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March 01, 2014

今年も1位 2014年世界生活環境調査‐都市ランキング‥ですが

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3月に入りましたが、今年のウィーンはは比較的、暖冬でした。ただ、昨年もイースターの時期に雪が降りましたので、「寒の戻り」があるかもしれませんが。

さて、3月最初の話題は、「世界生活環境調査の話題」です。

ソチオリンピック関連のニュースで「埋もれて」いましたが、2月19日、組織・人事、福利厚生、年金、資産運用分野でサービスを提供するグローバル・コンサルティング・ファームのマーサーから恒例の「2014年世界生活環境調査‐都市ランキング」を発表されました。

調査結果によると、ヨーロッパの都市が世界生活環境ランキング上位を占める中で、ウィーンが前年と同じく、世界で最も生活環境水準が高い都市となりました。

ちなみに2位がスイスのチューリッヒ、3位がニュージーランドのオークランド、4位がドイツのミュンヘン、5位がカナダのバンクーバーでした。この5都市の順位は2011年以来、変わっていません。まぁ、常連さん‥と言ったところでしょうか。

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5年連続で第1位となったウィーンは、文化的な名所や、包括的な医療制度などが高い評価を得たそうです。また、公共交通機関で年間パスを購入すれば、1日あたりの交通費が1ユーロであることも高評価につながったとか‥

なお、マーサ-の調査は、あくまでも「多国籍企業や、その他の組織が、駐在員を海外に出向させる際の報酬を公平に決定する基準」という視点で行われています。そのため、現地に長期間、住んで、日常生活している皆さんの「肌感覚」とは異なるかもしれません。

例えば、オーストリアは社会保障費が高く、住民の負担になっているにもかかわらず、無料で診療を受けることのできる医療施設は、長時間待たされる上に、医療水準も決して高くありません(何しろ、ウィーンの国立病医院にも胆石を超音波で破壊する装置がなく、手術を勧められる‥という話があるくらいですから)。もちろん、自由診療の民間医療機関はサービスも良いですが、個人負担の金額がバカになりません。

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先日、こちらの友人から「ハンガリーまで出かけて行って歯科治療を行った方が、ウイーンよりもお得で良い診療が受けられる」という話を聴いたことがあります。実際、オーストリア国境に近いハンガリーの都市では、オーストリア人をターゲットにした歯科医院なども多数開業しており、ウィーンまでの送迎サービスも実施されているとか‥

また、マーサーは「公共交通機関で年間パスを購入すれば、1日あたりの交通費が1ユーロである」ことを評価したようですが、逆に1回券や回数券、ウィークリーパスなどは大幅に値上げされました。

実際、毎日、市内交通に乗車する住民ばかりではありませんから、年間パスを利用する人ばかりではありません。変な話ですが、短距離区間だったら、東京の鉄道の方が「明らかにお得」です。しかも、今はICカードを持っていれば、その都度、乗車券を買わずに自由に利用できますからね。

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そうそう、ウィーンでは路面電車の車内にある券売機や刻印機も、よく壊れていますね‥

いかにも机上のデーター重視というコンサルさんらしい分析ですね(Feriも、ジャンルは違いますがコンサルティングの仕事をしているので、何となくわかります‥)。

よく、海外で生活している日本人の中に、現地のことを絶賛し、日本をこき下ろす‥という人がいますが、ウィーンも含めて海外だって必ずしも「素晴らしいところ」ばかりではありません。プラス、マイナス両方があります。ですから、この手のベンチマークは「あくまでも、一つの見方」という捉え方が大切だと思います。

なお、マーサーが評価を実施しているカテゴリーは、以下の10項目です(これは毎年変わりませんが‥)。

○政治・社会環境(政情、治安、法秩序等)
○経済環境(現地通貨の交換規制、銀行サービス等)
○社会文化環境(メディアの利用、検閲、個人の自由の制限等)
○健康・衛生(医療サービス、伝染病、下水道設備、廃棄物処理、大気汚染等)
○学校および教育(水準、およびインターナショナルスクールの有無等)
○公共サービスおよび交通(電気、水道、公共交通機関、交通渋滞等)
○レクリエーション(レストラン、劇場、映画館、スポーツ・レジャー施設等)
○消費財(食料/日常消費財の調達状況、自動車等)
○住宅(住宅、家電、家具、住居維持サービス関連等)
○自然環境(気候、自然災害の記録)

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ちなみに東京は43位、神戸は47位、横浜は49位、大阪は57位となっています。

地震の経験が少ない外国人から見ると、日本は何と言っても「地震」がありますから、これは大きなマイナス要素でしょう。最近では、首都圏直下地震、南海トラフ地震とか、日本政府も問題にしているくらいですから‥あと、放射線のナーバスなヨーロッパの皆さんから見ると、福島第一原発の影響もあるでしょう。

マーサーのシニア・リサーチャーであるスラジン・パラカティル氏は、「政情不安、高い犯罪率、大気汚染の悪化は、海外駐在員やその家族および現地住民の日常生活に悪影響を及ぼす要因となる。企業は現地の環境が海外駐在員の報酬パッケージに適切に反映されていることを確認するために、明確に現地の生活環境を把握する必要がある」と述べています。

なお、、こちらにお住まいの皆さんは、この手の調査結果に一喜一憂することは、ないようです。


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