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November 10, 2013

エコなスポーツカーTWIKE

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今日は「エコな乗り物の話題」をお届けしましょう。

ウィーンにお越しになった方は、旧市街でベロタクシー(VELOTAXI)という自転車タクシーをご覧になったことがあると思います。ウィーンのベロタクシーについては、2008年5月31日の記事で詳しくご紹介していますが、簡単に「おさらい」を‥

ベロタクシー(VELOTAXI)は1997年にドイツで開発された高性能な自転車タクシーです。1997年にドイツのベルリンで運行が始まり、その後、ヨーロッパ各地に広がっており、日本国内でも運行されている都市があります。

車両はシティクルーザー(City Cruiser)と呼ばれる電動アシスト方式の三輪自転車です。これは坂道などでドライバーの負荷軽減するためです。

通常、ウィーンで見るシティクルーザーは、車体を軽量化するため、ボディは軽量なポリエチレン製で、かつオープン構造になっています。

さて、9月末にプラーターで行われていたオクトーバーフェストの会場で、City Cruiserとは異なるTWIKEという3輪自動車を見かけました。

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これは「ザルツブルク州の日」に、この州にあるリゾートエリアWerfenwengという街のPRでやってきたものです。Werfenwengは夏はハイキング、冬はスキーという典型的なオーストリアのリゾート地ですが、環境保護にも積極的に取り組んでいます。

その一つがSAMO(Sanfte Mobilität)というシステムです。これはエリアの環境負荷を減らすため、エリアの移動手段に電気自動車や電動バイクなどを導入すると同時に、それらをシェアリングすることで自家用車の使用を押さえようというものです。どうも街のPR車両のようでした。

写真をご覧になるとおわかりのように、3輪構造ですが、キャビンが完全密閉式になっている上に、モーターと人力によるハイブリッド仕様になっており、電動アシスト方式のCity Cruiserよりも高性能です。

ハイブリッド仕様の電気自動車なので、ヘッドライトやテールライト、ワイパーなども完備しており、ミニカーという趣です。

TWIKEは、18年前に開発され、現在まで1000両以上が製造され、ドイツやスイスなどで活躍しています。ちなみにメーカーが公表しているデーターによると全長2650mm、全幅1200mm、全高1250mm、総重量は450kg、定員は2名、トランク容量250l、最高速度85km/h、一回の充電で走ることのできる航続距離は何と500kmだそうです。小型の電気自動車なので、冷暖房装置は完備していません。寒くなったらペダルを漕ぐ‥ということでしょうかね。

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充電方式は家庭のコンセントから行うことができる「プラグインハイブリッド車」ますが、メーカーとしてはソーラー発電などの再生可能エネルギーを活用してTWIKEを走らせようと考えているようです(そのため、電気エネルギーの消費量にこだわっています)。

もう一つユニークなのが操縦システムです。Feriも現車を見てびっくりしたのですが、いわゆるステアリングホイールはありません。何と右側にあるジョイスティックで進行方向を制御します。

Cityi Cruiserと根本的に異なるのが、人力とモーターのどちらを主動力にするか‥という点です。TWIKEは電気自動車なので、人力はあくまでもアシスト‥という位置づけになっており、実際、クルーズ時にはペダルを全く漕がなくても運転ができます。

ただ、ペダルを漕ぐのは、充電用ではなく、駆動用としてだそうで、メーカーの説明によると平坦なところでは人力だけで20km/hのスピードが出るそうです。面白いのはトレーニングを積んだドライバーの場合は、50km/hのスピードまで出るそうです。

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なぜ、人力によるハイブリッドシステムにしたのかという理由ですが、どうもバッテリーの寿命を延ばすためのようですね(もちろん“トライバーの体力作りにも大きく寄与します”とメーカーは言っていますが…)。

当然、これだけの性能を発揮するためには、電子システムによるモーター(三相非同期モーター)やバッテリー(リチウムイオン電池)のきめ細かい制御が不可欠です。さらに、これらの状況を表示するディスプレイが運転台前面に設置されています。

車体がきゃしゃに見えますが、衝突安全性も考慮されており、アルミ合金のフレームを使っており、30km/hで衝突した場合も乗員の安全は確保されるとか‥

しかし、TWIKE、なかなか格好がいいですよね。Feriも正直、乗ってみたいです。やはりこちらでも珍しいらしく、写真には必ずTWIKEを見ている人が写っていますね。

だいたい、この手の車両を開発するのはドイツと相場が決まっていますが、TWIKEを製造しているのはドイツに本社があるFINE Mobile GmbH(所在地はRosenthal)という会社です。なお、メーカーではTWIKEをスポーツカーと位置づけています。確かに自分でペダルを漕ぐのは「正にスポーツ」ですからね。

その後、色々と調べて見ると、何とびっくりTWIKEのオーストリア拠点(Partner)が、Werfenwengにあることがわかりました。これで街のPR用に採用している理由も納得。オーストリアという国は、大都市に企業や工場が集中している訳ではなく、地方の小さな町にも企業が存在することですね。

日本国内では、この手の車両は規制に引っかかってしまい、公道を走ることが難しいようですが、この点、こちらは正式のナンバープレートが交付されていることからわかるように、通常の自動車と同じ扱いで、85km/hまで速度が出ることから、アウトバーンを走行することも可能です(EUでは3輪自動車というカテゴリーです)。今後、技術革新に合わせて、日本でも規制の緩和が必要になるでしょうね。

さて、最後にTWIKEにはどうやって乗ると思いますか? 実は戦闘機のキャノピーのようにキャビン上部全体が後ろ跳ね上げられるようになっており、キャビンを空けて乗り込むそうです。

YouTubeに同社のプロモーションビデオがアップされていたので、ご覧ください。


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