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December 16, 2013

フォルクスオーパー「ヴェネチアの一夜」プルミエレポート(その2)

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今日は、昨日に引き続き、フォルクスオーパー「ヴェネチアの一夜」プルミエレポート(その2)をお届けしましょう。

休憩後の2幕は「ウルビノ公爵の宮殿の舞踏会」という設定ですが、海底宮殿の趣。背後は海中が広がっています。また、宮殿の天井には人魚の姿が描かれています。

どうやって、ここにゴンドラで来るのかは知りませんが、お芝居の筋とは関係なく、海中に潜水士をはじめ、人魚姫やサメなどが時々出てきます。なお、サメは女性に目のない公爵をイメージしているようですね。

ウルビノ公爵は、この機会に、お気に入りのバルバラを口説き落とそうと待っています。宮殿のスタッフに、「カラメッロはまだか」と問いただしますが、スタッフからは、色よい返事が聞かれません。

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こともあろうに、先ずやって来たのは元老院議員の夫人(おばちゃん)達です。元老院議員夫人達は、悪名高い女好きの公爵を、じっくり観察しようとしているのですが、このおばちゃん達の迫力にウルビノ公爵をはじめ宮殿のスタッフもタジタジ‥

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一方、カラメッロは宮殿に到着して、自分の恋人アンニーナがバルバラを演じていることを知り、あわてて帰るように命じますが、アンニーナは取り合いません。

そこへ公爵が登場。カラメッロは「この女性は別人です」と公爵を説得しますが、公爵が広場に面した邸宅のベランダで見たバルバラの衣装と一緒なので、取り合いません。

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カラメッロはウルビノ公爵がアンニーナを口説くのを、はらはらしながら見守るしかありません。

2人で個室にしけ込んだ姿を見たカラメッロは、公爵とアンニーナの密会を妨げようと妨害工作をはじめます。彼を助けるのはヴェネチアの貴人たちの代わりに、カラメッロとパパコーダによって、仮面舞踏会に招待されたヴェネチアの多彩な召使や職人たちです。

宮殿内がうるさく、元老院議員が到着したという知らせを受け公爵も渋々、個室から出てきます。パパコーダも偽元老院議員になって登場します。偽元老院議員なので、服が真っ赤。本物の元老院議員から「ヴェネチアの元老院議員は3人だ。あんたは誰だ‥」と詰め寄られる場面も‥

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そこヘデラクア議員がやってきて、侍女のチボレッタを妻だと偽ってウルビノ公爵に紹介します。デラクアはチボレッタに、カラメッロを管理人に取り立てるよう公爵に願い出ることを命じているのですが、この騒動の中、チボレッタは、パパコーダを公爵家の料理人に取り立てるよう願い出て、公爵の了解を取り付けます。

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しかし、公爵の前には2人の偽バルバラが‥「美しい女性なら誰でもいいか」と、公爵は2人を代わる代わる口説きはじめます。この時、アンニーナの衣装は赤、チボレッタの衣装は白という対比がわかりやすくなっています。

やり手の公爵は、ワインに睡眠薬を仕込んで、アンニーナとチボレッタを眠らせて、1人ずつ口説きにかかります。

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この時、海中には人魚姫が登場し、公爵の様子を見守っていたカラメッロが人魚姫に色気を出しますが、サメに追われて人魚姫は退散。

その後、公爵はアンニーナとチボレッタが扮する2人のバルバラをもてなすための宴席を開きます。しかし、何としてもアンニーナとチボレッタを守りたいカラメッロやパパコーダが、元老院議員夫人達の協力も得て、次から次へと妨害し、公爵達はまともに食事もできず‥ 

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結局、そのまま人々はカーニバルのお祭り騒ぎに巻き込まれ、公爵のバルバラ誘惑は失敗に終わります。

2幕の最後は、吊しものでゴンドラが登場。ウルビノ公爵の宮殿にいる全員が、このゴンドラに乗ってヴェネチアを目指すという展開です。途中、ゴンドラなどが行き交う海上の風景がスライドで映し出されますが、なぜか潜水艦が出てきたり‥ 

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皆を乗せたゴンドラが到着したところがサン・マルコ広場で、3幕のスタートします。途中、変なものが海の上を飛んでいますが、この舞台転換は、近年の中では見事なアイデアだと思います。

ちなみに海底宮殿の舞台装置も枠組みは1幕の流用です。なお、2幕は45分ほどです。

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3幕は「サン・マルコ広場」。舞台装置は1幕に近いのですが、建物が傾いているのが特長。これは、今後のヴェネチアを予感させるものなのでしょうか‥

全員が広場に到着すると、皆の上を海鳥が舞います。デラクアは、妻がムラーノ島へ到着していないことを知り、情けない声を出して彼女を探し始めます。

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カラメッロが探すアンニーナは、邪魔な公爵を追い払おうとします。しかし、その様子を見たカラメッロは、彼女が公爵に誘惑されているのでは‥思い込みます。

パパコーダは恋人のチボレッタが公爵に口説かれたのではと嫉妬するのですが、チボレッタは彼を公爵家のコックに採用させることに成功したと大喜びします。この時の2人の掛け合いは、楽しいところ。

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ここで、背景には、お話の展開とは関係ない近代的なクルーズ船が登場。このクルーズ船ですが、2012年1月、イタリアのジリオ島付近にある浅瀬で座礁し、浸水・転覆した「コスタ・コンコルディア(Costa Concordia)号」のパロディです(実は、よく見ると船首にCOSTA QUANTAと書かれています)。

サン・マルコ広場では、アンニーナは仮装したバルバラとエンリコのカップルとバッタリ‥ことの成り行きをアンニーナから聴き出すのでした。一方、ウルビノ公爵は元老院夫人のおばちゃん達に言い寄られ、タジタジに‥

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バルバラを探すデラクアが広場でアンニーナ分する偽デラクアを発見。そこに公爵も登場。両者でデアクラ争奪戦が行われますが、デラクアがアンニーナの仮面を剥ぎ取り、公爵が誘惑していたのは本物でないことがわかります。

公爵は自分が誘惑しようとしていたのは元老院議員夫人ではなく、漁師の娘と小間使いだったことを知り、愕然とします。

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やり手のアンニーナは公爵を説き伏せ、カラメッロを公爵家管理人に任命する約束を取り付けた上、アンニーナと結婚することを認めさせるのでした。実はウルビノ公爵の魂胆は、アンニーナ、チボレッタの2人を手元において、時間をかけて口説こうというもの‥

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バルバラが見つからず、途方に暮れるデラクアを街の人達が、誕生日だということで、元気づけます。そこへ、失踪中のバルバラがエンリコを引き連れて現れ、デアクラに誕生日のプレゼント(ヴェネチアングラス)を渡して、「うっかりして行き先を間違えたわ」と告げて、幕となります。

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もちろんエンリコは、別の元老院議員夫人のもとへ駆け寄り、2人の関係はデラクアには気づかれません。なお、3幕はお芝居が中心ですが、テンポが良く25分ほどです。

歌手の皆さんの個人的な評価などについては、明日、お伝えします notes


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