« 意外と多い「信号機のない交差点」 | Main | 番外編 日本にドイツ鉄道が!? »

February 08, 2014

スタートするか? 地下鉄U5建設プロジェクト

Img_102_01_3255_001

ソチオリンピックが開幕しました。夏季オリンピックでは振るわないオーストリアですが、冬季は有力選手が多いので、メダルの期待が高まります。が、なぜかオリンピックイヤーになると選手の調子が落ちるというジンクスが‥ 日本選手の活躍とともに温かく見守りましょう。

さて、今日は「ウィーン地下鉄U5の話題」をお届けしましょう。

ご存じのように、現在、ウィーンにはU1、U2、U3、U4そして仕様が違うU6という五つの路線があります。そう、U5という路線が見あたりません。

地下鉄の延伸については、現在U1をReumannplatzからOberlaaまで延長する工事を行っており、これが完成すると一段落となります。

そこで、またまだ話題に上ってきたのが新しい路線U5の建設プロジェクトです。最近、DiePresseでもU5プロジェクトについて取り上げていましたが、実は、U5は、かなり前から検討が行われており、今、突然出てきた話ではありません。

では、U5はどこを走るのか? 何と日ごろ、Feriがお世話になっている路面電車43系統の代替え路線として計画されているのです。ある意味、慢性的な混雑と遅れに悩まされている43系統に対する「究極の対策」ですね。

U5_000_2

ただ、建設区間については、様々なプランが検討されているようで、当初、ElterieinPlatzまたはSバーンとの接続駅であるHernalsが終点となっていました。が、最新の情報では、終点は43系統の終点であるNeuwaldeggまで延伸されるプランが濃厚です。

問題は都心側。現在、U5は43系統の始発停留所であるSchottentorではなく、Rathausまで乗り入れることが決まっています。ただ、既存路線であるU2との関係で、「その先」については、複数のプランが検討されています。そのため、計画路線図も色々なバージョンが存在します。

U5_001a

その一つは、Rathausから現在のU2の路線をU5に転用してKalsplatzを起点とする案(この場合、Neuwaldegg-Kalsplatz間がU5)。そしてU2は、RathausからMatzleinsdorferPlatzまで新線を建設し、MatzleinsdorferPlatz-Seestadt間の路線に改めるというもの。

もめているのは、U5の建設に合わせてRathaus-MatzleinsdorferPlatz間の新線も作るかどうか‥という点です。
確かに、この当たりは路面電車の路線がなく、バス路線しかないため、地下鉄ができると非常に利便性が向上します。例の13Aの代替え路線としての機能も果たせそうです。

ただ、問題となっているのが建設費です。連邦政府と市で、どのように費用を負担するのか‥という点が政治問題にも発展。

Img_105_04_4919_001

43系統の混雑が問題になっていることもあり、優先順位が高いのはU5のNeuwaldegg-Rathaus間です。そこで、Rathaus-Karlsplatz間をU2と共用にするプラン(U5がU2に乗り入れる)なども検討されているようです。さらにNeuwaldegg-Rathaus間を一挙に開業させるのではなく、予算によっては部分開業も検討されています。

ご存じのように地下鉄建設は巨額の建設費が必要です。特にウィーンの場合、市街地では既存の建物への影響を最小限に抑えるため、シールド工法が採用せざるを得ないので、費用が高騰します。そのため、U1やU2の路線延長に当たっては、郊外は高架方式が採用されました。

Img_104_03_3877_002

しかし、U5のルートは、既存の市街地になっているため、恐らく全区間を地下になる模様です。

とにかく建設費の捻出が最大の課題なので、計画は流動的ですが、2014年にはU5建設プロジェクト推進に向けた何らかの判断が下されるようです。なお、開業時期は未定ですが、早くても2024年頃になるようです。

そう言えば、Feriが子供の頃に住んでいた東京都内の某所に、当時、都営地下鉄大江戸線計画が持ち上がりました。最寄りの国鉄(今はJRですが)駅の下に地下鉄の駅ができると聞いて、子供心にワクワクしたのですが、結局、地下鉄が開業したには、Feriが、その土地を離れてからのこと‥ウィーンのU5も、そんな感じになりそうですね。

※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります

Br_decobanner_201105_b_3

鉄道のお話 |

« 意外と多い「信号機のない交差点」 | Main | 番外編 日本にドイツ鉄道が!? »

Comments

なるほど地下鉄建設というのは、やはりスンナリと行かないのが世の常のようですね。U1やU2の新規区間は郊外という事もあって、値段の安い高架線による地上区間での建設が出来ましたけど、今回の様にU5のルートは市内中心部ですから、地下トンネルで掘り進まなければならないので、どうしても建設費が高くなりますから。
路線ルートも揉めて、建設費も揉めるとなると、簡単に決めるのは難しいみたいですが、最悪計画延期はなっても、計画中止にはならないのではないでしょうか?まぁ、トラム43系統の混雑を考えると、何とかしないといけませんから。

Posted by: おざきとしふみ | February 11, 2014 09:49

おざきとしふみさま

このU5の計画は、かなり前から検討されており、U6の混雑緩和などの効果も期待されているそうです。

いずれにしても2014年中には、何らかの動きがありそうです。ところで、週末、地下鉄の終夜運転が行われていますが、一部の地区で、突然、騒音問題が浮上してきており、現在、その原因を探っているとか‥

Posted by: Feri | February 12, 2014 08:37

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 意外と多い「信号機のない交差点」 | Main | 番外編 日本にドイツ鉄道が!? »