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February 23, 2014

オーストリアと日本がオープンスカイ協定締結

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22日のソチオリンピック、スノーボード女子パラレル回転で、オーストリアのユリア・デュモヴィッツ(Julia Dujmovits)選手が、逆転で見事に金メダルを獲得しました。しかも決勝戦の2回目はミスをしたあと、それを見事に挽回し、ドイツのアンケ・カルステンス選手をわずか0.12秒上まわり、金メダルを獲得しました。すごい試合でしたね。

また、男子パラレル回転では、ベンヤミン・カール(Benjamin Karl)選手が銅メダルに輝きました。準決勝ではロシアのヴィック・ワイルド 選手と当たりましたが、2回目にわずか0.04秒差で逆転され、3位決定戦に回りました。

さらにアルペンスキー男子回転では、マリオ マット(Mario Matt)選手yが金、マルセル ヒルシャー(Marcel Hirscher)選手が銀というワン・ツーフニッシュ。終盤、オーストリアは金メダル・ラッシュという感じです。やはりアルペン競技で金を獲得すると、地元は盛り上がります。

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さて、今日は「オーストリアと日本の航空便にまつわる話題」をお伝えしましょう。

日本の国土交通省航空局は、2014年2月18日から2月20日まで、ウィーンで日本・オーストリア航空当局間協議を開催し、「首都圏空港を含むオープンスカイで合意した」と発表しました。

オープンスカイ協定とは、1995年頃にアメリカで提唱された協定で、航空会社が2ヵ国間あるいは、地域内の各国で空港の発着枠、航空路線、便数などを決められる航空協定です。

国際線の航空路線を運航するためには、従来、相手国と自国の二国間および上空通過国との航空協定が必要で、増便などを実施する場合、その都度、協定変更のため合意が必要でした。そのため、決定までに時間がかかっていました。

オープンスカイ協定が締結されると、路線は自国内地点、中間地点、相手国内地点及び以遠地点のいずれについても制限なく選択が可能になり、自由にルートを設定することができます。つまり、航空会社主導で、柔軟に路線や便の設定ができるという訳です。

日本が、首都圏空港を含むオープンスカイに合意した国・地域は、今回のオーストリアが27ヶ国目です。
さて、主な合意は、以下の通りです。

1.首都圏空港を含むオープンスカイ
(1)成田空港:二国間輸送を相互に自由化。
(2)首都圏以外の空港:二国間の輸送及び以遠地点への輸送(相手国で旅客・貨物を積み込み、第三国へ積み卸す)を相互に自由化。

2.深夜早朝時間帯における羽田路線
羽田空港の深夜早朝時間帯において、日本・オーストリア双方が、1日1便ずつの運航を可能とする枠組みを設定。

3.コードシェア枠組みの自由化
日本とオーストリア双方の航空企業の運航柔軟性を拡大する観点から、コードシェア枠組みを完全自由化。

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注目されるのは、羽田空港で、オーストリア、日本、双方の企業が、1日1便ずつ運航ができる深夜早朝時間帯の発着枠の設されたことです。

現在、オーストリア-日本間については、2013/14年冬スケジュールでは、オーストリア航空がウィーン-成田間に週6便、全日空とのコードシェアで運航しています。

全日空は、日中の羽田枠を獲得したことで、2014年夏スケジュールから、国際線を成田から羽田に大幅にシフトします。オーストリアに関連が深いフランクフルト線、ミュンヘン線は両方とも成田から撤退し、羽田発着だけになります。また、成田からはデュッセルドルフ線が新規に開設されます。

また、同じスターアライアンスのルフトハンザ・ドイツ航空(オーストリア航空の親会社でもありますが‥)も、2014年夏スケジュールからフランクフルト-羽田線(B747-400使用)、ミュンヘン-羽田線(A340-600使用)を毎日、就航させます。

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そしてびっくり仰天なのが、フランクフルト-成田線です。何と従来のA380による直行便が廃止され、フランクフルト-関西間が延長され、成田へ乗り入れる形になりました(LH740便、LH741便)。当たり前ですが、成田からだと、関空を経由する分、時間が余計にかかります(関空-成田間は国際線扱いなので、この区間だけの搭乗は不可)。

こんな不便な便にわざわざ成田から乗るお客さまは、便を指定できない団体さんぐらいでしょうね。ちなみにこういった「裏技」が使えるのが、オープンスカイ協定です。

さて、気になるオーストリア航空の動きは、現時点では公式に発表されていません。ただ、航空会社が欲しがっている羽田枠は早朝・深夜になってしまったので、使いづらいのが正直なところ‥

現在、ヨーロッパの航空会社で早朝・深夜枠を使って運行しているのは、ブリティッシュ・エアウェイズのロンドン線(BA007便:ロンドン8時05分発、羽田4時55分着 BA008便:羽田6時25分発、ロンドン10時00分着)くらいなものです(ただし、これは2014年夏スケジュールから、JLのロンドン便が羽田に移るため、変更になりますが‥)。

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仮にオーストリア航空が早朝枠を使うと、このパターンが考えられます。ただ、肝心の使用機材のB777-200が4機しかないため、成田線を従来どおり、維持したまま羽田へ乗り入れるのは困難でしょう。

理想的なのは、全日空が深夜枠を使ってB787-8でウィーン線を開設することかもしれませんが、ウィーン線は航空会社の利益に貢献するビジネス需要が少ないので、微妙なところでしょう。全日空さんは、基本的に儲かるビジネス需要にターゲットを当てて路線展開をしていますから‥

まぁ、オーストリア航空はルフトハンザの傘下なので、その点も踏まえて、水面下で何らかの計画が進行していることでしょう。ひょっとすると日本国内や中国・韓国の経由便という「裏技」も考えているかもしれません。

なお、コードシェア枠組みの完全自由化と言っても、オーストリア航空はルフトハンザの傘下である上に、スターアライアンスに所属しているので、このグループ以外とのコードシェアは、まず考えられないと思います。浮気して日本航空とコードシェア便でも設定すると面白いのですが、それはないでしょうね。

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そう言えば、エールフランスはスカイチームの中心航空会社ですが、ワンワールドの日本航空とコードシェアを行っているという例はありますが‥

余談ですが、Feriの実家は成田空港から鉄道で30分ほどのエリアにあります。そのため、成田便の撤退は、非常に困ります。

今までは全日空のフランクフルト線も使っていたのですが、羽田に行ってしまったので、もう利用することはなさそうです。これで日本航空のフランクフルト線も羽田に行ってしまったら、日本へ帰るのが、ますます大変です。


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Comments

まぁ、全日空も日本航空もパリ・ロンドン・フランクフルトとビジネス客メインの戦略を取っている以上、観光客メインのウィーン線は初めから乗る気が無い様です。

前に、日本航空がミラノ・ローマ・アムステルダムから撤退した大きな理由は「観光客メインでビジネス客が見込めない」からでしたから。

もしオーストリア航空を使わないでウィーンへ行くとなると、全日空ならフランクフルトでルフトハンザ便に、日本航空ならパリでエールフランス便かヘルシンキでフィンエアー便に乗り換えるしかなさそうですし。果たして、オーストリア航空が羽田便就航した際は時間はどうなるのか気になる所ですが・・・羽田夜出発の早朝ウィーン到着か、羽田早朝出発の昼頃ウィーン到着のどちかかだと思うのですけど、さてどうなりますか。

Posted by: おざきとしふみ | February 25, 2014 at 11:15 PM

おざきとしふみ様

コメント、ありがとうございます。やはり羽田発着は集客に影響力があるようで、各社ともに狙っています。

ただ、日系のエアラインと異なり、海外のエアラインは日本滞在時間を極力短くしたい訳なので、それでダイヤが決まりそうな気がします。

スロットを確保したので、何かやりそうな気がしますね。

Posted by: Feri | February 28, 2014 at 05:59 PM

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