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February 04, 2014

愛すべき名脇役Klaudia Nagyさん

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今日は「オペレッタのキャストにまつわる話題」をお届けしましょう。

オペラの場合、主役の歌手によって公演の人気が左右されます。いわゆる「お客さまを呼べる歌手」が出演するかどうかで、チケットの売れ行きも大きく左右される訳です。

反面、残念なことですが、現在のオペレッタ界には「お客さまを呼べる歌役者」は、いないのが実態です。では、現在のオペレッタに魅力がなくなってしまったのか‥と言えば、必ずしもそうとは言えません。

というのは、オペレッタの場合、美男・美女(いわゆるイケメン)だけではお芝居が成立しません。個性的なキャラクターがお芝居を盛り上げるケースが沢山あります。つまり、全員で舞台を盛り上げる‥という特長があります。

そんな中で、Feriが気にいっている名脇役の1人がKlaudia Nagyさんです。お名前は覚えていなくてもフォルクスオーパーの「こうもり」のイーダと言えば、“あっ、あの女性か!”とピンとくる方も多いと思います。

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実は、彼女は変わった経歴の持ち主です。ウィーンで生まれ、バレリーナとしてウィーン国立オペラ座バレエ学校でトレーニングを受けています。つまり、今は歌手ですが、元はバレリーナだった‥という訳です。

その後、フォルクスオーパーでトレーニングを積み、1995年にバレリーナから歌手に職種転換を果たしました。

バレリーナ出身ということで、当初はダンスシーンでの出番が多かったのですが、徐々にオペレッタやミュージカルへの出演が増えてきました。

今までに「ルクセンブルク伯」、「メリーウィドウ」(Olga)、ミュージカル「ラ・カージュ・オ・フォール」(Anne Dindon)、「オペラ舞踏会」(Eugen)、「マイ・フェア・レディ」(Mrs. Higgins’ Zofe)、「ガイズ・アンド・ドールズ」(Martha)、「小鳥売り」(Jette)などに出演しています。

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なお、メルビッシュの「白馬亭にて」では、ピッコロとしても出演したことがあります。

現在、彼女の真骨頂は「こうもり」のイーダでしょう。何しろ二幕のピチカートポルカの下手に見せるバレエは、常人ではできない高度な技術を駆使しています。普通の人がやったら、間違いなく怪我をしてしまいます。基本的がバレエ技術を備えている彼女だからこそできる、正に見事な個人技。まさしく怪演です。

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最近では、二幕と三幕で、ファルケ博士やオルロフスキー公爵、フランク、フロッシュなどに積極的に茶々を入れるなど、お芝居の方も磨きがかかっています。

オペラ以上にオペレッタの場合、主役や準主役以上に、こういった脇役のレベルが作品の仕上がりを左右します。若手のJohanna Arrouasさんと相通じるものがあるかもしれませんが、Klaudia Nagyさんの方がキャリアが長い分、お芝居に幅があるような気がします。。

独特の顔立ちが、これまた印象的で、一度観たら忘れられません。これがオペレッタの場合、大切なのですよね。これからもご活躍を期待したい歌役者さんの1人です。

なお、これから時々、Feriお気に入りの歌役者さんをご紹介したいと考えています。

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オペレッタ |

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