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May 11, 2014

グラーツ歌劇場「白馬亭にて」(中)

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今日は「母の日」(Muttertag)です。こちらでは老人ホームに入居しているお母様を、お孫さんを連れた家族が訪問する光景などを目にします。また、区によっては「母の日コンサート」を開催しているところもあるようです。

ホイリゲも家族連れの姿が目立ちましたね。いいですね。ホイリゲの「母の日」。

さて、昨日に引き続きグラーツ歌劇場の「白馬亭にて」の続編です。

今回の演出では、本来は出てこない脇役が色々と設定されています。例えば、やたら鉄砲を撃つ狩人(犬を連れています)などは、その代表。

この狩人、後半では奥の山で歌っている女性を撃ってしまうという、とんでもない行動に出ます。撃たれた女性は、あえなく死亡‥ しばらくしてウォルフガングゼーの湖上に漂う姿が‥ しかも、胸の上にはオーストリア国旗‥ ちょっとシュールな光景です。

また、ザルツカンマーグートをハイキングする子ども3人を連れた「謎の家族連れ」も登場。白馬亭の前を通りかかるのですが、その際、ヨゼファと立ち話をする場面などが盛り込まれています。この家族、その後、背景にある「窓」にも姿を現し、山を登ります。

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ジードラーはオッティリエをすぐに見つけて、一目惚れ(効果音付きでした)。ジードラーが予約してあった本館の部屋をレオポルトがギーゼケ一向に割り当ててしまい、騒ぎになるところはオリジナルどおりです。

その後、ギーゼケとジードラーのご対面となるが、ベルリンのもめ事を引きずっているので、気まずい雰囲気に。ただ、ジードラーはオッティリエに惚れているため、ギーゼケ一行を白馬亭から追い出さず、別館に案内するようにヨゼファに依頼します。

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とりあえず部屋の一件が片づいたところで、ジードラーとオッティリエが密会する場面では、なぜかバレエ団扮する天使(キューピット)が大量に登場。矢をジードラーやオッティリエに放ちます。ロマンチックな場面です。

反面、オリジナルではジードラーとオッティリエが牛舎付近で逢い引きをするシーンはカットされていました。天使が出てくる場面の後、牛が出てくるコミカルなダンスシーンは、ちゃんと設定されていました。

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その後、お楽しみのにわか雨の場面となりますが、ここでは雷に打たれた村人が真っ黒になって出てきます。こういう過激な演出はGrazの特徴でしょうか‥ 空に「じょうろ」があるのがご愛敬。

そして、ギーゼケが民族衣装に着替えて別館から登場。ヨゼファをはじめ、村人に送られて山へ出かけるシーンで前半が幕となります。

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通常、「白馬亭にて」は、カイザー登場の場面までを前半とするケースが多いので、今回はかなり前で切ったことになります。ここまで1時間ほどでした。

なお、途中、オーケストラピット前の花道を行進する場面や、客席から花道に登り舞台へ移動するという変化のある演出になっていました。

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休憩中も再びホワイエではブラスバンドの生演奏が行われました。何しろ、このブラスバンドはカイザー到着の場面しか出番がないので、こういう設定をしているのでしょう。しかし、雰囲気を盛り上げるのには役立っていた。Feriとしては、こういうのは好きです。

休憩の後、後半に入ります。後半はギーゼケがヨゼファをはじめ、村人に送られて山へ出かけるシーンから。最近のテレビドラマのように、若干、場面を重ねていました。

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後半に入って最初に登場するのは、ジギスムント。4人乗りの自転車でさっそうと白馬亭に到着。続いて、昆虫学者ヒルゼルマン教授と娘クレールヒェンもやってきます。列車内でヒルゼルマン教授一行と知り合いになったジギスムントは、すでにクレールヒェンにべた惚れ。

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赤貧のヒルゼルマン教授一行は白馬亭に泊まるお金がないので、ギズスムントはヨゼファに宿泊料金の値下げ交渉をします。

ヨゼファとヒルゼルマン教授が宿泊料金の話をしているとき、ヒルゼルマンの後ろで、もっと下げろとジェスチャーをするギズスムントが可愛いところ。

結局、足りない分はギズスムントが埋め合わせをするのですが、昆虫網でヨゼファにお金を渡す演出になっていました。

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宿泊が決まったとたん、ギズスムントはクレールヒェンにアタック開始。すぐに帽子を取って、禿げていることを開示してしまうギズスムント。このあたり、通常よりも展開が早くなっています。

しかし、一緒に見事なダンスを披露するものの、クレールヒェンに振られてしまうギズスムント。そこへ、村の長老一行が、カイザーが来ることを知らせにやってきます。

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ヨゼファはすでにレオポルトを解雇してしまっていますが、カイザーを迎えるために再雇用を申し出るところは、オリジナルどおりです。

今まで超強気だったヨゼファはレオポルトに土下座する場面は、立場が逆転したことを象徴しています。

悔しそうなヨゼファ、勝ち誇ったレオポルト‥両者の対比が面白いところ。ここも会場は大いに盛り上がります。

またまた、長くなってしまったので、続きは明日、お届けしましょう。

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