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April 01, 2014

付加価値税のお話‥

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日本では、4月1日から消費税が8%にアップしましたが、皆さまは「買いだめ」をされたでしょうか。日本では、31日に鉄道やバスの定期券を買うお客さまで大混雑だったという話も耳に入ってきましたが‥

さて、今日は日本の消費税にあたる「付加価値税(Mehrwertsteuer)のお話」をお届けしましょう。

さて、日本の消費税にあたるオーストリア付加価値税は基本的には20%です。これは、EUの中でも「税率が高い方」です。ただ、オーストリアと日本では、税制が異なるため、国民が収める税金の総額としては、日本と余り差が無いという見方もあります。

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日本でも話題になっている低減税率ですが、こちらでは「生活関連物資」と位置づけられているカテゴリーについては、10%に押さえられています。

いずれも内税方式で表示されるため、買っている方からすると、税金を払っているという感覚が薄くなりますが、それにしても、高いですよねぇ。で、興味深いのは「税率の違い」です。

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日本人の感覚では、オペレッタやオペラのチケットは「贅沢品」だから税率は20%と思いきや、実は「文化」なので10%です(左の写真はCulturallの明細です)。このような観点から、書籍も「文化」という位置づけになっているようで、税率は10%です。

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この他、観光施設への入場料についても、文化という観点なのか10%の税率が適用されています。一方、ホテルの電話代などはどうかというと、20%になっています。

さて、劇場の売店で販売している「歌手の生写真」の税率は何パーセントでしょうか。実は、レジを打つときに書籍扱いにすると10%となります。ところが、「Photo」(グッズ)にすると20%。どう考えても、これは「嗜好品」ですから、ちょっと変な気もしますがねぇ。当然、劇場の公演プログラムも「書籍扱い」なので10%です。

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食料品に関しては、生鮮食品を始め加工食品の冷凍食品も含めて10%です。逆にミネラルヴァサーは、生活必需品だから10%だろうと思っていたら、何と20%。水はワインやビアと同じく嗜好品なのでしょうか。それとも“美味しい水道の水を飲もう”ということなのでしょうか。不思議ですね。

レストランなどの外食については、料理は10%、飲み物は20%となっています。なお、飲み物の税率はアルコール飲料、カフェなど税率は一緒です。料理が10%というのは、意外な感じがしますが、生活必需品という位置づけなのでしょうかね。このほか、寝具や衣料品については、20%となっています。

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自動車に不可欠なベンジン(ガソリン)の税率ですが、これは20%。逆に、鉄道運賃はÖBBや各市内交通とも10%と低減税率が適用されています。まぁ、公共交通機関を使いましょうということなのでしょう。

こちらでは、内税なのでRECHNUNG(レシート)を見ると、明細と請求金額の下に、商品ごとの税率と税金額が必ず表示されています(ホイリゲの手書き明細書にはありませんが…)。

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例えば、販売価格3.99Euroの商品が税率20%の場合、本体価格3.32Euro、付加価値税0.67Euroと表示されています。

スーパーマーケットのように複数の税率が適用される商品があるケースでは、商品ごとに税率の記号(アルファベット)がついており、税率毎に本体価格と付加価値税の合計が、下に記載されています。

日本では8%への税率アップの祭、実質的な値上げになるため、商品価格に転嫁できないという声が上がりました。また、各店で、商品ごとに税率を変えて、トータルで帳尻を合わせる…という指導をしたコンサルタントもいるそうです。

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こちらでは、インボイス方式なので、材料の仕入れ段階の追跡が可能で、必ず消費者に転嫁される仕組みになっています(抜け穴が全くない訳ではないそうですが…)。日本も消費税導入時にインボイス方式を採用していれば、このような混乱は避けられたと思います。

さらに、納入業者や協力業者に増税分を負担させる会社もあるようで、これも問題になっていますね。

ところで、日本では2015年秋に、消費税率が10%に上がる予定になっていますが、この時、果たして低減税率が適用されるのかどうか、心配なところでもあります。いずれにしても、インボイス方式なしで、低減税率を導入したら混乱しそうな気がするのですが‥

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