの終点、Aspern straße-Seestadt間の距離は4.2kmで、途中、Hausfeldstraße(Aspern straßeから1.6km)、AspernNord(Hausfeldstraßeから1.4km)の2駅が新設されました。ちなみに総工費は360Mio.Euroだそうです。

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地下鉄ではありますが、この区間は全て地上を走っており、AspernNord付近をのぞき、すべて高架線になっています。

駅の構造ですが、ホームは島式(線路は2線)で、HausfeldstraßeとSeestadtは駅舎が高架下にあるタイプです。面白いのはAspernNordで、線路が堀割の中を通っており、駅舎は橋上タイプ(ホームから階段を上がって駅舎に入るパターン)になっています(9枚目と10枚目の写真がユニークなデザインのAspernNord駅です)。また、終点のSeestadtには車両の収容施設が設けられています。

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他線との接続ですが、HausfeldstraßeでSバーン(S80)と接続する他、路面電車26系統(こちらも今回のU2延長開業に合わせてKagranerPlatzからHausfeldstraßeまで路線延伸です)、バスの84A、85A、95B、97Aが乗り入れています。今回の延伸区間では、このHausfeldstraßeが乗り換えターミナルになっているようです。

さらにAspernNordでは89A、95A、99A、99Bのバス路線と接続します。そしてSeestadtには88Aと88Bのバス路線が乗り入れています。

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SeestadtからKarlsplatzまでは約30分で結ばれており、建設中のニュータウンSeestadtの重要なアクセスになります。

興味深いのはAspern straßeとHausfeldstraßeの間に、将来、駅にできるようにプラットホームが予め建設されていることです。今後、開発が進んだ折には、新駅が追加される予定になっています(仮称:An dem Alten Schanzen)。

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ところでFeriは、てっきりSeestadtはある程度、街が完成しているものと思っていましたが、行ってビックリ。何とやっと土地の造成が終わったところで、建物はこれから建設するという状態です。

そのため写真のように人工湖の周辺には巨大なクレーンが乱立していました。また、建設工事中のニュータウンを見てもらうための展望施設も設置されています。

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実際、延長区間に乗ってみるとHausfeldstraße周辺には住宅団地などもありましたが、AspernNordやSeestadtには住宅や商店、企業なども全くありませんでした。

そのため、延長開業しても当面、利用するのは工事関係者‥という日が続くと思います。その関係なのか、全列車がKarlsplatz-Seestadt間を走るのではなく、2本に1本は従来どおり、Aspern straße止まりとっています。

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Aspern straße周辺については、2010年10月2日の延長開業当初は、今のSeestadt周辺のように何もなかったのですが、3年間の間に開発が進み、街らしくなってきました。

さて、皆さんは、なぜ、開業初日(しかも日本時間の‥)にSeestadt延長区間の写真があるのか疑問に思った方がいらっしゃるかもしれません。

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実は、開業の2週間前になる9月22日にU2のSeestadt延長開業記念行事と延長区間の試乗会(U2-Pubkikunstag)が行われたのです。

当日は開業前なのでKarlsplatzからの直通列車はなく、Aspern straße-Seestadt間にシャトル便が設定されていました。中間駅であるHausfeldstraßeとAspernNordでも小規模なイベントが開催されていたため、中間駅での客扱いも行っていました。

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ちなみにHausfeldstraßeではWiener Linienが路線概要のパネル展示と車内にシミュレーターがついていいる広報用バスを使ったPR、地下鉄グッズの販売などを行っていました。付近に飲食店がないため、小規模な喫食のブースが出ていたのが印象的です。

ちなみに最後の写真がHausfeldstraße駅で、手前が新しく延びてくる路面電車26系統の停留所です。

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実は、2010年10月2日のAspern straße延長開業時は当日、開業記念行事が大々的に行われました(詳しくは2010年10月5日の記事をご覧ください)。

なぜ、今回、2週間も前倒ししてプレイベントを開催したのか‥ 季節の良い時期に‥という配慮というより、9月29日に投票が行われるオーストリア国民議会選挙の選挙運動を兼ねていたようなのです。

2010年のAspern straße延長時と同じく、延長開業記念行事のステージでは、12時から地元で人気のある歌手による歌謡ショーが繰り広げられました。

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が、その前に当然、区長をはじめとする政治家のご挨拶が‥また、付近の住民にはイベント会場で使える飲食券が配布されていたようでした。

2010年の延長開業記念行事は、開業後にウィーン市議会議員選挙があったため、政党のブースが出てPRに余念がなかったのですが、今回はさすがに政党のブースはありませんでしたが‥

何でも選挙に利用してしまうところは、何と言うか…

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ところで、日本では延長開業時までは駅の案内表示などで、延長区間の名称を伏せておくのが一般的かと思います。ところが、今回は9月22日の延長開業記念行事後、路線図、案内表示ともオープンになっていました。まだ、営業列車は走っていないのに、間違える人がいないのでしょうかね。

その後、開業直前になりWiener LinienがU2延長のリーフレットを配り出しました。Feriは、これを見てびっくり仰天。何と開業初日の5日にも正式の開業記念イベントを大々的に開催するのです。

イベントは延長区間の3駅全てで行われるようで、歌謡ショーを始め、子供さん向けのイベントなど盛りだくさん。新路線となる26系統にはOldtimer-Straßenbahnenも運転されるそうです。

Wiener Linienは太っ腹…というか、22日は何だったのでしょうかね。7月に一部の運賃を上げて、利用者からひんしゅくを買っている中、良くやるものです…

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