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April 04, 2014

どうなるESSL MUSEUM

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今日は「美術ファンにとってちょっと心配な話題」です。

2010年1月に、このブログでもご紹介したウィーン郊外クロスターノイブルク(Klosterneuburg)にある現代美術(コンテンポラリーアート)の殿堂、「ESSL MUSEUM」が揺れています。

このESSL MUSEUMは個人が運営している美術館で、展示してある作品は、いずれも個人のコレクションです。で、オーナーのKarlhinz ESSLさんは、こちらでは有名なBAUMAXというホームセンターを経営しています。

まぁ、BAUMAXのオーナーさんが、事業で儲けた資金を投入して、道楽で始めたようなもです。

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ウィーン市内でもよく見かけるBAUMAXは、「Grßoer Wert+kleiner Preis」(日本流に言えば「良い品をより安く」ということになりますかね)をコンセプトに成長を続けてきたのですが、最近になって経営状態が悪くってきました。

そこで、オーナーさんが提案したのが、会社の負債を補填するためESSL MUSEUMのコレクションを政府に買い上げて欲しい‥というものです。

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このところ、ニュースでは、ルフトハンザのパイロット組合ストと同じく、毎日に取り上げられています。

専門家の中には、買い取り希望価格が高すぎるという意見もあるようです。また、買い取った資金を投入しても、負債の補填は無理だろうという見方も‥

一方、美術館にお世話になっている芸術家の皆さんも、場合によっては活動拠点が消えてしまう恐れがあるため、こちらも心配が絶えないとか‥

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ところで、BAUMAXですが、街頭にも大きな広告看板を大量に出している上、テレビコマーシャルも流すなど、経営不振が嘘のような宣伝を繰り広げています。もっとも、厳しい状況だからこそ、宣伝に力を入れて、集客を図ろう‥という意図かもしれませんが。

まだ、最終的に美術館がどうなるかはわかりませんが、4月3日の時点で、政府はコレクションの買取を拒否したというニュースが流れてきました(冒頭の写真が、そのニュース)。少なくともオーナーさんの思惑は外れたようです。

ただ、現在、美術館そのものは通常通り営業を続けていますので、普通に見学することが可能です。この点はご安心ください。

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