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March 21, 2014

フォルクスオーパー「Liebe singt ihr Zauberlied」

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フォルクスオーパーでは、3月22日にカールマンの名作オペレッタ「伯爵令嬢マリッツア」のプルミエが行われるのを前に、3月19日には「Liebe singt ihr Zauberlied-Emmerich Kálmán zum 60. Todestag-」と題するコンサートが行われました。ズバリ、「エメリッヒ・カールマン没後60周年記念コンサート」です。

カールマンものには目がないFeri。これは観ない(というか聴かない)訳にはいきません。

当日の出演者は、次のとおりです。
-Cornelia Horakさん
-Kristiane Kaiserさん
-Beate Ritterさん
-Roman Martinさん
-Mehrzad Montazeriさん
-Sándor Némethさん
-Vincent Schirrmacherさん
―司会進行:Christoph Wagner-Trenkwitzさん

演奏はKammerorchester der Volksoper Wien(コインサートマイスタリン:Anne Harvey-Naglさん、第1ヴァイオリン:Huiseung Yooさん、第2ヴァイオリン:Ursula Greifさん、ヴィオラ:Peter Sagaischekさん、チェロ:Roland Lindenthalさん、コントラバス:Gerhard Muthspielさん、フルート:Hansgeorg Schmeiserさん、クラリネット:Florian Mühlbergerさん、ドラムセット:Dominici Feichtingerさん、ピアノ:Béla Fischerさん)の皆さんです。

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FeriにとってはSándor Némethさんが出るのが、何と言っても嬉しい限り。

例によってChristoph Wagner-Trenkwitzさんの軽妙な司会で始まります。曲はカールマンのオペレッタから「愛の歌」をセレクトしたもので、作曲された年代順にオペレッタを並べていました。

最初1912年作曲のはオペレッタ「Der Zigeunerprimas」でスタート。さっそくSándor Némethさんが登場。この時だけはワイヤレスマイクを付けていましたね。

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続いて、オペレッタ「Die Faschingsfee」、「Die Bajadere」、「Der Zirkusprinzessin」と続きます。オペレッタ「Fräulein Susi」で再びSándor Némethさん登場。ここからはマイク無しで歌っていました。

今日は演奏も小編成なので、お歳を召したSándor Némethさんも、声量については問題はほとんどありませんでした。やはり「いぶし銀」の歌ですねぇ。

さらにかつてフォルクスオーパーでも上演されたことのある「シカゴの侯爵夫人」(Die Herzogin von Chicago)へ‥ Cornelia Horakさんが歌う「Ein kleiner Slowfox mit Mary」‥これは懐かしかったですね。

そして、「Das Veilchen vom Montartre」、「Kaiserin Josephine」、最後は1954年作曲の「Arzona Lady」で締めくくられました。今ではオペレッタとしては上演されなくなっている作品が多いのが印象的です。今日はカールマンものが好きなお客様が多く、会場は結構盛り上がっていました。後ろのおばさまは、ご自分の好きな歌は口ずさんでいましたね。

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今回は「チャールダーシュの女王」と「伯爵令嬢マリッツア」という有名どころは、あえて外しているところが、通好みの選曲と言えるでしょう(今シーズンは両作品とも入ってしますからね‥)。

ところで、小編成のアンサンブルなのに例によってVincent Schirrmacherさんは、フルパワーで歌うものなので、何となく浮いていました‥声量があるのはわかるので、場を読んで調整してもらいたいところ‥もっとも、これが彼の「売り」なのかもしれませんが‥

さて、「Arzona Lady」が終わったところで、Sándor Némethさんが舞台袖から登場し、口上のあと、何とビックリ、アンコールとして「チャールダーシュの女王(Die Csárdásfürstin)」の「ヤイ、ママン」を披露。最初はドイツ語のオリジナルバージョン。続いてお得意のハンガリー語。更にお客様の盛大な拍手に答えて英語・日本語バージョンも歌ってくれました。

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例のタップのステップを踏んでの歌だけに、会場は大盛り上がり。Feriの目の前で歌ってくれたので、感激もひとしお。お恥ずかしい話、ブラヴァを連発してしまいました。

2012年4月21日に行われたSándor Némethさんの70歳およびフォルクスオーパーデビュー30周年した記念公演(Festvorstellung zum 70. Geburtstag und 30jhärigen Volksopernjubiläum von Sándor Németh)が、最後かと思って頂きに、嬉しいサプライズとなりました。なお、2012年4月21日の模様はこちらから‥

その後、歌手も全員参加で、軽く「ヤイ、ママン」を歌ってお開きとなりましたが、こういった演奏会もフォルクスオーパーならではで、続けてもらいたいものです。

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オペレッタ |

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Comments

Feri さん、こんにちは。Steppke です。

事前に何の連絡もしていないのに、案の定、お隣の席でしたね。(これで何度目でしょう?)
Sándor Németh さんの Jaj mamám をもう一度聴けるとは、本当に嬉しい驚きでした。
最初の Wagner-Trenkwitz さんの話から、アンコールに Jaj mamám がありそうなことは予想されましたが、ほとんど一人で歌ってくれるとは思ってもいませんでした。
英語+日本語ヴァージョンもあったのは、まさか最前列の目立つ処に日本人が二人並んでいたからではないでしょうね?

Posted by: Steppke | March 21, 2014 at 01:36 PM

Steppkeさま、コメント、ありがとうございます。

Sándor Némethさんが結ぶ「不思議なご縁」という感じがします。

Sándor Némethさんですが、ハンガリーのご出身ですから、カールマンには愛着があるのでしょう。

Posted by: Feri | March 21, 2014 at 05:39 PM

Guten Tag,

Dankeschön für Ihre Webseite, auch wenn ich 'Google Translate' benötigte um den Text lesen zu können.
Leider konnte ich die Vorstellung selbst nicht besuchen.
Würde es vielleicht möglich sein die gezeigten Fotos und Andere, wenn es die gibt, mit einer größeren Auflösung zur Verfügung zu stellen (per Download oder E-Mail)?

Mit freundlichen Grüßen
Charles

Posted by: Charles | March 21, 2014 at 06:53 PM

Feri様、
カールマン記念コンサートだなんてなんと羨ましい!
Sándor NémethさんのJaj mamám 私も聞きたかったです。私がドイツに勤め始めて最初の休暇にウイーンへ旅行した際、観劇したのがSándor NémethさんのFeri役の『チャールダッシュの女王』でした。音楽を専攻しオペレッタファンにもかかわらず私にとってこの時が初めての本場のオペレッタ観劇でした。プログラムを見ると2002年10月11日でBoni役にLuftenschteinerさん、Edwinに
Reinthallerさんとなんと素敵なメンバー!
Sándor Némethは過去に日本公演やメルビッシュでも日本語、英語、ハンガリー語でJaj mamám を披露されてますよね。次回ウイーンに行かれるのは10月頃になりそうです。この時期自分がウイーンに居られないのを悔やみますよーっ!もうすぐ伯爵令嬢マリツァですね、是非素敵な感想聞かせてくださいませ。

Posted by: Hanna | March 21, 2014 at 08:10 PM

Hannaさま

コメント、ありがとうございます。私も、まさか生でもう一度、Sándor Némethさんの「Jaj mamám」を聴けるとは思いませんでした。久々に感激…

ところで2002年10月に「チャールダーシュの女王」をご覧になったとのことですが、私は2002年9月5日に、Hannaさまがご覧になった公演と同じメンバーで観ています。やはりSándor Némethさんのフェリ・バチがよかったです。これがハンドルネームの由来ですからねぇ… ただ、この公演が私にとってSándor Némethさんのフェリ・バチ最後になりました(2012年の記念公演は別ですが…)。それだけに、今から思い起こすと感慨深いです。

ところで「伯爵令嬢マリッツア」は、すでにゲネプロで一回観ていますが、プルミエで修正が入ることもあるので、記事にはしていません。今日、19時からプルミエです。

「マリッツア」は2014/15シーズンも継続するとは思いますが、公演の時期が、今の段階でははっきりしません。

4月9日頃に来シーズンの予定が公開されるようです。

Posted by: Feri | March 22, 2014 at 08:36 PM

Feriさん、ご無沙汰しています。
何とまた、最後の次のネメットさんのヤイ・ママンを聴かれたとは(絶句)。それもSteppkeさんと並んでとはね。ご一緒した2012年4月21日でお終いかと思っていました。
ところで、Hannaさんが聴かれた2002年10月11日の『チャールダッシュの女王』がsaraiにとってもオペレッタのデビューでした。もちろん、ネメットさんのフェリ・バチも最初で最後。偶然みたいですね。今年は6月にウィーンなので、Feriさんにはお会いできそうにはありません。残念です。

Posted by: sarai | April 09, 2014 at 12:47 PM

saraiさま、コメント、ありがとうございます。

まぁ、スペシャル版ですからね。やはりオペレッタの中で聴く(というか観る)のとは、訳が違います。

6月ですが、ウィーンには居るかもしれませんが、仕事でドタバタしているので、劇場通いは遠のくと思います。

Posted by: Feri | April 09, 2014 at 02:39 PM

Feri さん、ご無沙汰しています。Steppke です。

このコンサートで初めて接した遺作オペレッタ Arizona Lady ですが、Komische Oper Berlin で全曲演奏があり、聴いて来ました。

最初に総監督?が登場して解説がありましたが、ドイツ初演で(世界初演は1954年にスイスのベルンにて)、Kálmán が完成できなかったオーケストレーションにも新たに手を入れた版の初演でもあるとのことでした。Kálmán の娘も来場されており、スポットライトが当てられました。
コンサート形式(休憩なしの約2時間)で、オケやコーラスは正装でしたが、ソロ歌手5人(後でもう1人登場)は衣装をつけて、演技もしました。セリフもある為か、マイクを付けています。

牧場主の娘で父親が亡くなって牧場を切り盛りしている主役の Lona が狂言回しを兼ね、セリフは短めですが筋はとても分かりやすく、他のソロ歌手も歌わない時にも舞台上の椅子に座って進行に参加していました。例えば、競馬のシーンでは全員椅子の上に立って観戦する格好をしたりします。ちなみに、Arizona Lady とは、馬の名前です。
流れ者が牧場に来て雇われ、Lona と恋仲になったり、彼女に横恋慕した悪徳保安官が流れ者を罠にはめたりと、物語は西部劇そのものです。

音楽は、Die Herzogin von Chicago の延長線上にある感じで、解説でも、ブダペストのチャールダーシュと、ヴィーンのワルツと、ベルリンのジャズと、アメリカ音楽のブイヤベースだと言っていました。しかし、抒情的なナンバーはまぎれもなくハンガリーの音楽で、Kálmán 節たっぷりといったところです。
眠らせたままにしておくにはもったいない、なかなか面白い曲です。
指揮者の Kai Tietje は、Clivia の時と同じくアコーデオンを弾いたり、今回は更にハーモニカを吹いたりと、才人ぶりを発揮しました。ベルリン・オペレッタのツボを心得ているようです。

会場が一番沸いたのは、メキシコ人女性ダンサーの Bonita が現れた時でした。ナンと、髭剃りあとも青々しいメタボのオッサンで、フラメンコのような衣装をつけて身軽?に踊ったり歌ったり、汗だくの活躍です。

コンサート形式でも、超一級のエンターテイメントに仕立て上げられており、Komische Oper おそるべしといったところでした。
30日にあと一回しかないのが、残念です。

Posted by: Steppke | December 27, 2014 at 01:16 AM

Steppkeさま、こんにちは。

ベルリンの話題、ありがとうございます。なかなか楽しそうな公演だったことが、よくわかります。

まだまだ発掘されていない作品が沢山あるようですね。問題は、興行的にどうなのか‥ということでしょうが、劇場側の考え方のような気もします。

また、興味深い情報がありましたら、よろしくお願いいたします。

Posted by: Feri | December 27, 2014 at 08:05 AM

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