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February 03, 2014

Wiener Linienの2014年度計画から

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今日は「Wiener Linienの話題」をお届けしましょう。

1月中旬、Wiener Linienから2014年の事業計画概要が発表になりました。2014年は、昨年のように新しい路線開設はありませんので、既存路線や車両の整備が中心になるようです。

時々、このブログでも取り上げているように、ウィーンでは公共交通機関の利用を促進する鍵は、運行の円滑化です。特に路面電車の場合、交通信号の影響でダイヤが乱れることが多いので、2014年も、この対策に力を入れるようです。

2014年に対象となるのは、2013年に最も利用者が多かった6系統(Kaiserebersdorf, Zinnergasse-Burggasse-Stadthalle間)と、Feriが日常お世話になっている43系統(Schottentor-Neuwaldegg間)、そしてO系統(Migerkastraße-Praterstern間)です。いずれも交通信号の調整を徹底することで、円滑な運行ができるようにするようです。

ところで、43系統については、昨年、改善策が実施されたのですが、道路が混雑する12月には、冒頭の写真のように、終点のNeuwaldeggに路面電車が3本が集まってしまうということがありました。折り返しのためにループ線となっているNeuwaldeggの停留所は、2本までは電車を止めることができるのですが、3本目が来ると完全にお手上げ。

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どうするかと言うと、先行の列車が出発するまで、後続の電車は何と路上で待機ということに‥当然、道路も更に渋滞という悪循環になってしまいます。裏技の「途中折り返し」というパターンも駆使しているのですが、円滑な運行実現には時間がかかりそうです。

なお、43系統については、抜本的な対策として地下鉄化も検討されていますが、この話題は後日‥

次は車両の改良計画です。2014年は超低床式路面電車ULFでベビーカー用のスペースを増やすプロジェクトが継続実施されます。ULFには写真のように出入り口横にベビーカー用スペースが設置されていましたが、実際に乗っていると、最近では、これだけでは不足することが多くなりました。

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Wiener Linienも、この点が気になっていたようで、今回は進行方向左側の座席を一部撤去し、ベビーカー用のスペースにします。3枚目の写真が座席を撤去し、ベビーカー用のスペースとした車両です。また、右側の写真はバスのベビーカー(および車いす用)スペースです。かなり広く取っているのがおわかりになると思います。

座席定員は減少しますが、この改造で長編成のULFでは、ベビーカー用のスペースが5箇所から7箇所に増えます。日本でも電車内でのベビーカーの扱いが問題になりますが、積極的に搭載スペースをつくり、利用者も、そこを活用するルールを構築することが大切なような気がします。

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このほか、路面電車遅延の原因になっているのが、ドア開閉時のトラブルです。お恥ずかしい話、こちらでも「駆け込み乗車」が多く、乗客がドアに挟まれて、出発が遅れるというケースも見られます。そのため、現在ではULFとバスは、ドアが閉まる際にはドア上の警告灯が点滅し、音が鳴るようになっています。

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もちろんセンサーで乗客が挟まれていないかを確認できるようになっていますが、この当たりのシステムも改良することで、円滑な運行を目指すそうです。もっとも、こちらは乗客のマナーが重要なのは、言うまでもありません。

このほかの話題として、2015年から「Jahreskarte plus」という新しい年間パスが発行されることになりました。この年間パスは、従来の市内交通に加えて、カーシェアリングシステムや電気自動車の充電スタンドが利用できるというもの。

つまり、より広範囲な移動手段を提供しようというプロジェクトで、これはウィーン市、Wiener Linien、ÖBB共同のプロジェクトだそうです。


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